縮刷版2003年9月中旬号


【9月20日】 ゴメン泣いてくれラビたんデル姉ソフィアさま。今年でいっちゃん面白いアニメーションと心惹かれるヒロインに7月までだったら、ってか8月末でも真っ先に「LASTEXILE」とそこに登場の女性キャラクターたちが挙がってしかるべきだったけど、「住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー」の第11話「コスモス荘最後の日? でドッコイ」を見てその物語的な神っぷり、作画的な激っぷり、キャラクター的な燃え&萌えっぷりに今年ナンバーワンのアニメに位置づけられることが決定してしまった。どころか21世紀を挙げてもおそらくベスト10に入るアニメに確実にランクされるだろー。でもトップは「灰羽連盟」で譲らない。

 先週まで、ってか11話でも最初の数分までのなれ合い的腐れ縁的なドタバタが嘘のよーにシリアスな展開となった物語は、夏の終わりに共通するよーな寂しさを醸し出しつつ物語が終わってしまうことへの不安を見る人に覚えさせ、気持ちをハラハラさせてそれから一気一気の急展開で畳みかける技炸裂。小鈴としての妹口調がオタンコナス社から来た社員タンポポとしての事務的口調に変わって泣けた別離のシーンから、間を置いてつながり依然として事務的口調を引きずりつつ鈴雄にすがろーとしていたタンポポが、気を失って本音が出たのか楽しかった思い出がよみがえったのか妹口調をポロリと出た瞬間、走馬燈のよーに蘇る思い出の数々に記憶を取り戻してはドッコイダーへと変身し、傷つき気を失ったタンポポを抱いて入ってきた浅香にいつもどーりの見得を切る、鈴雄の格好良さに背筋に戦慄が走って背筋がゾクゾクとしてしまった。

 原作どーりだとラストはスイートピーとか出てきて地上での大決戦になるけれど、そーしたクライマックスへと向かう話ではなくってむしろ一夏の経験的にドタバタを演じさせては仲間的ななれ合い気分を醸し出してから、それを一気にひっくり返してハッとさせる大筋を採用しつつ、そんな大筋を了解した上で途中途中の話では制作陣が思いっきり冒険をしまくって、才能のあるところを垣間見せたって意味で後生に語り継がれる作品となりそー。それでいて冒険ばかりが突出して物語がなおざりにされず、ラストに感動のフィナーレを持って来るところも素晴らしい、ってまだ放映されてないから分からないけどきっとそーなると信じよー。早く来週が来ないかな。それにしても「ドッコイダー」の公式ページ、アクセスするとフラッシュを読み込む間に「頑張れGONZO 負けるな北岡 そして激しく御免なさい でも僕達信じてる。制作スタッフ一同」ってコメントが出るんだけど、これってどーゆー意味なんだろー。

 昼過ぎに出て「市原臨海競技場」へは向かわずに近場の新木場にある「夢の島競技場」へと出向いてJ2「横浜FCvsサンフレッチェ広島」の試合を見物。横浜を見るのは去年に藤原紀香さんがスポンサーになるって登場した試合を三沢で見て以来になるのかな、一方の横浜は記憶だと天皇杯の対京都パープルサンガ戦を埼玉で見て以来ってことになるんだっけ、ともかく久々の見物ってことでどんな戦力になっててどんな戦い方をするのか分からなかったけど、とりあえず興味は前節でアルビレックス新潟に7対1なんて大差で破れた横浜FCがどー立て直して来るのかってところにあって、試合前から厳し目の言葉を書いた横断幕を掲げたサポーターたちとやりとりなんかも含めて試合を始まる時間をかろーじて屋根のある場所から待ちわびる。

 さて登場した横浜FCに対してサポーターは一切の声援を送ることなく降りしきる雨で冷たい空気の漂う中を試合はスタート。のっけから横浜FCに退場者が出て1人足りない状態になったところを広島がサンパイオ選手を中心に森崎浩司選手とか全国区のバリューを持った選手が責め立てる一方的な展開になって、今日も虐殺かと思ったものの広島に責め手が足りないのと、横浜の最終ラインの足下に突っ込みパスをカットする捨て身のディフェンスが奏功したのか1点すら入らない緊迫した試合になって、どこで崩れるのかってゆーハラハラした気持ちを前半の間抱き続けることができた。

 後半に入ってもしばらくは同じ攻められても点は入らない状況でこのままスコアレスのまま(横浜に点が入るって感じじゃなかったし、って1点選手みたいな場面はあったけどオフサイドをとられて、以降まるでチャンスがなかったし)終わってともに勝ち点1かなあ、なんて思ったのもつかの間、クロス気味に蹴ったっぽいボールがそのままゴールに突き刺さる展開で遂に広島が1点リード。それでも頑張って押し返そーとしたものの前線でのパス交換から崩されシュートを打たれて追加点を取られて万事休すとなって、そのまま試合終了のホイッスルを迎えてしまった。

 個人的には去年までJ1で今も上位を走るチームを相手に最終的に2人も少なくなった中をよくぞ2点で抑えたよディフェンス陣よく頑張ったよ前線だって時々良い展開を見せていたって思えたんだけど、熱心なファンには不満だったよーで挨拶に向かう選手に水をかけたりしていた姿に、選手を叱咤するのも良いけどちょっとした頑張りを見つけて労ってあげないと沈んで埋もれてしまうんじゃないかって心配になってしまう。横浜FCの対戦相手は次は川崎フロンターレでやっぱり上位でその次は大物食いが目立つ水戸ホーリーホックで勝てそーもない相手が続くよーで負けて罵声を浴びなきゃいけない選手も大変だなー。負けても相手を見れば少しは誉めてやって欲しーなー、それが90分間を精一杯に戦った選手への経緯って思うんだけどなー、内容はどーであれ負けは負けってことなのかなー。そーした真摯さを日本代表のサポーターにも欲しいなあー。

 お台場で新ユニフォームなんかをチェックした後で半蔵門へと向かいダイヤモンドホテルで「第2回このミステリーがすごい! 大賞」の選考結果発表を聞く。茶木則雄さんを筆頭に大森望さん香山二三郎さん吉野仁さんが並んで読み上げた発表によると去年は2人で分けた1等賞1200万円を今年は柳原慧さんって女性らしー応募者でグラフィックデザイナーの人が「夜の河にすべてを流せ」で独り占め。「犯人グループが標榜するのは『身代金ゼロ! せしめる金は5億円!』。誘拐ミステリーに新機軸を打ち出した画期的作品」って触れ込みだけど選考委員の人たちに言わせると本当に画期的な展開だそーで先の話からなさアイディアの新しさは無量大数の本を読んでるエキスパートたちをも唸らし、書き直しが前提ではあったものの1等賞を与えるに相応しいってことになった模様。<

 その意味で可能な限りに完璧を追求していく「江戸川乱歩賞」とかとは違って、瑕疵があってもアイディアなりに見るべきものがあれば与えて後で直させるってゆー、「このミス大賞」らしー大賞って言えそー。発売は来年1月あたり。いったいどれほどに凄いのか、乞うご期待でその時を待とー。また船橋の「ときわ書房」で返金付き先行サイン会とかやるのかな。2位の優秀賞に入ったその名もハセノバクシンオーって競馬馬と同じ名前らしー人の「ビッグボーナス」はパチスロの攻略情報をあれこれやって金を稼ぐ輩が主役を張ったプチノワールとか。白川道さんとか浅田次郎さんとかいったアウトローな業界への造詣が生み出すリアルさが読みどころとか。こちらは新しさではなく頼もしさで期待。

 先行疲れからかそれとも世代の違いがあってか自宅方面へと向かう地下鉄に乗った大森さん吉野さんを背中に見送り地下鉄で半蔵門から青山1丁目を経て都営大江戸線に乗り継ぎ代々木で降りて「紀伊国屋サザンシアター」で開かれた「ファウストフェスティバル2003」を1時間遅れながらも聞く。清涼院流水さんに飯野賢治さんとゆーある意味おいしい対談を聞き逃したのは残念だったけど、ちょーどスタートした凸版印刷の紺野慎一さんってDTPのエキスパートの人と「ファウスト」編集長との対談は、その是非は別にして1人の作家なりその作品なりのイメージを反映させたフォントでもって短編を掲載していくことの印刷人的なチャレンジ精神が聞けて、小説なんて内容だからどんなフォントでも読めれば良いってゆー一般的な反応を超えたところにある”何か”へのヒントをもらえたよーな気がした。

 対談を聞いてて気になった、フォントが変わる視覚的な鬱陶しさとは違ったコスト面での勿体なさについては後の質疑応答で、使うソフトによってコストはそれほど高くならないって話が出て、だったら後は編集の人印刷の人作家の人の考え方次第でいろいろと冒険が出来るのかもって可能性に思いを馳せる。突っ込んで飯野賢治(見たのは「D2」発売記念手渡しイベント以来? 「スーパーワープ」設立記者会見以来?)さんが「JDCシリーズを登場するキャラクターごとに違うフォントで書くとか」って意見を出しててなるほどコストが目茶かかる訳じゃないならそーゆーのもあって不思議はないって気にさせられる。見やすさとの関係とか必要性についての議論はやっぱりつきまとうけど、それが普通になってしまえば別にあっても良いって誰もが思うよーになるだろーから、ここは「ファウスト」が頑張ってそーしたムーブメントに先鞭を付けていってもらいたいもの。なので1号2号で終わるなよ。佐藤友哉さんの小説は載っても載らなくても本だけはちゃんと出し続けろよ。

 その佐藤友哉さんとそれから滝本竜彦さんって日本が誇るひきこもり系作家が並んで登壇する、将来において貴重な1夜だったと呼ばれかねないトークセッションが続けて行われたんだけど、作家2人について登場した東浩紀さんがのっけから飛ばしまくって「ファウスト」の太田克史編集長に突っ込む2人のバトルトークが中心になってしまって、滝本さんも佐藤さんも相づちを入れるかギャグを飛ばすかって間すらほとんど与えられず、飛び交う自嘲と韜晦と賞賛と悪罵の隙間に滝本さんがぼしょ、ぼしょっと声を挟む程度で「ひきこもり世代のトップランナー」として何を告げてくれるのかと集まった滝本さんファンには、ちょっぴり寂しい内容だったかもしれない。次回作とか近況とかは別に情報を取ろー。しかし太田編集長も絶賛確実な滝本さんの掲載作、いったいどんな話になるんだろー。SF? ミステリー? ヒキコモリー? JDCシリーズ? 期待するしかないなー。佐藤友哉さんは東さんにも太田さんにもイジられキャラになっていたけどその後にサイン希望者がロビーで作った行列はトップクラスだったからバランスはとれているかと。それともサイン会自体が一種何かのイジり系プレーなのか。


【9月19日】 モザイクとかネスケとかリアルとかシーユーシーミーとかヤフーとかいろいろ新しい技術が出てきてネットの世界に新しさが加わって未来に希望がもてた時代が懐かしいなあ、今じゃあ目新しさったらビジネスモデルくらいで技術が拓く可能性めいたビジョンを誰も描いてくれないなあ、なんて話をしてから帰って眠って早朝に目覚めて届いた「SPEED」の「さいたまスーパーアリーナ」のチケットがステージの真後ろ情報最後尾あたりで果たして行くべきかと悩みつつ外へと出かける。元気だな。

 来た電車の扉に挟まれながらも滑り込んで、スクウェア・エニックスが満を持して投入してきた玩具「剣神 ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣」を発売初日に手に入れるにはどこに行くのが良いんだろーと考えて、前日に回った秋葉原あたりで発売日の早朝イベントをやる店のあんまりなさそーな状況で売るのか判然としなかったことも合わせて、とりあえずは都心部の客の少なさそーなデパートの玩具売場ならゲットできるんじゃないかと、思いまずは「日本橋高島屋」の玩具売場を開店と同時にのぞいたけれど、商品のカケラも見えずもしかして人気で入荷がなかったのかと諦めそれなら行列の出来る店としてメディアの取材も集まりそーな有楽町の「ビッグカメラ」へと転進を図る。

 その前にそーいえば東京駅前の「大丸東京店」も玩具売場はそれなりだったなーと思い出してチェック。見るとレジカウンターの上に3つだけ、例の鳥山明さん的な「ドラクエ」のイラストが描かれた箱が積んであってこれはきっと予約分だろーなーと、想像したものの一応は確認しておこーと店員さんに聞いたら違って本日入荷の販売分だと判明。これはラッキーと内心で小躍りしつつ表面上は冷静を装い1つ所望しついでにACアダプターも買って(1800円は高いぞ)袋に入れてもらう。本来ならばこれで目的は果たしてしまったんだけど、そこは野次馬で鳴る出没家、本家「ビッグカメラ」の様子はどうかと有楽町まで行ってまずは3階にある玩具売場を駆け上がったものの、置いてあるテレビのモニターでCMは流していても本体をデモしている風もなく、それより以前に商品がまるで見あたらないし、買いに来ている風体の人も目に入らない。

 よくよく観察するとレジカウンターの脇に台車につまれた大きな箱があって横に「剣神 ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣」って書かれてあって、まだ陳列していないのかそれともすでに品切れになったのか、いずれにしても大した数は入ってなさそーなことが分かって「ドラクエ=行列」って先入観に満ちあふれていた気持ちをあっさりとかわされる。もしかしてとのぞいた地下のゲームソフト売場も「サクラ大戦 熱き血潮に」が安売りされてたりはしても「剣神」は見あたらず。つまりは玩具流通の垣根は守られてたってことで、だとすると余計に3階の盛り上がってなさが気にかかる。伝わる話だと30万個の予約があったそーだから、人気がないってことはないんだろーけれど、その割にはひっそりとした滑り出しに、スクウェア・エニックス的にこれで良いのかって聞いてみたくなる。

悪辣武蔵敗れたり、お笑い牛に  まあもっとも発売から1週間が勝負のゲームソフトと違って、玩具は店頭のケアさえしっかりしておけば年末の本格商戦で十分に売上げが期待できるんで、まずは熱心なファンの手にとらせてはどーゆー感じか反応を調べつつ、CM展開とかも考え10月とか11月に一気に大宣伝をかける一方、生産を本格化させて誰もが1番欲しがる時期に大投入するってことなのかも。ゲーム時代は展示会なんかで見ていたよーに手に持った剣の動き一閃で画面内のスライムがちょん切れる爽快感が最高。調整が悪いのか持ち方を間違えているのか前へと進みたいときに剣を前に向けてもなかなか進まず苛立つ場面もあったけど、馴れればそれでも結構進めるよーになるんであとは剣を振る位置の調整をしっかりやって、体力も十分につけてクリアに挑むこといしよー。ステージを1つ進むだけで腕が痛くなるのは歳だからかなあ。鍛え直そー、素振り1日3000回。

 有楽町に出たものはついでと牛探し。まずは向かいの「有楽町電気ビル」にあった牛を1つ片付ける。映画館が入っているビルで牛は「軽蔑するぜ宮本武蔵」ってキャッチの確か本木雅弘さんが主演している「巌流島」のポスターに挑戦状をたたきつけるよーな位置でスタンディング。だけど描かれている絵がのほほんとしていて殺伐としたポスターと対称的で面白い。太い線がキース・ヘリングっぽいなー。有楽町では「SHIPS」前に座った牛が1匹いて「オサレ牛」と名付ける。ヒールパスが得意かどーかは知らない。

牛の乳に人間のペイントじゃない。人間の豊乳に牛のペイントが見たい。見せてくれ。見せろ  まんま歩いて前回は遠回りになるからとパスした「東京国際フォーラム」で牛探し。まずは1番有楽町寄りのところで相撲か歌舞伎かって感じに和風のデザインが施された牛をみつけて前でえいやっと四股を踏む、人は誰もいなかった。お相撲さんが来てやって暮れないかなー。これとちょーど反対側くらいの位置にある牛は遠目にも「チャンピオンズリーグ」でアディダスが供給したサッカーボールのよーな星形の模様が施されていることが分かって、近寄るとやっぱりアディダスがスポンサーになって誰かがデザインした牛だった。東京駅前にあるゴール牛の方が異様さでは買っているけどシンプルさではボール牛もなかなか。蹴りたくなります。捕まるけどね。

 アディダス提供は同じ「東京国際フォーラム」の敷地にもー1体あってこっちは全身に漫画が施されていて見応えたっぷり。アメコミっぽい絵柄なんだけどよくよく見ると腹からぶら下がった乳の両脇にフェイスペイントが施された女の子の絵が描かれていて、勝手に右乳娘&左乳娘と名付ける。グリーンとホワイトのフラッグが顔にペイントされている、髪上で縛って口をニカッとさせたズルそーな表情の左乳娘の方が好みだけど、赤いストライプのペイントが施されてる右乳娘も大人っぽい感じがあって悪くない。皇居側から「東京国際フォーラム」の中庭へと抜ける通路の入り口付近にいるんで行って乳を搾ってあげましょー。上できっと苦悶の表情を浮かべてくれます(くれません)。

 AMショーには出なくてもこっちは”地元”ってことで「東京ゲームショウ2003」には大々的に出展してソフトを披露しステージイベントもいっぱい開催するコナミ。つらつらとイベント予定なんかを眺めていて「メタルギアソリッド」の最新作の可憐イベントで小島秀夫監督が、「VIRSUS」に「あずみ」の北村龍平監督と対談するって予定があって、どーゆー関係なんだろーかとリリースを見直して、北村監督が「メタルギアソリッド」のポリゴンでもを演出・監修しているってことを知る。「VIRSUS」とか最新作の「荒神」(加藤雅也さんの喋りが微妙)でも見せてくれたよーにバトルシーンの絵面作りに関して圧巻の才を発する北村さんだけに、「メタルギアソリッド」のCGの世界をどんな感じに演出するのかちょっと見所。突然主人公が「きっさまー」とか叫んで敵に斬りかかる、なんてことはありません、たぶん。


【9月18日】 平均観客動員6700人? 「よみうりランド」脇の「東京ヴェルディ・グラウンド」にはトップチームの試合だって67人集まれば大にぎわいだよ。視聴率ゼロ? テレビで1度だって「Lリーグ」が中継されたことがあったかい?(あったかも、でも見たことない) それを思えば「Jリーグ」の不人気チームにだって匹敵するかもしれない観客動員数を確保している米女子プロサッカーリーグのWUSAが、何も活動を休止してしまうには当たらないんじゃないかって思いたくなるけど、全員がノンプロで他に収入を持ちながら手弁当で続けている「Lリーグ」のよーな形態だったらまだしも、一応はプロとして給料を払って選手に出てもらっているプロサッカーリーグで、観客動員の目減りにスポンサー収入の減少は大きすぎる打撃で少なくともそのままの形態じゃー、活動が不可能になったって言われても仕方がないのかもしれない。

 問題はなぜにそこまで落ち込んでしまったのかって点で、いろいろなメディアなんかで伝えられる話だと、米国では男子がアメリカンフットボールをするなら女子は代わりにサッカーをするため、サッカーは女性にとって1番人気のスポーツになってて登録している人間もそれこそ何十万人とかいった日本とはケタが1つ2つ違ってるってことだった。それだけ観客となりまた視聴者となる層がいる訳で、となればそーした人たちにアピールしたがる企業だって付いて来て、だからこそそれなりの規模でプロリーグを維持出来ているんだと思っていた。ミア・ハムってあのマイケル・ジョーダンとCMで共演するよーなスーパースターも出ていた訳で、バブル直後の金余りにあった企業が血迷ってメセナってた日本とは、土台の強さが違うってゆー認識があった。

 なのに今回の事態。なおかつ女子サッカーにとって最大の祭典ともいえる「ワールドカップ」がお膝元で開かれ盛り上がりが期待される段階での休止宣言は、正直言って解せない。女子サッカーって言われている程人気がないのかな。人気を盛り上げる努力が足りなかっただけなのかな。あるいは「ワールドカップ」前で女子サッカーに関心が集まっている今の段階で休止の危機をアピールして注目してもらった上で、「ワールドカップ」の盛り上がりを受けて新しく誰かスポンサーになってもらえそーな企業なりに手を挙げてもらって、来年以降の継続の道を探る腹だったのかもしれないけれど、その辺真相は遠く日本からでは憶測すらできやしない。

 バブル崩壊で体力の落ちた日本企業がボコボコと女子サッカーから手を引いて、かつて世界最高を誇っていた「Lリーグ」が瞬く間に実力はともかく運営形式面ではアマチュア同然のリーグへと転落してしまったのと、理由は同様だとしてもあるところにはお金がガッポリとある米国だけに、ここは時の氏神の到来を得て是非にも踏みとどまって欲しいもの。米国に踏みとどまってもらわないと女子サッカーの選手が抱く夢がなくなりモチベーションの低下からカテゴリーの衰退へと向かい、それが日本へも波及して「Lリーグ」が崩壊して、お気に入りの酒井與恵選手の抜かれて追いかける際の必至の小走りが見られなくなってしまうし。アトランタ・ビートに行ってた澤穂希選手はどーするのかなー。

 それにしても気になるのは、米国での大会で実力をアピールして世界へ(つまりはWUSAへ)とステップアップを模索していた日本から出場する女子サッカー日本代表の選手たちが、もしかするとモチベーションを下げてしまっていやしないかって点で、そんなことはすでに「Lリーグ」で経験しているんで淡々粛々と受け止めたのか、分からないけど多少なりともショックがあったんだろーと想像はできる。9月18日に発売された「ナンバー」と「スポーツ・ヤア!」にそろって取り上げられている日本代表のキャプテン・大部由美選手へのインタビューからは、取材時期が活動休止発表の前だったってこともあって反応は伺えなかったけど、高校生で日本代表になってから会社も山と移った苦労人の大部選手だけに、そんなもんかと受け止め落ち込まないまま他国の夢を1つ奪われ愕然とする代表チームを相手に普段どーりの戦いを見せて、勝ち抜き良い所まで行ってくれる、なんて考えたら甘いかな。上位進出が逆に日本でのブームを引き起こして、隆盛を誇った時代に少しでも戻ってくれれば嬉しいんだけど。20日からの本大会、頑張れ酒井選手(1人だけかよ)。

 あの細い電線をくぐって「ウルトラマン」が家庭にやって来るなんて、考えるだけで夜も寝られなくなっちゃう、なんてことにはもはやならないくらいにブロードバンドが発達している時代にまここと相応しい、映像ソフトの「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」や「ウルトラQ」が大容量の回線をくぐってパソコンへとやって来る「円谷チャンネルBB」の発表会があったんで見物。かつて「ウルトラマン」の中で美貌と可愛さを誇った桜井浩子さんが、あれから数えて40年弱ってゆー歳月を受け入れた容色で登場しては、時とゆーものの意味を教えてくれたり同じく「ウルトラマン」の中に出てきた少年が、40年近くを経てそれなりの風貌恰幅で登場しては人間が成長する存在だって事実を強く受け止めさせてくれる、なかなかに貴重な発表会だった。子役がまんまの顔で大人になるなんてありえないしね。白木みのる? もとから大人だったよ(多分)。

 映像なんかのコンテンツを制作した会社が、そのコンテンツをテレビとか映画っていった一般的なウィンドウでの回収を終えた後、ネットで直接コンテンツ配信を行うよーになるってスキームはサンライズが権利を持ってるアニメーションを直接流す「バンダイチャンネル」の頃からあったから、それほど画期的って訳じゃないけど、ものが「円谷プロダクション」ってゆー、世界に冠たるブランド力を持った企業によって提供されるチャンネルだけに、バンダイチャンネルにも負けない人気になりそー。なにせ「ガンダム」なんか小僧扱いの「ウルトラシリーズ」があるって点だけで、世間のとりわけ40歳代あたりの関心を相当に集めそー。問題はそーした「ウルトラシリーズ」を見たがる世代が果たしてネットユーザー、ブロードバンドユーザーに重なっているのかって部分で、その辺り今後の会員の増え方とか番組の見られ方なんかを聞けたら聞いて、ブロードバンド時代に相応しいコンテンツって何だろー、なんてことを考えて行こー。「ウルトラセブン」例の話数はやっぱり配信されないんだろーな。されているのかな。


【9月17日】 いつか見た光景、なんだけどやっぱりあの狭い通路を高速で突き進みながら前方に控える敵なり施設なりを撃破していくって絵面は格好良くって燃えるなあと、あれは確か1978年だった中学1年の夏休みに、矢場町から歩いて行った「中日ヘラルド劇場」で見た「スターウォーズ」のデス・スター攻略の場面なんかを思い出しつつ、「LASTEXILE」でのヴァンシップ隊によるギルド艦撃破の場面を堪能する。いったいどーゆー仕組みになってて、どーしてあんなに中空の部分があるんだろー、って設計上の謎なんかを思い浮かべもするけれど、そこはそれ人知を超えた存在が作った乗り物ってことで理解しておこー。穴明けただけで全体が吹っ飛んだってことはそれなりな意味があったのかな。尻尾だって踏まれれば痛いし。

 パパラパーじゃなくアパラチア山脈でもないアッパッパーになってクラウスが脱出に使ったヴァンシップのナビシートに座ってでらーんとしたディーオの恍惚とした顔の不気味さにいったい、頭のねじが抜かれているのかそれとも単に幼児化しているだけなのか判断できない状況にあるけれど、マドセイン公のたぶん娘が看護の仕事で働いていた館を抜け出してヴァンシップの前にたたずんでいる場面がチラリと映った時の、ディーオはそんなにでらーんとしている風もなかったから、デル姉に誓った忠誠を発揮して一波乱を起こすのかそれとも思い出したクラウスとの友情にデル姉と一戦交えてアレックスの救出に一役買うのかこれからの展開に興味津々。クラウスたちと会話中のソフィアさんたちを襲った謎の光(ソーラーレイ?)も気になるところで、いよいよ近づくクライマックスに毎週月曜日の夜が今は待ち遠しい。ラストに底抜け脱線ゲームを演じることだけは勘弁。それよりラストが「ガンドレス=ロスユニ効果」で目も当てられない状態になることだけは絶対に避けて下さいと制作会社の人には伏してここにお願いの気持ちを贈らさせて頂こー。

 すげえぜ「週刊サッカーダイジェスト」2003年9月30日号。その名も「日本代表に告ぐ。23の意見書」なんて大特集を組んで海外組を呼び戻してなおセネガル代表に1対0で敗れたサッカーの日本代表とそれを率いるジーコ監督を彼を呼び寄せた勢力にいろいろと意見を出しているんだけど、その多くがどちらかといえば現行の日本代表、ってよりはジーコ監督へのネガティブなスタンスに立ったもの。マーティン・ヘーゲレさんの「監督としてのジーコにいま権威は残っているのか」ってそのうろたえぶり無策ぶりを突く言葉もあれば、「ジーコにノーと言えない日本、それはもう終わりにしていいのではないだろうか」って断じる西部謙司さんの首脳部批判、メディア批判もあったりと読み応えたっぷりで、読むほどにこのままで良いのかって気分になって来る。

 かくも厳しい言葉の奔流を、浴びせられた日本サッカー協会のキャプテン川淵三郎会長とか、雑誌をチェックして悪口を調べている日本サッカー協会の人とかジーコ監督本人とかが、読んでどー思うのか知りたいところ。まっとうな神経の持ち主だったらその罵声にも近いコメントに自身をなくすなり怒り心頭してその役職を返上したくなるだろーし、殊勝な考え方の持ち主だったら言われたことを噛みしめて、次の試合での糧にして同じよーな間違いを繰り返さないよーに勤めるだろー。けど相手はジーコ監督であり川淵会長。1年間にわたって最初はちょろちょろ今ぱっぱって具合に罵声を浴びせられても「なにおう!」って感じに開き直って無視を決め込む、それこそ日本代表に欲しい図太い神経を持っているんで、この程度の特集では精力的にはマイナーな全面用語の意見をのみ目に入れ「理解されてる。頑張るのがわたしの義務」ってな感じに続投してアジア最終予選で冷や汗をかかせてくれるんだろー。悔し涙を流させる? 可能性あり。それも高率。

 とはいえ上には上ってのがいたりするよーで、瀕死の状態にある会社をさらに絶望的な状況へと追い込む施策をぶちあげては多くの社員から反発をくらっている社長の人が、たまりかねた社員から分厚いレポート用紙に会社を傾けた責任を取れだのリバイバルのためのプランをたてたのは良いけれど中身はすっからかんで実行不可能だの、社員のボーナスを協約を破ってカットするくらいならまずは自分が給料の半分だなんていわずに全額を返上しろだの、18ページをある紙面を36人で作るよーにしてしまってそれで販売を増やそうだなんて何を考えているんだだの、自分の名前を年に何回1面に出させてるんだそれも時々は自分が主語になった記事を書かせ載せさせているんだだの、挙げればきりがないくらいに身も蓋もない意見がギッシリと書かれたぎっしろと書かれた意見書に建白書をつきつけられ、それでも即座に身を退くとか考えずむしろそれでも実行するのが自分の責任と、堂々と言ってのけたんだから仰天&呆然。他人様の会社の経営について筆誅を加えるメディア自体がその経営への適正な異論を認めない、その言行不一致ぶりがめぐりめぐって弱体化につながっているってことすらも、気付かず我を貫いてはなおいっそうの世間からの乖離を招くマイナスのスパイラルから抜け出せる時は果たして来るのか。来そーもねーなー。仕事落ちてねーかなー。

 夜になったんで「U−22」の「韓国代表vs日本代表」の試合を観戦、前半日本がボールを持っても回ってきたのを止まって受け取りそれから出す場所を探してボールを回す、ポゼッションとかはあっても攻める意志のそれほど漂って来ない日本代表の戦いぶりに不安を抱いていたらこれがドンピシャ。強力なヘッドからまず1点をきめられ、2点目もコーナーキックから押し込まれて2対0ってスコアになってしまってこのままじゃあ対馬海峡を超えて日本に戻れないかもしれないって、山本昌邦オリンピック代表監督も思ったのか後半になってメンバーが替わって動きが良くなり、ボールに連動するプレーも出て来てついには1点を獲得してちょっとだけ溜飲を下げる。つまるところは先発した大久保嘉人選手はフル代表とも同じよーに点をとれないフォワードだったってことで、同じよーな理由で京都の松井大輔選手も微妙な立場にあるってことがわかって、これからの代表選行にどんな影響が出てくるのかをちょっと知りたいところ。少なくとも大久保選手はあと半年とか、代表に呼ばないでチームで精進させた方が良さそーなんだけど。それか海外でいっちょ揉んでもらうとか。もっと良く己を知れよ、大久保選手もジーコ監督も某社のトップも。


【9月16日】 新世代ミステリー界vs現世代ミステリー界のバトル勃発か、ってな大げさなものじゃないんだけれど、新世代に支持されている広義のミステリー作家たちが集まり宴を繰り広げる20日の新雑誌「ファウスト」関連イベント「激変する文芸 ファウストフェスティバル2003」と、どんぴしゃで重なる時間に宝島社の「このミステリーがすごい! 大賞」の選考結果の発表会があってこっちは現役バリバリのミステリー評論家が選考委員として出席することになっていて、ミステリーを担当しているメディアの人はこれからの若手の顔を見に新宿へと駆けつけるべきか、それとも油が乗りに乗ってる評論家たちの言葉を伺いに半蔵門へと向かうべきなのか、究極にも近い選択を迫られそー、って他人事じゃない。

 選考委員でもあり実質的な賞の生みの親でもある茶木則雄さんが去年から店長をしている本屋が自宅の近所ってゆー縁だけじゃなく、主催している宝島社に取材でお世話になったこともあって「このミス大賞」は是非にものぞいてみたいけど、酒が入っても入ってなくても饒舌で理詰めな東浩紀さん(Tシャツではない)に突っ込まれて滝本竜彦さんがどう切り返すのかにも興味があって迷うところ。聞けば滝本さんのステージはプログラムの最後の方だからその辺りを見越して会場を梯子することも果たして可能だったりするのかな。選考委員の人の動きなんかも見ながら当日どーするか考えよー。1時間くらいで終わるのかな。

 取材へと向かう途中で見かけた「ファミリーマート」で折角だからと12月に来日するとかするかもしれないとか話題になっている「t.A.T.u」のコンサートのチケットを確保。初日のアリーナ席スタンディングは売り切れになっていてこれだと2日目も同じだろーと2日目のアリーナ指定席のを購入。したけどこれっていったどーゆー感じの席順になっているんだろー、やっぱりスタンディングが前で座席があるのは後ろの方ってことになるのかな、それとも別に階段状のスタンドをつくってそこから見られるよーにするのかな。いずれにしても”本当”に来日したらってことが前提で、たとえ来日したとしても2日目だと「もーいや」とかいって逃げる可能性も高いんで、その日まで開かれることを期待しつつも幻になることを許容しながら待つことにしよー。もし中止になったら代わりに「推定少女」とかが出てくるのかな。出てどーする。

 ロシアつながり、って訳ではまったくなくって明日から始まる「ワールドPCエキスポ」のために来日したっぽいロシアのアンチウィルスソフトの会社、カスペルスキー・ラボの日本での戦略発表会をのぞく。出てくる人の名前が「ナターリヤ・カスペルスキー」ってなっていたことからきっとロシアからバラライカ姐さんみたいな豪傑が来日しては手下をしたがえ日本進出をぶち挙げる、とは思ってなくってごくごく普通にIT会社のトップらしー人が出てくるんだろーと思っていたら、なるほどそーした感じであった上に美人度がHPのフィオリーナ女史に負けないくらいに高くって、目になかなかなものを見せてもらって長い記者会見もあんまり退屈しなかった。それにしても目鼻立ちがくっきり彫の深いスラブ系の顔だとみんなストイコビッチに見えしまう、僕の目は果たしてまともだろーか。

 大曽根と聞いて思い出したのはまだ名鉄瀬戸戦が栄まで乗り入れてなくって立正園だか何とか言った施設でカブスカウトの泊まりのイベントがある時に、地下鉄の名城線で終点の大曽根まで行ってそこから名鉄に乗り換える時に見た、当時ヒットしていた漫画「愛と誠」が映画になって作られたポスターだったりするけれど(時間的に整合性が取れているかは不明、模造記憶かもしれない)、テレビに映し出された大曽根は名鉄も高架になって近くを高速道路だかが走っている近代的な街並みで、名古屋を遠く離れて過ごした日々の長さを妙にかみしめてしまう。それはさておき大曽根にいつの間にやら建てられていたビルに立てこもった人が、捲いたガソリンに火を付けフロアを爆破させた映像をリアルタイムで見るにつけ、爆弾とか作らなくても手にいれなくてもどんな破壊活動だって出来てしまうんだなあ、ってことが改めて感じられて、ただでさえタガが外れ底の抜けた世相にますます悲惨な事件が起こるんじゃないかって不安に胸が痛くなって来た。

 韓国で起こった地下鉄の炎上も確かペットボトルで1本とかのガソリンに火が付けられただけで起こった大惨事で、途中に誘導の不備とかあったんだろーけどそれでも下手をすれば何百人からを殺傷できる能力を、ダイナマイトなんじゃかないそこら辺で売ってるガソリンと、ライターが持ってるんだってことを満天下に示したってことで、世の中に与えるインパクトは決して小さくなかった。そして今回の大曽根の立てこもり爆破事件。ポリタンクに何個かってレベルは結構大がかりだけど、やっぱり同様にどこででも手に入れられる燃料で、ビルのフロアを吹き飛ばせるんだって分かってしまったってことになる。どんな影響がどんな形で吹き上がってくるのか。地下鉄なんか乗ってられないなあ、怖くって。それにしても事件の影響で休刊日明けの一般紙の夕刊のトップが阪神優勝じゃなくビル爆破になってしまっていたのは阪神ファンにとって微妙なところ。また大曽根って場所が中日ドラゴンズの本拠地、ナゴヤドームの近所ってあたりに因果はないだろーけど世の因縁を覚えてしまうなー。

 勤めている会社の現役の常務でおまけに編集局長すなわち編集部門のトップも兼任していた人が退任してしまって唖然。理由とか確かなことは分からないけど会社で言うなら実質的にナンバー2であっておまけに新聞社の顔とも言える花形的な立場にありながらもそれを投げ出してしまうって事態は、相当にとてつもない事情があったんじゃないかって外野的には想像出来る。ってかもしも仮に築地のエスタブリッシュメントが好きな新聞社とか、大手町の世界でも最高クラスに部数が出ている新聞社で、兼務しているってことはないだろーからナンバー2かあるいは現役の編集局長が何の予兆もなく突発的に辞めてしまったとしたら、業界誌のみならず一般的な週刊誌から下手すると同業の新聞社まで含めて大騒ぎになるくらいの衝撃度だろー。

 おまけに後任として就任することになった編集局長は寸前まで別の編集とは関係のない部署へと移ることが内定していたにも関わらず、ポストが空いてしまったってことで突発的に当てはめられ、なおかつ以前にも編集局長職にありながら理由がよく分からないまま別の部署へと異動していた人だったりして、出戻り編集局長だなんて少しでも新聞業界に携わったことがある人ならば考えられないくらいに不思議な異動が行われていることになるんだけど、それにも関わらずまるで世間から関心を持たれていないあたりに勤務先がどれだけ世間の耳目のはずれたところでステルス的な活動を繰り広げているのかってことが伺える。参謀格が離れてしまった事態をトップの人はその理由をいったいどーゆー風に認識しているんだろー。まさか社員の熱い願望を汲んで自ら正義の鉄槌を振るって社員を虐げる存在を排除してあげたなんて思っていたりするのかな。だとしたらいよいよかな。貯金で3年食いつなげるかな。仕事落ちていないかな。


【9月15日】 暑さに溶けかかった体を這々の体でつなぎ合わせて近所に食料を仕入れに行ったついでに待望の(そうなのか?)安達祐実さんの最新写真集をゲット、腰とか尻とか幼さの感じられるプワンとした体型をしながらも次第に出っ張ってきた胸、くっきりとしてきた目鼻立ちに、12歳の今からあと5年くらい経って背も伸び体もスリムになったらもの凄い美女になるかもって将来に思いを馳せる、ってなになにもうすでに20歳? うーん訂正、20歳になっても未だに遺した幼女らしーあどけなさに30年後も変わらない姿を見せてくれると将来に期待を抱く。しかし本当は幾つなんだ?

 ついでに「月刊アニメージュ」の2003年10月号なんかも購入、押井守さんの最新作「イノセンス」のノベライズを山田正紀さんが手がけたのがいきなり連載されていて驚く。表紙のキラ・ヤマトとかに惹かれて購入する中学生とかが果たして今の超絶高度な言語を駆使する山田さんの小説を読んでどー反応するのか興味があるけど、思い返せば昔っから超絶世界観を駆使していた山田さんを中学生が呼んで熱狂していた訳だから別に良いのか。サイン会でみかけた佐藤友哉さんの大人には困難きわまりない陰鬱とした感情のどろどろとした発散を、あっけらかんと読みこなしては好きだと言ってサイン会に群がる中高生の多さにも触れたばかりだし。

 記事では10月から始まる新番組「GUNSLINGER GIRL」の紹介で腰を落として大股開きでサブマシンガンをぶっ放すヘンリエッタの格好に関心。セーラー服もどきな格好でアクションしてくれるってことはやっぱり見え放題なのかな、コードがそこら辺シビアなテレビ東京系じゃないって点にも期待大。記事じゃないけど「アニメージュ」がブロッコリーと組んで始めた通販企画ででじことぷちこのTシャツを買おーかどーしよーかと迷う。会社が会社だしここで買っておくともしかして超絶貴重なアイティムになったりするのかな、ってそうならないためにもタカラが買収したんだけど。でもタカラがどうしたいのか見えて来ないし。どーするんだろ、「東京ゲームショウ」あたりで何か見せてくれるのかな。付録の「機動戦士ガンダムSEEDバラエティBOOK」のコーナー「ガンダムSEED折り紙教室」の作図に志村弘之さんの名が。活躍してますどこででも。

 よーやく見終えた「住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー」の第10話「モグモッグル七変化」は地上へとやって来たモグモッグルが哀愁のさすらいを続ける「うる星やつら」的な展開の二番煎じ、いやさ三番煎じかと心配したらちょっと違ってて、「コスモス荘」に暮らす住人たちを取り上げた全宇宙的な番組でいかに視聴率を上げるかってゆー狂騒の最中で、中間管理職的なモグモッグルが苦労するってゆー、本編のテイストと外れて枝からさらに先へと入り込んでは本編の展開にまるで関わらない内容で、いつもながらに脇道ばかりだなあと呆れそーになったかとゆーと、画面いっぱいに映し出された朝香の媚態タンポポの姿態に目を奪われ、これならオッケー脇道筋道大賛成と快哉を叫びDVDの購入を決意して貯金を始める。「アニメージュ」の予告を見ると原作とは違った方向へと向かって落としに入るみたいだし、途中の各話完結的冒険も時代に咲いたあだ花だったと認めつつ、残りの大展開とそこで繰り広げられるすっとこなドラマを楽しむことにしよー。タンポポ朝香の活躍もよろしく。

 男子も女子も日本人しか出ていないからてっきり「全日本柔道選手権」だか何かかとずーっと思って見ていた「世界柔道」だったけど、最後になってよーやく団体戦って奴で女子は中国、男子は準決勝のロシアに決勝のフランスといった外国人選手だけの対戦相手がずらりと並んでいる様を見せてくれて、それでも片方は日本人ではあったけれど、一応は世界が相手だってことが分かって世界にはこんなに強い柔道がまだいくらでもあることが認識できた。だからこそフランスとか、ロシアとかいった参加選手たちが個人戦でもどんな技なり戦いぶりを発揮して、世界から集まってきた柔道家たちと戦ったのかが知りたかったし、それを見せるのがホスト国として選手を迎え、また世界の人たちに柔道を愛してもらっている日本と日本のメディアの矜持って奴なんだろーけれど、視聴率を取ることばかりに血道をあげ、日本人選手した移さずそれも録画でしか放映しない日本のメディアに矜持や行儀を求めるなんて土台無理な話。おまけに柔道を袖にして時間差の阪神タイガースの胴上げを中継する編成は、柔道のジングルとしてながれる「王シュレット」芸人の歌声とともにフジテレビジョンのスポーツに対する冒涜ぶりを満天下へと見せつけたって言えそー。やっぱCSBSに入らないと真っ当なスポーツは見られないのかなあ。それより現場へと足を向けるのが1番だったりするのかなあ。


【9月14日】 暑さの中をめそめそと起き出して「GEISAI−4」へ。午前の10時に到着すると「東京ビッグサイト」の周辺に人波ってほどの波はなく、これが「ワンダーフェスティバル」だったら観覧車の下まで伸びる行列に圧倒され、中に入っても限定商品の前に並ぶ大行列に購入を諦めるところなんだけど、見た目閑散とした様子にこれなら今日限定の食玩「村上隆のSUPERFLATMUSEUM」」だってあっさり買えちゃうだろーと、楽観して入った会場で海洋堂のブースからそれなりに伸びた行列を横目に、まずは「カイカイキキ」のブースで、「Ko2ちゃん」のフィギュアが付いた「美術手帳」2003年10月の、エディションナンバー27番なんて早いところを1つゲットする。

 小田切博さんが評論にインタビューに大活躍をしているなあ、なんてこととかブロンドに変わった髪の色が「エヴァ・エース」の表紙のアスカっぽいかも、なんてことを思いつつ、相変わらず伸びている食玩の行列に並んで横目で展示の準備をする出展者の女性が、スカート姿なのに体操座りをするものだから見えて仕方がない股間の白を、強く網膜に焼き付け今日も良い日だなあと気持ちをまったりとさせていたら、回ってきた案内の人に「売り切れる可能性があって並んでいても手に入らないかも」って言われて、白三角にユルんでいた頭を叩き起こされる。それでも並ぶのがマニアのお仕事と割り切って、行列を抜け出し体操座りしている女性の回りをウロつくのを我慢して、並んでいるとやがて近づく海洋堂のブースで、見えた残量の少なさにこれは本当にヤバいかも、ってな焦燥感を抱くかってゆーと別にそーでもなくって、手前で切られればそれも行列の醍醐味、地面にでも頭をたたきつけて悔しさを表現して受けでも狙うか、ってな考えを巡らせる。

 幸いなことに自分のところからあと10人程で品切れ、ってゆーギリギリのところで10個入りのボールを確保。中は開けてないから4種類あるフィギュアをコンプリート出来たかは分からないんだけど、いわゆるフィギュア集めの人たちが旨とするそーした主体的な意義よりも、オークションで6000万円とかで流通するよーになった作品と、同じ”価値”を持ったフィギュアをおまけとして売ってしまう、アバンギャルドにアーティスティックな活動の一翼を、行列に参加し商品を購入するってことで担えた意義の方が大きいってことで、しばらくは開けずにボールごと保存して、30年くらい経って村上隆さんが芸術院会員とかになった暁に、取り出してショップへと売りに行くことにする。1億円くらいにはなるのかな。30年後の1億円がインフレで1000円くらいの価値しかない可能性もあるけれど。それじゃー原価割れだよ。

 興味深かったのは行列している人たちがあらかじめオークションでの転売を目的に並んでいるらしーことで、4種類が揃えば1万円で売れるぜ、100個買ったって転売で元が取れるぜってって内容の会話には、転売の対象にしているのが世界にとどろく”現代アーティスト・村上隆”のアート活動の一片なんだってゆー意識が欠片もなく、商業的な価値の無効化による新たなアート的価値の創造ってな狙いを超えて、すべてを己の欲望の中で商業的な価値に置き換えてしまう、転売屋の人たちの貪欲さ冷徹さに、これを果たして村上さんはどー思っているのか知りたくなる。アートだ何だってな背後の御託を抜きにして物品を流通させる人たちの参入と台頭をも含めて、自分のアート活動の広がりと認識していたとしたら、並んで買うことだけで活動に参加できたと悦に入ってる自分はもちろん、無思考的動物的な転売行動によって村上さんのアートを一見侮辱している人たちすらも、掌中に入れて踊らせている凄い人なんだって、改めて感心するんだけど。

 食玩が品切れになった後の会場は、新しく入って来る来場者の姿も少なくなって出展している人たちが回ったり、村上さんが関係者にスタッフにメディアを引き連れ場内を回っているほかは、全体としてまったりとして「終わらない学園祭」ってゆーほどの活気がほとばしっていなかったのが気になる。正午過ぎに引き上げたんで午後には大盛況だった可能性もあるけれど、ずっと同じ状況が続いていたんだとしたら、そこに来場した人たちに作品を見てもらい、買ってもらいたかった人にはちょっぴり残念な思いも残ったかもしれない。それとも村上さんに見てもらい気に入ってもらえさえすればオッケーってことなのかな。イベント自体が新人アーティストを発掘する場ってよりも、そーした活動を自ら主宰して既存のガッチリと固まったアカデミックな美術界の権威にレジスタンスしよーとしている、村上さんのアート的行動のひとつなんだって捉えれば、そこに入る客が大勢いよーと少数に留まろーと関係ないのかもしれないけれど。

 もちろん村上さんにそーした意図はなくって純粋に、面白い作家を見つけて世に送り出したいって気持ちが赤字になりがちなイベントを主宰させている訳で、問題はすべてを村上さんがらみでしか捉えられないメディアの方にあったりする。なるほどクリスティーズで6000万円の値がついた”世界のムラカミ”を権威的なフックに語れば、語りやすいし書く人も頭のカタい上司を説得しやすいけれど、それを重ねた挙げ句に村上さんひとりがカミサマに祭り上げられ後は有象無象に留まってはもったいない。なぜか「産経新聞文化部」が入り込んでいるスカウト審査員が、どこまで独自の視点を発揮して新しいアーティストを見つけられるのか分からないけれど、お呼ばれして審査させて頂く栄誉に浴しているって意識があるのかもって可能性を外野から邪推されるのもつまらない。あらゆるメディアあらゆるキュレーターあらゆるギャラリストが勝手に来場者を”審査”して、勝手にスカウトして持ち上げていくことが、求められているんではなかろーか。

 ってことで「産経新聞文化部」に負けないくらいに現代アートは見ているぜ、って根拠のない自尊心を胸に回った会場で見かけた大畑伸太郎さんを当新聞文化部(あるのか?)では強くプッシュ。街にたたずむ少女の瞬間をとらえたリリカルな絵がどんなシチュエーションなんだろー、でもって少女はなにを思っているんだろー、ってな想像をかきたてられる。村上隆さんのお眼鏡にも適って専門誌の「イラストレーション」に作品が載ったこともあるから、見たことがある人も多いかも。去年夏の「GEISAI」で見て好きになった人で今回も新作が見られて行幸、伺うと東京方面へ出てきたそーで、個展も開く可能性があってますますの活動が期待されそー。頑張ってくださいな。

 「第10回ホワイトハート大賞」の佳作を取ったらしー騎嶋美千子さんの「聖界のプリズム」(講談社、580円)を読む、うーむ、何かとってもバランスが微妙で、ここと感じた読みどころを外されこれと思い入れたキャラクターに感情移入を退けられた挙げ句に、すいっと持って行かれるエンディングに最後まで気持ちを前向きに向けられなかった。主人公のリカエラは魔術の才能を持った少女でやっぱり魔法の才能があって今は魔術師たちが集う天聖宮にいる兄と離れて病気がちの母親と暮らしている。本当はそんな母親の面倒をずっと見ていたかったけれど魔術を使える種族は勢力としてはマイナーで、一般の人間たちにどちらかと言えば虐げられて生きていて、そんな人間たちの1人から”養女”という名目の愛妾になれと、どーやら誘われたらしーことがリカエラには我慢できず、才能を見込まれ誘われていた天聖宮入りの試験を受けることいした。

 天地をゆるがすくらいに凄い魔術を使える種族が一般の人間たちに半ば隷属しているって設定は興味深いけど、それを成り立たせる上で一般の人間に対してどんな負い目を魔術を使える種族が負っているのかが掴めず、「天聖宮」にいて将来を嘱望される若い魔術師の1人が自分たちの優越性を語り一般の人間を見下すことを言ったところで、だったらどーして虐げられているんだ、って疑問がわき起こる。まあそれはそれとして、だったらそーした関係性から人間と魔術師の一族との複雑な関係に迫り、やがて複雑な関係を超えて進む意味を教えてうれるのかと思ったら違って、物語は試験を受けに来たリカエラを含む少女たちがいかに相手を蹴落として、自分たちが合格するかに血道をあげる学園バトルになっていく。

 だったらそんな試験の中で育まれる友情、芽生える恋がテーマとして繰り広げられるのかと思ったら、友情が育まれるどころが仲間を蹴落とす受験生たちの方法があまりに陰湿で、読んでいてなるほどここまでやらないと勝てないよね、って理解はできる一方でここまでしなくても良いのに、これじゃあ救いがなさ過ぎて辛いよねって気持ちにさせられ心が陰る。本来だったらクライマックスになってあっと驚く大逆転に、カタルシスを感じさせて終わるだろー最終試験の場面も主役があっさりと退場してしまう外しっぷり。だったらそこからさらなる大逆転があるのかってゆーと、あるにはあるけど妙に蛇足っぽくって味わう感動がちょっと足りない。

 「天聖宮」で誘魔術師になることが持つ、栄誉とは裏腹の地上にいる時以上に隷属的な立場に近づく困難さが置いてけぼりにされ、一般の人間に対して腹に差別的な思想を持った美少年の魔術師への、リカエラの表層的な憧憬ばかりが強調されて終わるエンディングから、覚えるのは若さ故の稚拙さ、幼い愛の蒙昧さだったりする。それもなるほど1つのテーマではあるけれど、個人的には異なる種族が同居しては複雑な関係を保っている世界がどこへ向かうのか、っていった大きなテーマへと話を広げる中で、幼い愛に陶然としていた少女が力に目覚め社会の仕組みに気付き、博愛の心を育むなかで世界を新しい次元へと導いていく物語へと発展させていって欲しいもの。社会ドラマに恋愛ドラマに学園ドラマの着想に見せた才能を、もっと長い物語のなかで是非に発揮していって頂きたい。期待してます。


【9月13日】 なんて言ってたら招待状が灼熱の中を届いていたのを昼前に起きて郵便ポストで発見したんで20日の「ファウスト」のイベントには行くことが出来そー。なので20日に「市原臨海競技場」で開催される「ジェフユナイテッド市原vs柏レイソル」の黄色ダービーは第1ステージと同様に見送ることを決定し、代わりに今日開催の「味の素スタジアム」での「FC東京vsジェフユナイテッド市原」の試合を見て我らがイビチャ・オシム監督に敬礼しておこーと、脱水症状になりかけのベッドから無理矢理に体を引き剥がし、黄色いTシャツに身を包んで家を出る。

 いったいぜんたい今は何月なんだもしかして知らない間に「セカンドインパクト」が起こって毎日が8月になってしまったのかと訝り、暑さに茹だりながらも折角だからと直接は「味の素スタジアム」には向かわず渋谷を経由して「ブックファースト」で開催されていた東浩紀さんと佐藤友哉さんの合同サイン会を遠くから見物する。階段の踊り場が会場になる関係で衝立で仕切られ見られない状態になるかもって心配したけどそこは”ビジュアル”を意識する2人のこと、階段を背に顔を店内へと向ける形で押し寄せるファンに向かってニコヤカな表情で素早くペンを動かしせっせとサインをしていく姿を見ることができた。

 東さんは西島大介さんデザインの真っ赤なTシャツを着ていて目立つめだつ。逆にサインしている2人を見つめる編集の太田さんはライダーって感じとは正反対のピシッとしたスーツ姿だったよーで、そんな格好を想像して行った作家ではなく「ファウスト」を作った太田さんのファンは気付かなかったかも。とか言う僕も後ろから背後霊のよーに見ていたんで誰にも胡散臭がられはしなかったけど。サイン会を見つめる関係者の一群の横で発売されたばかりの安達佑実さんの写真集を手に取ったりしてたんで、そんな姿を見られなかったったのは幸いとゆーか何とゆーか。しかし相変わらずに顔とボディのアンバランスさが凄まじいよなあ、安達佑実さん。10年経ってもやっぱり変わってないのかなあ、ヘアヌードの噂もあるけど物理的に可能なのかなあ。

 なんてイケナイ妄想を振り切り東横百貨店でつまみを仕込んでから京王で明大前で乗り換え飛田給を降りて「味の素スタジアム」で試合を観戦、依然として巨大なイビチャ・オシム監督を間近で見られて嬉しかったのは良しとして、試合自体は前半にまるでボールが走らず止まって回しているだけのジェフにあるまじき攻撃ぶりで、パスする相手が見つからずいてもコースを切られて無理な中を、突破でつっかけよーとしても相手ディフェンスに固められて抜けられず、逆にカウンターからサイドをえぐられ中央を突破される体たらくで、それとなくオフサイド臭かったもののギリギリのところを人が突っ込む姿に幻惑されたキーパーに、FC東京の宮沢正史選手のはなったシュートが向かいあっけなく先取点を許してしまう。

 それで立ち直るのかと思ったものの相変わらず人のいるところにボールを回す、スピード感に乏しい攻撃で相手のディフェンスを崩せないまま、逆にコーナーキックから混戦になったところを押し込まれて前半ではや2点のビハインド。対するにゲッターのチェ・ヨンスを出場停止で欠いたジェフにもはや逆転の目は乏しいとあきらめかけた後半、いっきょに2人を代える大業に打って出たところ動きが見違えるよーによくなり、サイドも山岸智選手が張って有効に使えるよーになって一気に流れがジェフへと傾く。さらに切り札の林丈統選手が投入されてから、中央を切り裂きゴール前へと迫る攻撃が幾度となく見られるよーになり、たまらずファウルをしたFC東京にペナルティが課せられそれをサンドロが決めてまず1点。さらに林選手の判断力のとてつもなく早いシュートで同点へと追いつく凄まじいばかりの攻撃を見せ、遠く千葉からかけつけたサポーターたちを歓喜の渦へと叩き込む。

 途中、またしても席を立ってトイレかどこかに行ったオシム監督だけど、前半でみつけた問題点を後半に即座に修正してみせさらに得点を取るとゆー大目的に向けて的確な選手交代と戦術変更をしてみせるあたりの凄さ素晴らしさといったら、「コンフェデレーションズカップ」で1点さえ取れば決勝トーナメントへと進めると分かっている試合で1歩も動けず戦術を変え点を取りにいく姿勢を終ぞ打ち出せなかった某代表監督に見せてやりたいくらいのものだったけどその某監督、すでに過去に星の数ほど見ただろー鹿島アントラーズの試合をどーやら観戦に行ってしまっていたよーで、大活躍したジェフの山岸選手に林選手にFC東京の石川選手に茂庭選手といった、目新しい人材がその目に留まらなかった残念さに加え、オシムとゆー百戦錬磨の名監督の手腕に触れて何かを学んで欲しかったってゆー願望の満たされなかった悲しさに立ちすくむ。もはや処置無し、逝って良し。せめて次の千葉ダービーは見てよね。

 勝ち点1を確保した歓喜に満たされた気持ちで帰る電車で「角川ビーンズ小説賞」で奨励賞を受賞した喜田みどりさんって人の奨励賞を受賞したのとは違う書き下ろしのデビュー作(そんなに暗い話だったのかな)ってゆー「天空の剣」(角川書店、457円)をペラペラ、エクスカリバーよろしく地面に突き刺さっていた剣を抜いた女剣闘士の場面で始まる物語は、何が原因か世界が酸の海にひたされ滅亡の危機に瀕している状況へと移り、迫る酸の津波に絶体絶命ってところにあった剣士と魔法使いのペアを、かつて剣を地面から抜いた女剣闘士のウィルゴが助けたところから先へと進み始める。

 なぜか奇妙な三日月のマスクを被った男においかけまわされるウィルゴには、どこか世を捨てているところがあったけど、世界を救える可能性を旅の途中で知り合った男性とも女性ともつかない美貌の人物から聞かされ、それが適う場所を目指すことになる。自分の極私的な身勝手さが愛する人のみならず世界すら危機に陥れてしまったことへの自責の念、悔恨の情といったものに同情半分、侮蔑半分の気持ちを覚えつつもだったら果たして我が身が同じ立場となったとき、果たしてどーしたんだろーかと考えやっぱり私的な幸福へと流れてしまうんだろーかと悩みもだえる。ウィルゴに限らず似た悩みを抱える3者がそれぞれに選んだ道を、読んであなただったらどーしたか、あるいはどーするのかを考えてみよー。佳編。イラストのウィルゴはとっても綺麗で好みだけど、あんまり強そーじゃないのが、なあ。かといって浜口京子さん的マッチョな女剣闘士でも困るしなあ。


【9月12日】 六本木ヒルズができて存在感の一段と下がったアークヒルズの脇を抜けて寄ったIBMで元ロータスとゆー人と菊池三郎さんって江頭2:50に似ていたねえ(似てません)なんて話をして(してません)から外へと出て、せっかくだからと虎ノ門にある「PASTA de CoCo」「港区虎ノ門店」にでもまた寄って名古屋風の「あんかけスパ」でも食べよーと、思いラフォーレ六本木の前を通り神谷町から愛宕山を抜け慈恵会医科大学の前を通って歩いて、よーやくの果てに到着した店は昼時ってことだからか、それともすでに”行列のできる店”的に有名になってしまったからなのか入り口前に長蛇の列が出来ていて入れず、暑さの中で待つのも面倒だったんで遠慮する。

 とぎれない行列はもはや大人気店って印象で、長く名古屋から外へと出ることのなかった「あんかけスパ」が、はるか東京でも立派に成功するんだってことがわかって郷土愛から嬉しくなった。新参者の「CoCo壱」にやられるくらいだったらもっと早く出店しておけば良かったと、思っている「あんかけスパ」の老舗もいたりするのかな。けど東京に出るにあたって名古屋とまんま同じメニューにレシピだと、油濃すぎて成功しなかった可能性もあるんで、そこは全国チェーンでカレー店を展開している「CoCo壱」ならではのノウハウが、小ぎれいな店と豊富なメニューにしたことが東京の人たちにも違和感を与えず、成功へとつながる結果を招いたのかも。それにしても先々週の8月29日に寄った時は開店直後ってこともあってお客さんはわずかに数人だった訳で、この間にどーゆー宣伝が行われたのか知りたいところ。まさかここでの記事を見て? それはないな、ここってそんなに影響力のあるメディアじゃないから。

 もしも仮に影響力があったとしたら、この数週間にわたっていろいろブツブツとつぶやいて来た、某所でただ今起こっている異様ともいえる出来事に対して、何らかの反響が起こってしかるべき、なんだけどまるでまったく「どうーなってるの?」といった意見がささやかれない辺りに、ここもあんまり読まれてないのかもなあ、ってなことを割に真剣に考えてみたり。もし仮に、全従業員の1割が販売専門の部隊へと集められてそこに中堅どころか幹部クラスがごっそりと集められる一方で、製品を作る部隊が削られて商品力の低下が起こる可能性があって、にも関わらず決算上はそれが不可欠だからとおよそ具体性も根拠も可能性もない数字を掲げて、販売数量を上積みしよーと皮算用に励んでいる。そんな計画とすらいえない計画が、業界のトップや2番手のところで行われたとしたら、世間は放ってはおかないだろー。

 加えてそーなってしまった責任をトップが痛感して進退を伺うどころか、先頭に立って計画(とも言えない計画)を達成するのが責任と言い抜けなおかつ、社員には身銭を切る覚悟を求めて来るだからもはや処置なし。計画を進めても地獄なら、計画を達成できなくても地獄とゆー事態は別の某所よりも深刻なのに、それを認識してしかるべき雲上の人たちが、まるで見て見ぬふりをしているかのよーな状況に、どこも関心を向けないのはひとえに事情がうまく伝わっていないからだろー。だとすれば仮にちゃんと事情が世間に伝われば、あまねく関心を集め何らかの進展が期待できるんだけど、なにせ某所が某だろーと実名だろーと世間からまるで認知をされていないって可能性もこれまたあって、どーなろーと伝えるだけの価値がないって言われて、まるで無視されるってケースも想定できるだけに悩ましい。仮に瀬戸際を超えた段階へと進んで世間はどれほどの関心を向けてくれるのか知りたいところ、だけどそーなった時に果たして笑っていられるのかな、僕。笑うしかないって笑いまくってるかな、やっぱ。

皇居に向かって敬礼、牛、牛、牛でございます、42歳厄年でございます  なんて焦燥感と絶望感をこらえつつ記者が汽車(じゃなく電車)で帰社する途中のパレスホテルへと立ち寄って、例の世間を騒がしている「カウ・パレード」でPCCWのビル内と同じくらいに外れた場所に置いてある牛を1匹ゲッツ。数ある牛のなかでは1番皇居に近い場所にいるってことで、デザインもアバンギャルドさからはちょっとはずれて全体にシックな感じで、バックに皇居の櫓が入っても違和感がなくいっそこれを夜中に引きずって、宮城内に置いたら飼われている馬が寄ってきて喧嘩でも引き起こすかも、ってな妄想をめぐらせる。そうそう何でも巽孝之さんと小谷真理さんは数年前にニューヨークでの「カウ・パレード」に遭遇していたそーで、日本の10倍に及ぶ数とそれからニューヨークって場所柄から、きっと壮大なアートイベントになってたんだろーなーと思えて当時の様子を無性に見たくなった。けどそこはそれ、現場にいてこその臨場感なんで日本人としては今まさに行われている「カウ・パレード」に極力接して、その不思議な面白さを満喫しつつ日本にパブリックアートが根付く日を夢見て期間中を楽しむことにしよー。

 眠さと戦い夕方になるのを待って池袋ジュンク堂で開催された滝本竜彦さんのトークセッションを見物。いったいどれほどの人数が集まるんだろーと思って早めに行って待ってた場内は、どんどんと人が入って開始時間にはすでに満杯の予想で、以前に「ロフトプラスワン」でサインを求める人がいっぱいいたにも関わらず、それらが仕込みじゃないかと悩んでいた滝本さんもこれで納得するしかないと、その賑わいぶりを見て確信する。やがて登場した滝本さんも、その混雑ぶりにファンがリアルで存在することは理解したみたいだけど、照れからかこんなイベントに来ちゃいけない、こんなに来るなんて日本が心配です、みたいなことを言って、それがまた滝本さんらしーと評判をとっていた。

 横に角川書店の編集の人が付く形で進んだトークショーは、おおむねこれまでに書かれたり話されたりして来たことを再確認していくよーな感じの内容だったけど、質疑応答に移った途端に寄せられる質問がシビアになったりあけすけになったりして、果たしてどー応えるんだろーと心配して見ていたらそこは場内の人が期待していたよーな回答を、ぐちゃぐちゃでスミマセンと当人は言っていもそれなりにまとまった論旨で話してて、良い感じにまったりとまとまったトークセッションになった。ああ良かった。女性2人から「好きです」「お友達になって下さい」と言われた時にどーリアクションするのかにも興味があったけど、ふと出会ってフォーリンラブ、ってなのを理想とした挙げ句にこの歳までまるで無縁だった当方に、重なるドギマギとした反応を見せてくれて身に染みるものがあった。ただそこは最後にちゃっとフォローも付けて終わるあたりは流石で立派。人の良さも垣間見えて一段とファンを増やしたんじゃなかろーか。

 終わって始まったサイン会に見る見る行列が出来てしまったのにはさらに驚きで、これなら普通にサイン会を開いたって途切れず制限時間を埋め付くだけの人が来るんじゃなかろーか。すでに「超人計画」は売れ渡っている可能性があるんで、次が出たなら是非にも開催していただきたいところ。その次ってので現在、「クーロン」の次号で漫画の原作をやっていて遠からず作品化される予定で、ほかに滝本さん自身の特集もあるそーで、ほかにも「メフィスト」の次号に小説が載り文藝春秋社から長編が出て角川書店から復活する「野生時代」にも短編が載るとかどうとか特集がされるとかされないとかで、ネットの上だけで細々と読めたエッセイとは違う、作品をこれから来年にかけては存分に読ませてくれそー。いよいよ大ブレイクも間近ってことで、そんな記念すべき年に開かれた、こけら落としとも襲名披露ともクランクインとも討ち入りとも、言えそーなイベントに居合わせた諸君は幸せです。僕も幸せだと信じます。だからとにかく書いて書いて書きまくれ。

 サイン会ではネット経由で知り合ったらしー有志がお金を出し合って滝本さんに帽子のプレゼントをしていて、その実直さに頭が下がる。帽子はとてつもなく似合っててご本人も喜んでましたです。あとサイン会が終わりがけに何と会場に乙一さんが一般人として申し込みをして参加していたことが分かって、そんなに気に入っているのか滝本さんのことをと驚き、「エヴァ・エース」でのエッセイの冒頭もあながち芸ではなくってマジだったりするのかな、なんて感じて面白さにほくそ笑む。あと明日に東浩紀さんとのサイン会を控えた佐藤友哉さんもいた模様。これもすげえ。ちなみに佐藤さんは来週の「ファウスト」のイベントで東さんを司会めいた役所にして滝本さんと並んで壇上に上がるとか。応募はしたけど当たってないみたいっぽいイベントなんで行かない可能性大だけど、モスコミュールを介してつながらるモスコミュニズムの東さんと佐藤さんの同志的結合に滝本さんが浮くか沈むかしないかと心配半分、興味たっぷり。東さんはグレッグでもイーガンが好きだけど滝本さんはベアが好き、ってあたりにはたして接点はあるのかな、それとも逆だったりするのかな。


【9月11日】 ギー・ステファンは読んでいた。のかもしれないと今さらながら読み返して思った「週刊サッカーマガジン」2003年9月23日号の「ほかでもないアレックスの『守備』を問う」って記事。日本経済新聞の 吉田誠一さんの寄稿だけど冒頭に「セネガルのぎー・スレファン監督に耳打ちしておきたいことがある。『右から攻めてみてはいかがでしょう』。右というのはアレックスがサイドバックに入っている日本の左サイド。ここを突かない手はないと囁いておきたい」って一文があって、その理由もちゃんとしっかり書かれてある。

 つまりはアレックスの守備に不安があるってことなんだけど、敵に塩を送るよーなことを何でまた吉田さんが書いたかと言えば、「アレックスの守備力については、ワールドカップの予選の前にしっかり点検しておきたい」ってゆー意志があってのことで、決して「アレックスを外してほしいと言いたいわけではない」。仮にこれを読んだそのとーりにセネガルが攻めてみて、アレックスがちゃんと機能すれば文句なしってことになる訳で、堅守を誇る3バックが正真正銘の4バックになって日本は万々歳、あとは黄金の中盤ともてはやされるメンバーがみせる、鋼の強さに及ばない見せかけの輝きがいぶし銀へと変化を遂げれば形はそれなりに出来るって寸法で、2004年に向けて大きな1歩を日本代表は踏み出せることになる。ってか踏み出せることになったかもしれなかった。現実は違ったなあ、やっぱり。

 もう抜かれにぶち抜かれまくった守備はナイジェリア戦の時よりも相手がスピードとテクニックに秀でた分、危険度も増して見るほどに恐ろしく、上げられたセンタリングに対応できないポジショニングなんかも含めてもはや決して使ってはいけない人、って誰もが思って当然だろー。吉田さんが今さら指摘するまでもなく、アルゼンチン戦での大敗北以降でのコンバートで散々っぱら言われたことで、なおかつ吉田さんが発売前の号で懇切丁寧に「本人に強力な敵に対応する術と自信を備えてもらわなくてはならない」と発憤を促しているにも関わらず、同じことをより激しく冒してしまう以上、もはや猶予を与える必要なんてないんじゃなかろーか。

 って言ってもなあ、雑誌で有名無名な評論家たちがそーしたセレクトも含めて苦言を呈したところで、彼らがサッカーについてどれだけのことを知ってるんだって選手としての実績を笠に着て反論するジーコ監督の耳に届きも響きもしていないことは明白なんで、もはや直接そーした意見をアレックスなり、ジーコ監督に伝えるのは無理無駄無茶とあきらめ権限のある人の耳へと届かせる必要がありそー。って権限のある人の耳がこれまた超指向性でなおかつ区域限定のマイクロフォン。遠い批評も近い苦言も届かずにひたすら己の信じた道を突き進むだけなんで、あとはやっぱり結果でもってその至らなさを感じてもらうしかないんだろー。すでにあれだけ負けているのに? それで何も感じない人たちに? ダメだこりゃあ。

 静香ちゃんに会いに「アミューズメントマシンショー」へ。行ったけど例年必ず来賓としてやって来ては挨拶を書かさない自民党の亀井静香代議士が、まさしく総裁選の佳境ってことで来られずいつもながらに流ちょうで能弁な挨拶が聞けずガッカリする。今だからこそ何を言うのか聞きたかったのに。開会式ではテープカットに並んだ人のうち、イベントの実行委員長をやっていたタイトーの人がまさしくファンファーレの鳴っている最中にバタンと倒れてしまいあるいはコンフェデレーションズ杯のカメルーン代表、ヴィヴィアン・フォエ選手の二の舞か、それともクルーズ中の記者会見で倒れた「少年ジャンプ」編集長の後追いかと心配したけど後から聞いた話では、救急車がかけつけた時には意識も回復していたよーでまずは安心、イベントの実施に尽力して精魂尽き果てかけていたことに加えてテープカットの緊張も重なって、貧血にでもなったみたい。

 それが心労の原因かは分からないけど会場には業務用ゲーム機のジャンルで精力的にはセガにナムコにタイトーと互すコナミの姿が見えず。新製品の発売のタイミングに合わないってことなんだろーけれど、毎月だったらまだしも半年に1度の割合であるアミューズメント関連のイベントに並べる機器がないってことは考えにくいだけに、いろいろと事情があったんだろーかとついつい想像をめぐらしてしまう。そーいえば開会式で日本アミューズメントマシン工業協会の柿原人会長が経済情勢を鑑み「大きいところも小さいところも団結していかなくては」って話していたけど、今にして思うと出展しなかった大きいところへの呼びかけだったのかもしれない。

 しかしオペレーター向けにはプライベートショーをやるとして、最終日の一般向けの日にコナミの姿がないとやっぱり「どーしたの?」って言われそー。ある程度は事情を知っているだろーから会社が傾いたとかってことは絶対に思わないだろーけれど、あってしかるべき場所にコナミのマシンがないって状況は、やっぱり寂しいものがあるし説明されてもどこかに不安な気持ちを抱かせてしまう。これでロケーションを持っていればショールーム的に使えるんだろーけど「チルコポルト」からはすでに手を引いているんで、ユーザーにコナミのマシンに真っ先に触れて楽しみ、その面白さをいろいろな場所で吹聴してもらうことで人気を盛り上げるって手法が、ことコナミについては難しくなってしまう可能性がある。もちろんプレスリリースとかを密にして、オペレーターでのロケテストの情報も伝播させることで口コミ効果は実現できるんだろーから良いんだけど、1度に見られるチャンスって意味合いも含めて是非に次回は復活を願いたいところ。とりあえずは冬のAOUでの出方に関心。

みんな雨ざらしになのにボクだけ日向でホクホク  要望(なんてないけど)に応えて今日の牛。最北端を大手町の日本経済新聞前に置き、最南端は日比谷公園の中へと置いた「カウ・パレード」を見物に丸の内界隈を歩く人の姿が散見されるよーになったけど、思いこみでは南北に走る山手線の内側だけに固まっていると思われている牛が実は1つだけ、外側にあって探しに行くのが結構面倒だったりする。おまけに八重洲ブックセンターの斜め前あたりに燦然とそびえる「PCW」の1階フロアの中に飾ってるものだから、果たして他の牛みたく写真を撮って良いのか悩んだけれど警備員の姿も見えないんでサッとショットをおさえてコレクションへと加えた次第。もっともこれでも集めた牛は全体のまだ半分にも達していないんで、10月まである展示期間の中でやっぱり日を選んで見て回ろー。すでにコンプリートしてアップしてあるサイトとかはあるのかな。負けてられないな。

 2年、経っても世の中は変わらないなあ、なんて他人事になってしまった世界情勢より今は身に迫る諸々に頭を悩ませる、かと言うと案外に醒めていたりするのが人間として他人から慕われない理由かも。特攻まがいの再建計画を立てては全社員の1割以上を集めて販売部隊を作って、その分人が減った編集が書くってゆーよりは埋めているメディアを売って売りまくろーとしてるんだけど、エンジンを積んでいない自動車が売れないのと同様で真っ当に経済とか産業を勉強した人なら結果は明白、売れずむしろ減ってしまって当然だって思う筈なのに、親のメディアも含めて内にはそんな計画を妥当と判断し、認めてしまうんだから分からない。そんな人たちが送り出すメディアがいくら、エンジンルームが空の自動車を売ろうと無謀な計画を立てる自動車会社を非難する筆を執ったところで誰が信じてくれるんだろー。滅びの日は近い。悔い改める? 改めるべき人が改めたらね。たぶん改めないだろーけど。


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