縮刷版98年1月中旬号


【1月20日】 「吸血姫美夕」はいつもどおりのはんなりとした展開。盛り上がる訳ではないがかといって沈み込みもせず、そこそこにドラマを見せては終局を迎え、静かに美夕は去っていく。真夜中に見るにはピッタリな微睡み具合。そんなドラマとは対称的に絵はとにかく綺麗で、山ほどアニメ作品が作られている中での、これだけのクオリティー保てる秘訣はどこにあるのかを考える。単にキャラクターが可愛いから良しと思いこんでいるだけなのかもしれない。事実パッケージ化はレンタルビデオが先行して、LDなんかは作り直しか何かした上で夏に発売とゆー段取りになっている。どこが手直しされるのかに興味があるけれど、もしかしてパンチラだったりしたら嬉しいなってそんな訳ないか。週末の東京国際ブックフェアには原作漫画の垣野内成美さんのサイン会があるみたいなんで、出向いてみよーかな。

 眠って起きてさあ仕事。五反田にあるアルファオメガソフトの営業所へと出向き、今話題の嘘発見ソフトについての話を聞く。昔っても一昨年の冬だけど、「英雄降臨」って一種の歴史ファンタジーソフトを発売した時に取材に行ったことのある会社で、以来あれやこれや製品が出る度に案内をもらっては記事にしたりしていた。ちょっと担当を離れていた間に、コリー犬の育成シミュレーションやイスラエルのマルチメディアタイトルなんかを出していたけれど、先日スポーツ新聞で橋本首相の施政方針演説のどこに嘘が交じっているのかを調べるソフトとして、アルファオメガソフトが輸入している製品が紹介されていて、ああこんなこともやっていたんだと驚いて話を聞きに行った次第。

 話題にむらがる習性はマスコミに付き物のよーで、行ったその先で「サンデー毎日」に「週刊朝日」で取りあげられていたことを知り、さらに明日放映のワイドショーで紹介するために、午後にはテレビ局もやってくることになっていると聞いて、いきなりの脚光に人はどんどんと高いところに登っていくんだなーなどと、下界を這いずる回る身の上を嘆きつつ尊敬の念を示す。さすがに実験を見せてもらうことまではしなかったけれど、ちょうど持っていたMDに昨日のセガ・エンタープライゼスの社長に就任する入交昭一郎さんの会見が入っていて、このテープを嘘発見ソフトにかけてみたらおお何と、「中山隼雄を尊敬しています」(ブー)、「コンシューマーで1番になります」(ブッブー)・・・・ってな具合にオールレッドが出たら人間不信も極まるのでさ、今回はちょっと遠慮しておく。西さん大川さんどう思います?「尊敬してます」(ブブブブブブブー)はホントかウソか。

 本屋に寄ると「エコエコアザラク」の写真集を発見して即座に購入する。おお”エコエコロジスト”。前半を映画、後半をテレビシリーズのスチールで埋めて間を佐伯日菜子さんへのインタビューなどでつないが一種のムック、表紙からして上目遣いにニラミつける黒井ミサのポーズが載っていて、あのテレビでの映画でのニラミきかせた活躍を思い出して涙ぐむ。怖いよー。TVシリーズの各話解説はサビが効いていて面白く、巻末の写真はひときわポーズに魂入っていて見るだに恐ろしい。9月に徳間ホールで開かれた「闇のエコエコ大祭」の模様も収められていて、その1枚に帽子を被った丁髷野郎を発見、LD所収の「エコエコ大祭」リポートに続いて写真集でも登場相成ったことに、自分と佐伯日菜子様さま様との強いつよい因縁を感じる、ちょっと電波入ってますけど。

 会社に帰って「ほら写ってる」と自慢しても「何この雑誌」と言われて立つ瀬がなく、それでも佐伯日菜子様さま様が中心のムックに登場できる喜びは何物にも代え難いと、ムック発行元の徳間書店に心から感謝の電波を送る。いっしょに「サターンマガジン」などを購入、広井王子さんなんかが登場していて「サクラ大戦2」もいよいよ迫って来たのかと嬉しさ8割不安2割の期待を抱く。見たかったのはもちろん「センチメンタルグラフティ」のタイトル紹介。発売日当日に掲載されるコラムでイチオシしているソフトだけに、勉強の意味もかねて購入したは良いものの、数多くの登場キャラクターのどれもに(どれもだ)惹かれて木曜日の秋葉行きこれで決まったかなどと弱い心に塩を刷り込むよーな心境に陥る。限定版手に入るかなあ。

 ドタバタしているうちに通産省でソニー・コンピュータエンタテインメントに対して公正取引委員会が排除勧告を出したとゆー会見を聞く。本来だったら価格拘束の部分が「子供に夢なゲームソフトで販売拘束するなんてSCE悪いやっちゃ」ってな論調を生み出すんだけれど、中古に関して公取委がどーも現状の流通を認める見解を出していて、その辺りが本来的にゲームは著作物であり中古はダメってなSCEの主張と真っ向ぶつかりあっていてややこしい。聞けばSCE、勧告を受け入れず大公取委を相手に中古問題を含めて公の場で闘っていくことにしたそーな。仰せごもっともで一件落着すれば仕事の上では楽だったのに、結論出るまでつき合うと思うとなかなかしんどいものがある。運輸省に行ったとたんタンカーが沈んだよーに、行った先々であれやこれや大事が起こってあたふたする、これも運命か。


【1月19日】 勝てば官軍負ければ賊軍なのだとゆーことを、まざまざと見せつけられる1日であった。まず昼頃に飛び込んで来たのが松竹の奥山父子解任のニュース。お父さんの融社長と、社長よりも有名かもしれない和由専務がそろって役職を解任されて追い払われ、代わって専務で創業者1族の人が社長に就任することになったらしー。記者会見があったよーだけど人手不足で連絡が滞って誰も出席できず、あれやこれやと理由を想像しつつ担当記者にいらぬ知恵を吹き込んで原稿の行方を惑わす。曰く和由専務が仲のよかった羽田美智子さんを取締役に就任させて世界初の水着重役として勤務させよーとしたとか、記者会見までして始めた映画ファンドを年末の有馬記念に投資してすべてすってしまったとか、起死回生を狙って英国に依頼して寅さんのクローン培養に乗り出す決定をしてその費用として100億円の社債発行を決議しよーとしたとかあれこれ。

 ってのは本当に正直に冗談で、まっとうな理由としてはやっぱり奥山父子が中心となって仕切っていた映画事業が惨敗続きで関連事業も全体に低迷、それが業績に大きく跳ね返って来ていたところを見とがめられ、創業者一族との確執ってのも加わってこの際やめてもらうべえ、ってなことになったんだろー。実際、大船の「松竹シネマパーク」はCMとか映画館の予告編で見るほどには繁盛しておらず、そして「シネマ・ジャパネスク」の名称で始めたローバジェットの映画を小規模で上映していくシステムがことごとくヒット作に恵まれず、1年の配収が「もののけ姫」の4分の1程度、ほとんど「春エヴァ」「夏エヴァ」分くらいしかないってな危機的状況にあった。「シネマ・ジャパネスク」からはカンヌで賞をとった「うなぎ」とか、現在絶賛(だけ)公開中の「CURE」とかが生まれているけれど、評判の割には成績に結びつかず、おそらくは社内守旧派の反発を集めていた。

 いやもう「寅さん」があったらこんな酷い状況にはならなかっただろーけど、すでにいない人のことを懐かしんでも仕方がない。問題はアイディアだけなら大変な物だと思っていた「シネマ・ジャパネスク」がどうして当たらなかったのか、それだったらどーして誰も代わりに作品を持ってこれなかったのかってこと。当たらなかった理由はつまりたぶん作品のプロデューサーとしては能がなかったってことで、才能を過信せず、経営者としてあるいは出資者としての立場をわきまえつつ、優れたプロデューサー優れた監督に現場をまかせるだけの度量があったら、あるいはもっと面白い作品が出て来たかもしれない。どーやったら観客にウケるかが全ての大前提となる、そこがハリウッドのプロデューサーとの違いだったんだろー。

 代わりにだったら撮らせてみな、って人を作り出せなかったのも問題で、そもそもが「寅さん」をCGで復活させようってな意見が出て来たときから無茶無謀無理無駄なお金の使い方だと唖然としていたけれど、この期に及んでなお山田洋二さんに頼ろうとしている(らしい、会見に出席した記者によると)体制から、果たして次代を担うだけの才能なり作品が出てくるのかといったら、はなはだお寒いとしか言いようがない。「釣りバカ日誌」のよーなヒットシリーズを作り出しながら途中まで来て逃げられる、それだけ会社に信頼感がなかったのか俳優監督を縛れるだけの力が無かったのか。想像はいくらもできるけど、せっかくの機会だ、東宝が大映徳間ジブリあたりに軒を貸して「Shall wr ダンス?」や「もののけ姫」を上映して大儲けしたよーに、東映が「失楽園」に「春エヴァ」「夏エヴァ」で角川と組んで大受けをとって「北京原人」の失敗を隠し通したよーに、思いっきり外部のプロダクションに頼って生きていくのも手かも。ええ僕でよかったらいつでも撮りますよ(何をだ)。

 じたばたしているところに今度はセガ・エンタープライゼスが社長交代の会見を東京証券取引所で開くとの報が飛び込み、頃合を見て開場へと出向くと小さな巨人・入交昭一郎次期社長と専務の人がそろって会見にのぞんでいたは良いけれど、現社長の中山隼雄さんは出席しない、交代会見にしては極めて異例ともいえる内容となった。一般にコンシューマー事業失敗を含めた業績低迷の責任をとっての解任と言われているが、繰り返し会見でも入交さんが主張していたよーに、表向きはコンシューマー事業の再構築、および専任になることによるアミューズメント事業の強化が交代の理由で、中山さんは今後もアミューズメント事業の企画面でのトップとして、一応君臨し続けることになっている。代表権も持ったままだし。

 それなのに目出たいハレの席からとことん排除して隠して表に出さないとゆーのは、あるいは本人が意志として出たくないと言っているのは、かえって世間の憶測を認めているよーなもん。ここは正々堂々と会見にでも人前にでも顔を見せて、理路整然と失敗を総括しこれからの事業展開を語るくらいのことをして、中山いまだ健在なりってところを見せて頂きたいもの。それはアミューズメント事業をともに育てて来た社員たちが、失いかけている自身を取り戻しコンシューマー部隊に負けじと張り切るためのカンフル剤になるだろー。新社長がどー頑張ろうってなところを見せたって、情報たっぷりな世の中、CSK大川功さんのご威光どうしても透けて見える以上は、モチベーションを維持するのは難しいと思うよ。いっそバーチャファイターな鈴木裕さんをどやーんとトップに押し出すか。イメージ(だけ)上昇間違いなし、だよね。

 ”エコエコロジスト”として最後のお勤め。シネマカリテに「エコエコアザラク3」のレイトショーを見に行く。9時20分からとゆー時間帯にも関わらず、84ある席は9割7分は埋まり、TVシリーズが終了とゆーか打ち切りとなって半年以上が過ぎよーとしているのに、人気未だ衰えていないことを確認する。聞いていたよーな少女たちを巻き込んでの血の惨劇が繰り広げられるのを期待して、スクリーンに目をやると冒頭からぐちょぐちょでぬとぬとが登場し、これだねこれが「エコエコ」だねってな安心感を覚え、と同時に特徴ある演技でちょっとヘンなだけど頼もしいおじさんを演じていた、趙方豪さんの最後の勇姿に涙する。第1級魔法手術、準備っ!

 ホラー版「櫻の園」とは良く言ったもので、演劇部員たちのぬちょぬちょした関係にスポットをあてつつ、それぞれが抱えるコンプレックスを物語のなかでえぐりだし、それを一段の恐怖へと導いていく手法は流石なもの。出演者が多くそれぞれのドラマが十分に描ききれないうちに物語が進んでしまうため、コンプレックスが恐怖に変わる瞬間を1回では堪能できなかったのが難だけど、そこはLDかなんかで何回も見返して補完することにしよー。ミサに絡む7人の少女の中ではやっぱり三輪ひとみがダントツの美しさ。「ラブ&ポップ」には実の妹の三輪明日美の姉役としてちょろっとしか出てないけれど、「エコエコ」では妹が歩いた渋谷川を1億倍も汚くしたよーな汚泥の中をのたうちまわり、ぬちょぬちょになって死を迎える。ああ美しい。

 そして我らが「愛と哀しみのスーパーヒロイン」黒井ミサは、最後のご奉公ならぬ最後の睨みをスクリーンから観客へとくれ、そしていつもの呪文を唱えながらスクリーンの奥へと消えていく。97年2月に始まったTVシリーズと、98年に公開されたこの映画とで、佐伯日菜子をフィーチャーした「エコエコアザラク」は、名作傑作といった栄誉とは対極に位置する強烈にして強力な印象を残した作品として、永遠に”エコエコロジスト”の間で語り継がれることだろー。つきあったおよそ1年、本当に楽しませてもらいました。作ってくれた人たち、演じてくれた人たち、応援して盛り上げてくれた人たちに、1ファンとして心より感謝の念を贈ります。エコエコ。


【1月18日】 こんな夢を見た。記者会見場、すでに会見は始まっているようで、そそくさと空いていた席に腰をおろしてノートを開く。隣りに座っているのは短髪にした女性ら趙方豪、すし詰め常態の会見場のなかでどうしても足が接触してしまう、というより狭いことを理由にどこか足を接触させようとしている助平根性があって、それを見透かされたのか突然手刀を肘の部分に落とされ、激しい痛みを覚える。やがて女性は席を立ち、周囲の顔見知りの記者たちから、彼女はいつも乱暴ばかりしていると聞かされる。

 前に座っていた記者が、彼女の兄が経営している店といってイラン料理の店のナプキンを見せ、こちらは痛む場所に目をやって、そこが手刀状に凹んでいることに気づく。周囲の記者たちが囃し立てることもあって、彼女に文句を行ってやろうと近づくが、疚しいからなのか怖いからなのか臆して声が出ず、周囲に向かって謝ってもらえればそれでいいんだなどと虚勢を張ってはみせるものの、当人には面と向かっていえずすごすごと席まで引き上げる。この夢の意味するところは、まあ一目瞭然だな。

 びっしょり汗をかいて布団を跳ね上げ、寒空の中を新聞を買いに家を出る。命綱のような日曜日の朝日新聞を買って開くと、「COMIC BOX」で知られるふゅーじょんぷろだくとが編集スタッフを募集していて、流石に今さらと思いつつも中身を読むと、まずは「37・5C」なんて泉谷しげるの歌にもなりそーな(あっちは39・8Cだったか)題名の少女漫画誌を創刊するとの報。それだけならまだしも新社屋の建設にケーブルTVへの進出に映画造りに文庫出版に環境関連ネットワーク誌の創刊と、実になんとも華々しい事業計画が掲載されている。

 少女漫画誌は書き手が見えないから、売れる雑誌になるのかならないのか、ちょっと判断できないけれど、環境関連誌の方は朝日新聞に出した全5段もの広告の中に案内があって、刊行に賭ける本気の度合いが推し量れる。漫画が売れずオタクの一息ついた観のある今、1漫画情報誌の出版社がどこに勝算を見出しての事業拡大なのかと考えるけど、多分に経営者の意向とゆーか熱意が反映されているんだろーなと類推する。ともかくも「ぱふ」ほどじゃないけど昔は世話になった雑誌だ(今は増刊くらいしか買わないけど)、3月創刊とゆー少女漫画誌は、ラ作家のインアップを含めてどんな内容になるのか、行く末を興味を持って見ていこー。おっとジャパン・ミックスも新雑誌創刊か? 戦線縮小に汲々としている新聞から見ると、ホント羨ましい限りだなー。

 ぼーっとするのも何なんで録画しておいた「星方武侠アウトロースター」を第1話から見返す。某アニメージュの某コラムで「星方式侠」なんて誤植のあったアニメだけど、その某筆者がSF設定で関わっているだけあってSF的ディティールへのこだわりは見ていて心地よい。陰陽とか道教とか漢字とかがごちゃ混じったオリエンタルテイストあふれるなかで繰り広げられるウエスタン、けれどもただ宇宙に舞台を借りただけでなく、ちゃんと宇宙ならではのこだわり(銃は穴が空いたら空気が漏れて全員死ぬんで御法度とか)があるのがディティールに厚みを与えている、んじゃないかと思うけどどーだろー。

 絵についてもたとえばミサイルがドドドンドンと発射される場面、ほんの数秒ってな間に、5掛け5列くらいに並んでいるポッドからちゃんと1発づつミサイルが発射されているのをスローで確認して、これは製作サイド相当にマジにリキ入れて作っているんだってことを改めて認識させられた。トランクから出てきたメルフィナちゃんが果たしてどんな役割を見せてくれるのか、とかオープニングに登場する和風の剣道女・鈴鹿がいつ頃登場してどんな役で絡んでくるのか、等などキャラ萌えの要素もたっぷりと含んで先への期待を持たせてくれる。海賊の1味の中華風少女も結構捨てがたいものがあるけれど、目つきがときどきちょっと怖い。ってな訳で夏コミはメルフィナを筆頭に「アウトロースター」1味が、ビッグサイト西館屋上を占拠するであろうと、ここに勝手に宣言しよー。露出薄いのが難だけど。

 朝日新聞の読書欄で森山大道さんの写真集の新作が出ていることを発見、これまで2回にわたって東京を撮って来た「ヒステリック・グラマー」出版のシリーズで、こんどは一気に西へととんで大阪の街を撮っている。たぶん東京と同じアレブレなモノクロの写真だと思うけど、無機質だったりする街角、無機的だったりする雑踏をとらえた東京と違って、原色の似合う街・大阪が大道さんの手でどう撮られているのか大変興味がある。しかし過去2冊がそれぞれ1万円もして驚いて、結局1冊しか買えなかったものなのに、今度はあろうことか2万円もの値段がついていて、いったい誰が買うのか訝しんでるけど、きっと売り切れるくらいの人気だから、ここは早く手に入れないとと気ばかり焦る。明日にでもワタリウム覗こう。


【1月17日】 どうやら世間の波風は予想以上に厳しいらしいがオペラシティーのナナメ下、厚かましくもしつこくしがみついて生きる決意をするのであった意味不明、で朝から融けない雪を踏みしめて銀座方面へ。丸の内シャンゼリゼに行くと親子連れのお母さんが黄色いジャケットの店員さんと押し問答、つまりはR指定の映画には入れないってことを説明している訳で、しかし援助交際の映画を子供と一緒に見に来る親がいるってことに、衰退叫ばれる日本映画の底力を見た思いは、あんまりしないね。単に「エヴァ」の続編かなんかだと思ってせがまれて見に来てたんでしょー。

 会場内に入るとロビーには少しの行列、前回が終わるまで10分ほどの時間をロビーで待ちながら周囲を見渡して客層をはかるといわゆる「エヴァ」あるいはアニメファンが6割にテーマで見に来た女性が2割、あとはどっちともつかない客層で、隣りに立っていた女性がいみじくも呟いた「客層がつかめない」との言葉に思わず頷く。「大友克洋」の帽子を被っていたのか完璧なアニメファンなんだろう、これは分かりやすかった、あと引き上げる時にぞろぞろと入って来た制服姿の男子高校生も、多分「エヴァ」ファン。僕もやっぱアニメファンに見られてるんだろーね、玩具あちこちに付けてたしなー。

 映画については97年の11月21日付けに試写を見て書いたよーに、とことんコミュニケーション不全の男たちが背伸びして精いっぱい頑張って人とコミュニケーションをとろうとして格好悪い姿をさらけ出している映画であって、決して女子高生たちのナマの青春を描いた映画には見えない、とゆーより男たちの無様な姿があまりにも心臓に堪えてはしゃぐ女子高生たちの顔を直視できないのであった。特にウエハラ、格好がね、いーんだよね、んでもって常に人の視線を気にしてびくびくしつつも自分は他人とは違うんだって虚栄心がそこかしこに見えて、その自意識過剰ぶりが自分と重なってホント頭痛くなる。それでも2回目なんでまだ余裕を持って画面を見られて、相変わらずパンツ映ってないなー不思議だなーと首を傾げると。

 買った1000円の袋綴じなパンフレットを読んで納得、庵野監督がパンツ見えるのを嫌って全部デジタルで塗りつぶしていたんだとか。それじゃー見える物も見えんわな。ダンス好きな希良梨が普段着のTシャツ姿で案外胸出っ張ってるところに着目してたら、えっとカラオケボックスのシーンだったけ、男に向かって喋りかけるシーンでフレームにななめ横から胸を入れて取ったレイアウトがあって、男の願望を庵野監督じっつによっく分かってらっしゃるとでっぱりを見つつ溜飲を下げる。いや唾を飲み込む。袋綴じパンフは4人の出演者との対談が秀逸。映画の援助交際するコミュニケーション不全の男たちと監督を重ね合わせて見ていた部分があって、こんな風に女子高生とタメ口で会話できる人だったんだと驚きうらやむ。

 予告編で見た「銀河鉄道999」の新作で宇宙を失踪する多分CGの「999号」にちょっと違和感を感じてしまう。いや質感が宇宙とうまくマッチングしてなくってね。まーこれは趣味の問題だから良いとして、しかしメーテルの池田昌子さんに鉄郎の野沢雅子がちゃんとそのまま継承されていることに拍手喝采、考えてみればゴダイゴ全盛の頃に封切られた第1作から、20年近い年月が流れているんだよね、なのに変わらず主演を務められる両人って、やっぱ当時から完成されていたんだね、偉大なり。びっくりしたにゃはびっくりしたにゃで「長靴を履いた猫」のリバイバル上映が告知されていたことで、東映動画の看板にもなっているペロが所狭しを暴れ回る大活劇を、スクリーンで見られることに無上の喜びを見出す。漫画映画あるいは動画の面白さを体現する作品、見てない人は絶対に見てね。

 秋葉原で「VIRUS」のLD第2巻を購入、ついでにLDとDVDの情報誌をもらって最新情報とチェックすると、おおこれはヒロスエでありりょんりょんな「20世紀ノスタルジア」はDVDでもリリースされるのか。LDはテレカがついて6800円だけど93分しかなく、DVDは10分間のプロフィール映像がついて4800円とあってはもーどっちを買うかは分かるよね、そう”両方”買うのだファンだったら。いやそれはお財布の関係で無理としても、こーゆー新しいメディアにちょっぴり値段や映像の面で特典をつけるのって、需要を喚起する面でとっても効果があるよーな気がする。さても「20世紀ノスタルジア」、世のヒロスエもしくはりょんりょんのファンにDVDプレーヤーを買わせるだけのタイトルとなるのか。あたしゃ持ってるもんね。

 しかし安くなったねDVDタイトルも。リリース速報を見ているとビームエンタテインメントから発売される「エマニエル夫人」のシリーズ3枚はなんと値段が2800円で、映画のDVDタイトルじゃー多分最低価格、これじゃーCDをほとんど値段が変わらない。ワーナーも3400円だから結構安い方だけど、さすがに3000円は切れないのかな。めぼしいタイトルでは「シャイン」が4700円で2月25日に発売、あとは「夕樹舞子大全集1」が2800円で3月発売か。LDではバンダイビジュアルから劇場版の「宇宙戦艦ヤマト」が5作そろって再リリース、これって西崎義展さん崩壊の恩典ってこと?

 秋葉原デパートで洋食を買い込む。凝ってるのが「オイルサーディン」で前に買ったポルトガルの製品が結構美味しかったこともあり、今度はそれを含めて3種類、買い込んで食べ比べしてみることにする。で最初に開けたのが英国の製品で「キング オブ キングス」。大きめのが4枚入っていたポルトガルのに比べると、英国のは1つ1つが小さくて、それがびっしりと薄い缶の中にはいっている。味はまずまず。980円のイタリア・ワインでパスタをかき込みつつイワシをむしゃ食いしてこれでカルシウムはオッケー、とはならないだろーけど、魚食べてると何か健康って雰囲気になれるのは、海洋国ニッポンに生まれた人間ならではの感性か。明日はノルウェーの製品にチャレンジだ。


【1月16日】 どことは言わないけれど毎朝楽しみな子供向けの番組を吹っ飛ばして「報道特別番組」なんて仰々しいタイトルまで付けて東京ローカルな話に過ぎない大雪で交通機関が麻痺しているニュースを流すセンスで、ワールドワイドな展開が必要なコンテンツ事業で勝ち残ろうと考えているとしたら、もはや先行きは暗澹たるものしかない。

 あるいは東京ローカルこそがユーザーニーズに応じてセグメント化されていく多チャンネル時代に向けたコンテンツ作りの肝だと思っているのかもしれず、その布石だと割り切って作っていたのかもしれない、いやそう信じないとやりきれないぜ。もちろん他の地域ではちゃんと放映したってことも考えられるから、それならそれでオッケーなんだけど、でも30分もやるこっちゃーねーよな。

 だいたい電車なんて遅れはあるけどどこも止まってないんだし、不通区間だけ5分くらいサラっと言っておけばオッケーだったよーな気がする。ともかくも雪を踏み分けて駅まで行って、ちょっぴり遅れの出ていた電車に乗って神谷町まで普通くらいの時間をかけてたどり着く。近況などを聞きつつ顔色を探るも広報ベースで話など出るはずもなく、来期は投入するであろう超人気恋愛シミュレーションの続編への期待を表明しつつ、適当に辞去して電車を乗り継ぎ蒲田方面へ。やっぱり雪踏み分けてたどり着き、同じく近況などを聞きつつ年度末には出るであろう超人気格ゲーへの期待を表明し、1階フロアのいのまたむつみさんの原画をかっぱらうスキを窺いつつも果たせず、当然のごとく手ぶらで辞去する。次こそは。

 日本ビクターの記者懇親会。DVDで期待のタイトルだったSMAPも、それほど爆発的に売れている訳ではないことを聞き、目下日本で一番の人気を誇るアーティストでも、ハードを買ってまで見たいと思わせるほどには、DVDに訴求力がないことを思い知る。それ故に、締まり屋の名古屋人にDVDプレーヤーを買わせてしまった「エヴァ」の偉大さをひしひしと感じる。いや単に自分の趣味を爆裂させただけのことなんだけど。

 懇親会は、料理の居並ぶ会場ながら訪れる記者に比して担当役員に担当部長らの人数が多く、1人の役員を囲んでいる後ろで話を聞く振りしながら料理を貪り食う必殺技「背後霊」が使えず、食べられたのはお肉とご飯が少々。途中で退出せねばならなくなり、カウンターに並ぶ大トロなんぞを横目で見ながら、後ろ髪引かれる思いで会場を後にする。

 ちょっと前に「雷電本紀」で一世を風靡した飯嶋和一さんの新作「神無き月十番目の夜」(河出書房新社)を読了、あまりの面白さに、出た時にどーして買わなかったのかが悔やまれ、今こーして読めた事に深い感謝の念を抱く。関ヶ原の合戦のでの勝利を経て徳川が治世への足固めを築きつつある時代、曖昧だった身分が支配する者と支配される者にしっかりと分けられていく過程で起こった悲劇を、最初はミステリィのように、やがて青春小説の趣で、そして時代小説ならではの想像力広がる綿密な描写によって今に甦らせている。

 人によっては生きていくことこそ大事と思い無駄死にを戒める書として読むかもしれないし、別の人は華々しく散る潔さに共感を覚えるかもしれないが、いずれにしても時代が変わる時に悲劇は起きやすいもので、例えば今、めまぐるしく変化をし続けているこの時代のなかで、その流れに身を任せるべきなのか、自尊心を持って行動し続けていくべきなのかを、時代小説の姿を借りて伝えているのかもしれないと感じる。稀なる快作。

 井上雅彦さんが監修している「異形コレクション」の第2巻「侵略!」(廣済堂文庫、762円)を購入、この値段でかんべむさし牧野修小中千昭菊地秀行梶尾真治大場惑森下一仁エトセトラな人たちの新作書き下ろしを読めることに驚き、人数の割には結構なお値段の「SFバカ本」ってなんなんだろーとの疑念を抱く。文庫でやったことの勝利か。

 横田順弥さんの小説が途中空白になっていて、末尾にフロッピーの不良による文字消失があって書き直して貰おうと思っていたら病気になって書き直せなかったとゆーことらしー。とはいえ、読んでいるとどーやら意図的にそーゆー話を作り上げているよーで、理屈は解っても欠陥品たる文庫本を買わされたってことで、編者の姿勢にちょっとばかりの疑義を挟むよーなことはしない、と思う。けどどっちなんだろう。

 表紙は韮沢靖さん製作の戦闘アンドロギュノスのクリーチャーでいかにも「異形コレクション」。ワンフェスとかそっち方面のファンが気づいて買ってくれたら、当初の読者層より広がって儲けも増えるんだろーけど、そっち方面の人たちって、果たして本を読むのか確信は持てないところがあるからなー。それ以前に店頭に文庫が並ばないと仕方がないので、見つけた方は棚から平台へと移すなりして、もっともっと店頭で「侵略!」アピールして下さい。


【1月15日】 光射す庭で見た世界の果てに暗澹とした諦念を抱きつつ、帰宅して仮眠してからビデオ録画しておいた「万能文化猫娘」を見る。ヘル・キョウコの揺れるバストがアップにならなかったのが残念だったけど、自爆に吹き飛ばされて前回にも増してズダボロになりながらも、翌朝は元気に家族のために朝食なんぞを作っていたりするのかと想像し、宮仕えの辛さを思って涙する。ステレオタイプに個性的なキャラがお約束ギャグを繰り広げた果ての大団円は、ハマれば安心だけどスベると無惨。中途半端にするよりも、思いっきり大袈裟にして間をおかず畳み掛けていけば、お客も飽きずに見てくれると思うけど、さて来週はどうだろう。

 「異次元の世界エルハザード」は、前作を知らない人が楽しめる程には物語が動いておらず、さりとてわくわくさせる物語への展望も明示されていないため、キャラ萌えしていない初心者にはちと辛い。物語が動きそうな来週以降の展開に期待か。「AWOAL」はオープニングはテンポ最高なのに、本編は平板で主役にも脇役にもドラマがなく、未だ序章を見せられているような気がする。中尾隆聖演じる科学者が立場を明確にしてとりあえず布陣はそろい、さてこれからどのよーな展開になるのか。ロボットとか出ないみたいだし、人のドラマとバトルでの戦略戦術をきっちり描いていかないと、結構見ていて辛いかもしれない。3週、4週と続けて見てから判断か。

 雪降る街角に遠出の外出をあきらめ、冬眠モードを取るべく近所のデパートに行ってあれやこれやと買い込む。欲しい「ハイパーヨーヨー」は未入荷で人気ますます沸騰中との観を強く持つ。書店では二階堂黎人さんの「人狼城の恐怖 第3部」を買ってよく読んだらなんとこれは「探偵編」で、さらに「解決編」とゆーのが用意されていると知り、下手に今読むと欲求不満に身を苛まれると考えて、しばしの封印を決意する。っても既読の第1部はストーリーが頭から抜け落ち、第2部は部屋のどこかで埋まってしまって未読だったりするので、「解決編」登場まではそっちのケアを優先させることにしよー。

 降り積む雪にラグビーもサッカーも中止。テレビは大雪情報ばかり伝えて面白くないのでDVD版「天地無用! in LOVE」を通しで見ながら土砂降りの中シネマミラノの試写会に歩いて行った記憶を思い出す。横長サイズの画面のために上下に生じる黒い部分と映像画面とのエッジがチラ付くのはDVDならではの高いクオリティーが曖昧さを許してくれないためか、それとも機械かテレビの不具合か。大画面だとちょっと気になるかもしれないけれど、14型でDVDを見るこの壮大な無駄がこういう時はプラスに働く、ってつまりはただの負け惜しみですが。英語日本語の音声に英語日本語の字幕まで入っているってのは流石DVD、でもこの作品って日本市場オンリーのコードでしょ、誰が見るんだろ?

 「ガロ」1月号と2月号をまとめ読み、実はこれが初めてだったりする「ガロ」の購入、1月号ではあさりよしとおさんにあびゅうきょさん(平仮名ばっかりや)が描いていて、大昔に読んだ「プチ・アップルパイ」に嗅いだ臭いを感じてしまう。3つ子の魂100までやね。他の漫画はそうでもないけど、かといって「旧ガロ」への先入観ありありだった印象とまるで違うテイストに、これなら僕でも読めるかもしれないと、次号以降への期待を持ってしまう。2月号は表紙がねこぢるで裏表紙もねこぢる、というか「ねこぢるうどん」のCD−ROMを発売している大和堂の広告で、去年初めて取材に行ってからこっち、まだまだ頑張っているんだなあと揃いつつあるラインアップにこれからのいっそうの活躍を期する。蟹江さん名古屋弁抜けないねえ。

 夜のニュースは大半のテレビ局トップが東京の大雪。首都だからってたかだか数10センチの雪が降った話をさも日本の一大事のよーに報道するスタンスは、中央集権型で一極集中型の報道機関の悪い面がモロ出ているなあーと見ていてどこか居心地が悪い。ワシントンに大雪が降ったからってニューヨークが寒さに被われたからって、それが全国ニュースのトップに来て延々10分も20分も報道されるんだろーか。もっと大事なこと、もっと大変なことが日本のみならず世界のそこかしこで起こっているかもしれないのに、日本の人は東京に雪が降って電車が止まっている程度の、フィンランド人やアラスカのエスキモーや大雪山のヒグマが見たらその甘さに大笑いしそーなトピックしか知ることが出来ない。これは不幸、だぞ。


【1月14日】 「天地無用! in LOVE」のDVDから清音さんがドラム缶風呂から現代へとテレポートさせられる場面”だけ”を繰り返しストップモーションを交えつつ見て、案外見えない物だなーと溜息を付く。どんな場面だったかは映画を見た人ならきっと覚えているはずだよね、見ない人はフィルムブックでも買ってくれい。試写で見た時、映画ではどこより好きな場面と強く主張していた覚えがあるけれど、強烈に印象に残っていた割には一瞬の短いシーンだったみたい。とりあえずその辺りだけ見て全編通しは後日へと回す。ビデオプリンターがあれば・・・・。くそっ。

 でっちあげた”裏”仕事を送り、強力な直しにそなえて半眠の体制がそのままぐっすり。気が付いたら出勤の時間になっていて、とりあえずオッケーな様子だったのでホッとして支度をして家を出る。超満員の地下鉄は両脇から女性のサンドイッチ状態でちょっと幸せ。怠惰な重役出勤だとこーは絶対いかないもんなー。乗り継いで恵比寿をうろうろとして、時間まで近所のハンバーガー屋でサンドイッチと珈琲を食い飲みしたあと会社訪問。スロットマシンが並ぶ真ん中にカエルの人形がレースをする機械が飾ってあって、ケロケロってな感じの素っ頓狂なサウンドが流れていて妙に気持ちがよい。中央をくるくると旗が回っているそのキッチュなフォルムが、駄菓子屋的な懐かしさを醸し出していて、最新型のスロットマシンを差し置いて妙に気になってしまった。しかしどーしてカエルなんだろー。カエルファンなのか。

 ゲームソフトの会社で作る団体のCESAが「違法中古ソフト撲滅キャンペーン」ってな勇ましータイトルのキャンペーンを始めるとかで全日空ホテルで会見。世にこれだけ中古ソフトのお店があふれている状況を、「違法」と大々的に喧伝するその根拠はいかなりやと、事情をよく解らないうちにもらった記者会見の案内を読んで悩んでいたが、会見でエラい人たちが話したことで、判例その他から中古ソフトを違法と言い切るだけの論拠が彼らにはあるのだとゆーことは、なんとなく解って来た。だったらすぐさまMIBじゃないけれど、黒服黒眼鏡のお兄さんたちが中古ソフト会社を回って記憶を消してあるけば良いものを、強硬手段にはとりあえず出ないとゆーそのスタンスに、ユーザーやゲームショップが働いているとはいえ、違法を黙認する新歓コンパの強制一気みたく、主旨は解るが煮えきらない、論理明解なれど現実曖昧なものを感じてしまう。これが社会、なのね。

 2人も顧問弁護士を同席させての会見に、古くなったゲームを売り払って新品の別のゲームを買った方が良いよね、それで市場も回ってるんだし、ってな感情論ではとうていCESAには太刀打ちできないと、会見場では静かに手を上げる振りをして実際は上げずにおき、先生にはあてられずかといって親にも顔向けのできる、必殺技「授業参観」を駆使して場を乗り切る。さすがに賀詞交換会では面前と向かった時に必殺技はつかえず、キャンペーンの成功を強く訴える重鎮たちの口調に空きっ腹をかかえつつ耳を傾ける。クリエーターではなく経営者たちの集まりなので、会話はもっぱら政治的・経済的なテーマが中心だったりして、エンドユーザー指向の言ってしまえばおたく野郎には、慣れないうちはなかなかに心疲れするイベントだった。これが常態となって何ともないほどに、心臓を鍛えねばならないと思うと、ストレスが溜まり神経は衰弱し、そしてああまた頭の毛が抜ける。命くれない。

 まだあるうちに撮っておきたいと、あまりに政治的な舞台に久々に助教授到来、会場を歩くと寄って挨拶する人指さして眉顰める人あれこれと、今さらながらに大物ぶりを見せつけてくれた。手にはしっかりコニカのヘキサーを持ち、宴会の終了とともに表を出て丁髷頭を後からパチリパチリ。この後は日記者たちの密談があるとかで銀座方面へと消え去った助教授を見送りつつ、買ったロッキング・オン刊行の雑誌「H」を開くといきなりWARP広告「D2」に、いよいよ動き出したのかこの企画、しかしどのプラットフォームから出るんだこの企画なんて想像がびゃーっと頭をよぎる。ページを繰っていくと記事にまで「D2」登場、御大自らニュージーランドに取材に行った模様が紹介されていてた。ローラのビジュアルは前作よりも好きかも。動きははてさてこれからに期待か。

 「H」には庵野秀明監督(新人)と浅野忠信の対談が載っていて北京原人Tシャツのことが話題に。「ウエハラ変身セット」なんて言葉があってひょっとしたら来年のコミケは同じ格好したのがうじゃうじゃと歩いて横に女子高生がいてポケットに手突っ込んでいてゴシゴシ、ってな光景は絶対に見たくない。別に記事として吉野沙香さんとピカチュウの対談、じゃないカップルが登場してどっちが可愛いかっていやー吉野さんなんだけど、吉野さんが股間に挟んだピカチュウもなかなかに愛くるしくて羨ましくって羨望の溜息が出る。吉野沙香が着ると「ポケットモンスター」のロゴ入りちびピカTシャツもたちまちヒップなアイティムに早変わり、ってこれは単なる贔屓目か。でかピカTっての、あるんかいなー。


【1月13日】 "裏"仕事せんとかんがやと思いつつも寝てしまう意志の弱さ。明日大雪で全てが白い悪魔に包まれて東京は滅亡し千葉は孤立して、仕事も何もかもが無くなってしまえばいいとさえ思うのも、追いつめられた故の心の叫びだと思ってくれい。けれども雪など積もりもせず、やっと起きて冷たいベッドから抜け出して、着替えて顔洗って頭洗って珈琲湧かして飲み干して、んでもって仕事の段取りを適当に付けてから電車に乗って会社へと向かう。途中本を読み返すが寝不足の頭にまるで入らず、これでちゃんと書けるのかと心配しながらも書けない時はその時だ、北へでも南へでも逃亡しようと思うあたりやっぱり逃癖が抜けきらない。外へ。

 テレビ朝日の「やじ馬ワイド」で昨日の橋本首相の所信表明演説をイスラエル製のウソ発見ソフトで試してみたところ、どこもかしこもウソばかりだったとゆー日刊スポーツの記事を紹介していて、もしかしてと思って新聞を買うとおおこれは。あのアルファ・オメガソフトの佐々木隆仁社長が顔写真入りで登場しているではないか。例の「英雄降臨」からお姉さんの佐々木潤子さんが監修したとゆー犬育てゲーにさらにはイスラエルから輸入した一風変わったインタラクティブ・ソフトなど、あれやこれやと品物を出してはベンチャーならではの機動力の高さと、ベンチャーならではの経営の不安定さを見せていた会社だけど、スポーツ新聞にまで大々的に取りあげられておまけに顔出しまでしてしまっては、きっと注文が殺到して今年が期限だった富士通のベンチャー支援制度の最低条件たる黒字確保も、夢では(夢だったのか)なくなることだろーと喜びの拍手を送る。いやよかったよかった。

 会社にあがって早速佐々木社長に祝電。聞くと朝からじゃんじゃんと電話がかかっててんてこまいだとか。日刊スポーツ恐るべし、これがウチの新聞だったら話題にも評判にもならなかっただろーと現にならなかった事実を踏まえて自責の念にかられる。これを機会にビジネスソフトの分野にもあれやこれやと進出していくことになるんだろーけど、世の中そんなに甘くはないと身をもって知っているだろーから、あんまり振り回されずに地道にでも大胆に、なんかやって頂きたいねえ。ウソ発見ソフトをウソ付きばかりの芸能界向けにリポーターに売り込む仕事とか、ウソ発見ソフトをウソ付きばかりの社長さん向けにインタビュアーの新聞記者に売り込むとか。でもそれだとピーピーウソばっかりでまったく仕事にならんだろーから、やっぱウソは魂で見抜こう。佐々木社長と再開を約して電話を落として適当に仕事。本屋でDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)は売れるのか? ワーナー・ホーム・ビデオ&日本出版販売。

 パイオニアLDCに復帰の挨拶、ついでに遅れに遅れている「ノエル2」を早く出すよー担当者に強く申し渡して悔しかった年末を独り寝で過ごした男共の恨みを代弁する。LDCではLD(レーザー・ディスク)の総本山ながら先によーやくDVDを発売、そのうちのアニメ作品2タイトルを入手して自宅に帰って試してみる。すでにビデオで見たことのある劇場版「アミテージ・ザ・サード ポリマトリクス」は、平板な印象だった作画が慣れたせいもあってそれほど気にならず、動きも最近の急造アニメに比べればはるかにマシとの相対評価で上に来て、そーいった夾雑物に眩まされて減殺された物語の面白さを、今回はじっくりを味わうことができた。面白いじゃん、これ。

 画質はもちろん最高だし、音質も当然高品質になっていて、CDでも機会あるたびに聞き返している難波弘之さんのサウンドを迫力の映像といっしょに楽しめた。セリフで日本語が入っていないのが、劇場版だからとはいえちょっと残念。これだけのために吹き込むってのもお金がかかるし無理なんだろーな。オマケはスタッフのコメントとか海外での予告編映像が入っている程度。それでもビデオにはない機能だから、やっぱりそれなりにDVDってのはお値打ち感がある。「天地無用! in Love」の方は予告編とか主題歌の作曲家インタビューとか特典映像が盛りだくさんで、音声も英語と日本語が入っていて、お値打ち感はさらに高まる。5・1チャンネルを楽しむためには別に機材が必要で、本当の迫力を楽しめないのがちょっと残念、でもワンルームでサラウンドやってもしゃーないし、これは見逃しといてやるぜ。

 レコード屋で真っ当にCDを買う。久々の溝口肇の作品集は、かの有名な「世界の車窓から」の主題歌を中心に、チェロほか弦楽器のアンサンブルとかオーケストラとの協奏とかの作品を収めてあって、いわゆるオリジナル・アルバムとはちょっと位置づけが違うみたい。でも作品はどれもかしこも溝口節が前回で、聞いていれば自然と心休まり寒いながらもワンルームが森林へと変わる感覚を味わう。溝口さんといえばこないだ年末の休みの日にNHKの教育を見ていて、突然チェロ弾きとして登場していて驚いた。東京芸大卒の腕前をこんな所で披露しているなんてと思うけれど、顔あっての溝口肇、これでファンも増やしてセールスも伸びて、待望ならずとも新作がバシバシと出るってな幸せな環境が訪れる1助になればと、ブラウン管の向こう側に惜しみなく拍手を贈る。頑張って。


【1月12日】 ド眠いのであるが仕事なので早起きして新宿へと向かう。雪でも降り出しそうな天気というか事実半分降り出していて、またまた線路も大混乱に陥るのではないかと心配し、いささか早めの電車に乗って新宿へと向かう。電車大混乱の張本人とゆーか、電車界の大物と新宿高島屋から線路を挟んで向かい側に出来たノッポなビルで会談。北海道や東北ならいざしらず滅多に雪など振らない東京では、雪が振ったら電車くらい止まるだろーとの指摘を受けて、なるほどと納得してしまう辺りがサラリーマンとゆーかジャマイカンとゆーか。

 でも雪が振ったらお休みよ、カメハメハメハメハってーのは一方の心理で、そんなにあくせく働かなくたって、1日あなたが会社に行かなくたって、太陽は東から登って西に沈むし、「少年ジャンプ」は相変わらずつまらない、つまりは変わらないってことなので、雪くらいは天の配剤と喜んで、1日2日家にこもって雪見酒と洒落こもーではないか。ってことで明日は家で雪見大福食ってますんでデスクさん、よろしく。ダメだよね。

 野村総合研究所の「インターネットの1人当たりの使用時間が減ってるのよだってライトユーザー増えてるから」ってなリポートをベタまとめ、日本出版販売の「本屋でワーナーのDVDを売りましょう(でも誰が買うんだろう?)」ってなリリースを仕上げ、「ハイパーヨーヨー大会」の記事なんかをやっつけてから外へ。相変わらずの雪空の寒さが肌を射し、こーゆー時は1日建物の中にいられた役所勤めの便利さを懐かしく想う。霞ヶ関ビルで日本の国内線に関しては全宇宙で1番とゆー航空会社で新年の挨拶を交わして後任への引継などをしてダベる。

 役員フロアの部屋とゆー部屋に飛行機の模型が置いてあるのはいかももらしく、こーゆー模型をときどき役員たちが手に持って、「ブーン」なんて善いながら廊下を走って相手を見つけたら「ダダダダダーン」とかいってドッグファイトを演じるくらいだったら、世の中もっと楽しく明るく平和になるんじゃなかろーかなんて想像をしながら退散する。東日本では世界1の鉄道会社も廊下とかオフィス内に線路を張り巡らせてあったら、仕事していて楽しいだろーになー。カレー運んで来たら嫌だけど。おお雪はいっそう激しくなっているぞ。

 久々に大日本のギャラリー「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」の展示替えオープニングパーティーをのぞき、鈴木八朗さんとゆー人の新しい作品懐かしい作品を見る。最近では1番有名なのが評判倒れな(まだ倒れてないけれど)「冬季五輪長野大会」の開会式ポスター。和紙に雪舟の絵を配して確か1000枚だか限定で刷った作品で、前に開会式の式次第が発表になった時も会見場に展示してあったけど、近くでマジマジ見るのはこれが初めてで、確かに和紙の上に刷ってあるのが確認できて、和紙を知らない外国人が見ると「なんでザラ紙の上に刷ってんだろー」を不思議がりそーな味わいを出していた。

 特別版なのか試作品なのか同じデザインで中央の文字が英語じゃなくって日本語だったり(多分)フランス語だったりするポスターも両脇に展示してあり、プレミアムな価値はこっちの方が高いかもなどと、相変わらずのさもしい想像をしてしまう。1階は和紙にプリントされた作品が中心で、法隆寺の壁画を写したポスターや興福寺の宝物の展覧会告知ポスターなんて、題材が日本的なものだと結構ピッタリなテイストで、日本は日本が合うねえなどとナショナリズムな会話をしながら地階へと降りる。

 ディスカバーだったかエキゾチックだったかの国鉄時代のキャンペーン・ポスターを手がけたのも鈴木八朗さんで、会場内には懐かしい当時のポスターが幾枚も展示されていて、国内のあらゆる名物とゆーか名産とゆーか寺やら祭やら景色やら風俗をコラージュして配置したポスターは、シンプルになったけれど今の雪舟を使ったに通じる、日本の良さを見つめて掘り起こして訴えようとする主張が一環して感じられる。「ディスカバーからエキゾチックへ」(「エキゾチックからディスカバーへ」だったかな)のポスターで、温泉のへりにずらり佇む裸の少年少女の写真って構図に、ロリとかショタを感じて嬉しくなってしまったのはお約束。これって本当に駅頭なんかに貼ってあったのかなあ。

 神田神保町の雑居ビルに移転していたNECインターチャネルのオフィスの行って22日発売の話題のソフトについて情報収集。といっても個人的なマインドとして話題にしているだけであって、ドラクエエフエフみたく世間がひっくり返るほどの騒ぎになるとは思えず、この辺り趣味で仕事していていーんだろーかと悩みつつも、もらったビデオプリンターの画面写真に写っている、水着の登場人物たちにたちまち前言を翻し、これを紹介するための僕は生まれて来たのかもしれないなどと、勝手な論理(論理じゃない)を組み立てて記事化を強く心に誓う。同じ日発売のチュンソフトの「街」も趣味合いそうなんで話題にしたかったけど、連絡先解らなかったし地味だしなあ。実写のおっさんが泣かないけれど水着の女の子にかなうハズがないのだ。

 山田正紀さんの「神曲法廷」(講談社ノベルズ、1100円)読了。厚さの割にはスラスラとページが進み、気がついたら衝撃のラスト(陳腐な表現だがまさに衝撃の)に来ていた。ダンテの「神曲」とくに「地獄篇」をそらんじながら啓示を受けた探偵が失踪した建築家を探して歩くってな物語で、幻想的、神秘的な題材の割には、強大化する警察と弱体化する検察の複雑に絡み合った権力構造とか、弱体化する日本の司法制度などが仔細に描かれていたりして、「妖鳥」を手始めに「螺旋」「阿弥陀(パズル)」と大作問題作秀作を立て続けに上梓しながら、それでいて水準を落とさない勤勉さと才能に、彼がSFを書かないのか書けない今の状況を、ひどく残念に思うけど、ミステリアスでファンタスティックな描写の「神曲法廷」を、高次元者の位置から見た人間世界のおぞましさ、愚かしさを描いたものと見てとれば、ほら立派にSF・・・・とは言えんか、やっぱり。


【1月11日】 寒空の日曜日を早起きして幕張メッセへ。雑誌「コロコロコミック」が取りあげている数々のおもちゃ群、ゲーム群を集めて一同に展示したり実演したり即売したりするイベントが開かれていて、新聞記者なら最新の流行を抑えておかなくてはとゆー、心の底から沸き起こる崇高な職業意識にせき立てられて、30面して顔を出す。本当は心の底から噴き上がる、「ハイパーヨーヨー」とか「ポケットモンスター」とか「ビーダマン」とかいった遊びを楽しみたいとゆー、欲望にかき立てられてのことなんだけどね。

 すげえぜ「コロコロ」。会場に到着するとすでに外には大勢の子供とその親で長いながい行列が出来ていて、まともに入れば数10分は待たされていたかもしれないところを、そこはプレスのいー加減さで裏門からコソコソと潜り込む。中に入ると人波はさらに膨らんで、どこのブースもゲームで遊んだり物販を購入するための、長いながい行列と黒いくろい人だかりが出来ていた。ふだん秋葉原なんかでゲームのデモ前につるんでいる若者たちは目にするけれど、いわゆるおもちゃのメインストリームな子供たちが、何に興味を持って何で遊んでいるのかってことに、30を過ぎると年頃の子供でもいないと本当に疎くなってしまう。たまにはこーゆーイベントに出て、動勢を掴んで見るのもブンヤさんとして絶対に損はない。これもちょっと言い訳めかした物言いだね。

 で、やっぱり人気な「ハイパーヨーヨー」。会場をぐるりと囲んで壁際に佇んだ子供たちが、何をしているのかと言えば「ヨーヨー」ぶん回してコンテストへの腕ならし。もう明らかに小学生になったばかりかともすれば幼稚園児ってな子供らが、結構な重さの「ヨーヨー」を華麗に操ってはさまざまな技を見せていて、そのただならぬ浸透度合いを目の当たりにすることができた。バンダイのブースともなれば人だかりはさらに膨れ上がり、立錐の余地のなきなかを壇上に上がった名人やらデモンストレーターやらの「プロスピナー」たちが、片手に両手に「ハイパーヨーヨー」を放り投げぶん回し形を作って見せている。そのスピード感のあることといったら、せいぜいが1回放り投げては戻すくらいが席の山の、にわか「スピナー」などお呼びでなしなカッコ良さ。子供たちが憧れ自分もなりたいと一生懸命になる理由が解る気がする。

 これは負けてはいられんと、会場の物販売場をのぞいて新型を仕入れようと画策するも、あまりの人混みに「ハイパーヨーヨー」の在処(ありか)までは近づけず、結局買えず終いですっげー残念。なれど機会あれば是非とも「ステルスファイアー」だかなんだかの最新機種を手に入れて、目指すぞ今年はフジサンケイグループ1の「スピナー」の地位を。だから企業の方々、もしも僕が取材に行った先で、おもむろにポケットから「ハイパーヨーヨー」を取り出して、下手っぴーにブンブンやり始めても、若者文化への共感、エンターテインメント業界への理解を高めんがために魂がさせている行為だと、是非とも笑って見逃して、時には指導してやって下さい。

 しかし「ハイパーヨーヨー」もさることながら、同じバンダイが今年こそはブームに火を着けよーと画策している「ルアーフィッシグ」のコーナーで、高い場所に上がってデモストレーションを行っていたお姉さんの、実に美しかったことよ。こんな人が池とかでバスフィッシングをしているんだったら、たとえ朝が早くても、道具にお金がかかっても、頑張って起きて頑張って稼いで是非ぜひいっしょに遊びたいと思ったね。「ハイパーヨーヨー」を鍛えることも大切だけど、今年の目標は「ルアー」でも1旗あげるべく、「グランダー武蔵」の熟視熟読に取り組むことにしよー。んでもってバンダイのホビー関連のショーがあることろには、お姉さんとの再開を期待して通いつめることにしよー。合法ストーカーたる新聞記者の特権、最大限に活かさせてもらうぞ。

 などとお姉さんに見ほれていたら、ポケットベルが突然ブルブル。聞くと日経がセガ・エンタープライゼスの社長交代記事を書きやがっているとかで、慌てて会社に上がってわが社のゲーム界政治部長と相談しつつ、広報などと連絡をとって記事をでっち上げる。中山隼雄社長の「失敗の責任」をしきりに強調したがる日経の論調を、「プレステ」の後塵を拝している「サターン」の実績が如実に示しているといえるけど、一方ではどちらかといえばコンシューマー指向の人たちが、どりらかといえばアミューズメント指向な中山氏から実権を奪い、自分たちがやり易いような形へと指導体制を組み替えただけとも言え、その証拠にアミューズメント事業分野は、それなりの実績を残して来た中山氏が、そのまま面倒を見ることになっている。いわば2頭立て(1頭は子なき爺が張り付いているけれど)の馬車が進む道は、いっそうの混乱か2馬力ならではの強襲か。どっちにしたって良いソフト出してくんなきゃ、競馬場には客は来ないんだけどね。

 帰りがけに銀座寄って「GAP」でセールのパンツ買って帰る。またすこしうえすとがおおきくなった。かなしいなあ。船橋では本屋に寄って西炯子さんの初期作品を集めた文庫版「学生と恥(下)」(小学館)を購入。美人で清楚な新田さんの、実はマクソン(って何?)やらレトラ(って何なのよ?)やらと仲良しとゆー正体が露見してく様がおかしかった4コマ漫画「新田さんてば」も、新しーのが3本入っていてとっても嬉しい。ついでに玩具売場で「ハイパーヨーヨー」を探すが見あたらず、仕方がないのでガシャポンをやって庵野秀明監督(新人)が結局手に入れられず悔しいなーと雑誌のインタビューでうなっていた「にせウルトラマン」をゲット。どうだ羨ましいだろーと別に知人でも取材相手でもないけど庵野監督(新人)に向かって自慢する。でもそれまでに別に3つ、ガシャポっているから出費は結構なもの。人の嫌がることして自慢するなんて、俺ってつくづく嫌みなやっちゃ。


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