珍盤クラシックCDの部屋 ライブラリー
(更新:1998.12.31)

No.6

PRIORY PRCD-649

 今回は本来の『珍盤クラシックCDの部屋』の姿にもどって、グスタフ・マーラー作曲の交響曲第5番嬰ハ短調です。そして珍盤の珍盤たる所以は、第1楽章から第5楽章に至るまで、全曲をパイプオルガンだけで演奏している点です。演奏者は David Briggs というオルガニストで、編曲も演奏者自身によって成されています。使用オルガンは英国 Gloucester Cathedral の大オルガンとのこと。有名な第1楽章葬送行進曲冒頭のファンファーレに続くトゥッティの、教会の聖堂全体に響き渡る音のシャワーのなんと壮麗なことか! そして、教会の聖堂で聴く超有名な第4楽章のアダージョの、なんと敬虔で厳かなことだろうか! オーケストラで聴く通常の演奏はそれはそれで素晴しいけれども、このオルガン独奏だけで聴くある種モノトーンなマーラーは、だからこそ我々に多彩な想像力をかきたてさせる。(1998.12.31)


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