珍盤クラシックCDの部屋 ライブラリー
(更新:1997.12.18-1)


No.5

taurus TACL-2421

 第18曲目に収録されている『聖誕鈴声(ジングルベル)』こそは、最初期のテレサ・テンの姿(声)であります。弱冠14才でデビューしたこの天才少女歌手は、やがて中国人のみならず、多くのアジア人の心の支えとなり、そして今も全アジアの人々の心の星となって、みんなの心の中に生き続けているのです。テレサについての想いを綴ることは、この少ないページの中でなど私にはとてもできませんが、ただひとつ言えることは、日本では、いわゆる「つぐない」、「愛人」、「時の流れに身をまかせ」の演歌ヒット歌手としてのイメージがあまりにも強調されすぎていて、(もちろん、それらはそれで素晴しいことだったのですが)、私が思うに、日本で見えている事象は、おそらくはテレサの全体像の比重から言えば、1/6から1/10くらいに過ぎないのではないかと思うのです。私はこのことを多くの日本の人々に気付いてほしいのです。そして、この不世出の大歌手であり、私の敬愛止まない一人の女性、テレサの足跡を短絡的に省略せずに彼女が辿ったのと同じように一緒に辿り、彼女がその時々に何を考え何を行ったかを丁寧に理解し、そのことをみんなの心の中にいつまでも残してほしいです。(1997.12.18)


ご感想などをお寄せください。
メール・アドレスをお知らせいただいた方には、今後、更新情報を配信させていただきます。  

E-mail: BXI00242@niftyserve.or.jp

[トップへ戻る]  [What's New へ]  [珍盤クラシックCDの部屋 ホームページへ]