縮刷版2003年12月中旬号


【12月20日】 眠ってしまって目覚めたらまだ0対0で、勝負所を見逃さないで済んだをちょっとだけ胸をなで下ろしてそのまま見続けたワールドユース決勝「ブラジル代表vsスペイン代表」。気が付くとスペイン代表が1人少なくなってそれも前半の早い時間に1人退場になってたって知って、それでいてあのブラジルを0点に抑えていることに日本代表とは違ったレベルにスペイン代表があるんだなあと感嘆する。日本だったら10点は取られてたかな。それは大げさか。でも5点は行かれてたかな。

 試合は後半も終わり間近まで持ちこたえたけど人数は関係のないコーナーキックからブラジルがヘッドで1点を叩き込んでそのまま逃げ切ってゲームセット。PK戦まで行けばあるいは、ってこともあっただけにスペイン代表、負けたけど良くやったって讃えられそー。もっともユース世代が活躍しても、上の世代のフル代表が今ひとつ振るわないのがスペインにとって悩ましいところで、20歳くらいでスターになってプロのチームから大盤振る舞いされてしまう欧州と、20歳くらいからブラジルリーグのトップチームで活躍して欧州移籍を目指す南米との立場的な差が、選手の代表に対するモチベーションに影響してたりするのかな、なんてことも考える。

 日本も韓国も代表に入ってこそのサッカー選手、って風潮があるから、今回のワールドユースで頑張った世代は、フル代表に来てもモチベーションを落とさないで頑張ってくれるとは思うけど、日本には別にメディアによるスター化ってのがあって選手を勘違いさせてそれで、逸材を何人も潰してきた過去があるから悩ましところ。まあ今のところは大久保嘉人選手がスケープゴートになってメディアの注目を一身に集めてくれちゃっているんで、彼がドタバタしている感激をぬって平山相太選手も坂田大輔選手も今野泰幸選手も育ってオリンピック世代もフル代表も抜いて2006年の中心に、なってくれれば面白いサッカーが見られるかも、但し監督は今の御方がじゃないってことが絶対条件。

 思い立って玄関兼台所を掘る。本とゴミの地層が高さ50センチにまで積もって床は見えず流しも使用がほぼ不可能になって久しいだけに、果たしてどれだけの廃棄物が出るんだろー想像も付かず、近所のダイソーで大きめのポリ袋を10枚ばかり買って帰って本は段ボール箱に詰め、ゴミは袋に入れていれまくったけれど1つ詰めても床は見えず、2つ詰めてもまだ見えない状況にこれは大変な作業に手を付けてしまったと、後悔したけどここで止めればきっと一生、玄関兼台所は綺麗にならないだろーと気を奮い立たせてひたすらに掘って掘って掘りまくる。

生き埋めにしないでよー、苦しかったよー  やがて袋は3つ4つ5つとなり、2枚重ねにして頑丈にした関係もあってポリ袋が足りなくなって段ボール箱も切れて、途中でダイソーへと廻りロフトへと寄って関連物資を調達し、とって返して再びえっちらおっちら地層を掘り進む。そーこーするうちによーやく見えてきた床の隙間から、見失って2年は経とーかとゆービルケンシュトックのサンダルに、エアジョーダンのバッシュが見つかりちょっと得した気分、って損がゼロになっただけなんだけど諦めていたものが利用できるよーになった喜びを、得と思えば掃除に勤しむ身も少しは安らぐってものだから、ここは素直に得したと思うことにする。

 さらに地層のはるか下から発売日に買った「プリモプエル」も発見。したけど上からの圧力によって顔も体も変形していて、丸顔のはずが瓜みたいな顔にキュウリみたいな手足ってゆー可愛そーな事態になっている。入れてある電池は当然切れているんだけど内部が壊れている可能性もあるんで電池を入れ替え生きているかどーかを調べてみたいもの。とはいえ電池を入れ替えて生き返らせた途端に、恐ろしい声で「よくも生き埋めにしてくれたなー」なんて言い出したら恐いんで逡巡。そんな声、入ってないよね?

 レンジ横に積み上げてあった請求書やらダイレクトメールやらもまとめてポイッ、として袋をゴミ置き場へと運んでしばらくしてから「天皇杯」の決勝のチケットも一緒に捨ててしまったことに気付いてしばし呆然。気を付けなきゃって思っていたのに途中ですっかり忘れてしまったのが痛いところで、最近とみに進んでいる物忘れの激しさが実害を及ぼし始めていることに何らかの対策を講じる必要性を覚える、ってもこればっかりはどーしよーもないからなー、知恵の実なんて売ってないし。マグロの目玉でもしゃぶるか。100マス計算とかって記憶の助けになったっけ。

 そんなこんなでゴミ袋に腐りかけてたお歳暮お中元の油に空瓶空き缶を山と捨ててどーにかこーにか玄関&キッチンの復活に成功。とはいえその先には80センチの高さで本とゴミが地層となったメインルームがあって境目に断層を作っていて、この先いったいどれだけのゴミを外へと運び何箱の段ボールを詰めれば良いのかと溜息を付く。時間も開始から5時間以上が過ぎて日も暮れたんで今日のところは中締めにして、後は23日かあるいは仕事納めの後に1日を使ってせめて冷蔵庫前までは、開けさせて普通に電化生活が営めるよーにしよー。4年くらい開けていない冷蔵庫の中がどーなっているのかにも興味があるし。何か得体の知れない生き物とか、生まれていたりしないかな。

 「陰陽ノ京」で陰陽師物にラブロマンスな要素を盛り込んで目新しい世界を見せてくれ、「パラサイトムーン」では日本を舞台にした現代版クトゥルーともいえる妖しげな物どもとの戦いを見せてくれた渡瀬草一郎さんが今も多分続いているんだろーこれらのシリーズを脇にやって新たに挑んだ異世界ファンタジー「空ノ鐘の響く惑星で」(電撃文庫、550円)を一気読み。王様の4男として生まれ疎まれ避けられ生きてきた王子が役目を与えられ赴任していた神殿で、宙に浮かぶ巨大な「御柱」の一部から美少女が現れるのを見つけてかくまったものの、状況が分からない彼女は神殿を逃げ出し街へとおりてひと騒動を繰り広げる。

 どーにかこーにか連れ戻したところで王子は、神殿には「御柱」からビジターが現れるって言い伝えがずっとあって彼女もそんな1人だってことを知る。とりあえずは神殿におちついた2人だったけど、いい仲になるとかいったそんなヌルい展開にはならず程なくして彼女を追って異世界から現れた者たちによって、神殿に殺戮の嵐が起こり王子は大切な身内を殺害され、世界にも脅威が迫る。

 ファンタジックな王子たちの世界に対してはるかに進んだテクノロジーをひっさげ、柱を抜けてやって来た異世界の者たちは一体、世界をどうしてしまうのか。身内を殺され政争に巻き込まれる可能性の高まった王子の運命は。さまざまな層で繰り広げられる諍いが重なり合い混じり合って進む展開の果てに、どんな運命が人々を待ち受けどんな未来へと世界を誘うのか。壮大なスケールを感じさせる物語が今ここに幕を開けた。願うのはたったひとつ、ちゃんと最後まで書き継がれることだけど、途中で消えてしまうシリーズ者のやたらと多い(よーに思える)電撃だけにちょっと気になるところ。応援するしかないのなら、応援するんで渡瀬さんにも電撃の人にも、是非に最後を見せてくださいと伏してお願いしておこー。岩崎美奈子さん、って人のイラストも良い感じ。有名なイラスト屋さん?


【12月19日】 折角のHDD/DVDレコーダーを年末年始の特番ラッシュに使わない手はないと番組チェックのためにGコードの付いた「TVブロス」を買って開くとステープラーが刺さって折り曲がった真ん中のページに素晴らしい広告が。「あなたも波動石で幸運を実感してください」ってタイトルで売っているのは幸せを招く波動石。その原理は分からないけど挙げられている実例に、もしかしたらってな思いを抱く。

 その名も岡部典子さんて22歳の女性がこの波動石を身につけた途端に彼氏が出来、500万円の宝くじが当たる幸運に恵まれたって体験談。例えるなら大介花子の花子さんとか同じ号で掟ポルシェさんとお見合いしている光浦靖子さんって有名人に似た眼鏡っ娘、でもって出会った彼氏と一緒に行ったハワイで披露している水着姿の抜けるよーに白くって柔らかそーな肌を見ると、別に波動石なんてなくたっていくらだって彼氏とか出来ていっしょにDVDボックスを見たりアニメイトに行ったり同人誌を作ったりして、楽しい時間を過ごせそーな気がして来る。

 もっともこーした容姿を好みこーしたデートを好む男性ってのは秋葉原なり池袋なり夏とか冬の有明にはいっぱいいても、福島県郡山市にはあんまりいそーもないんでアルファロメオを駆りそれに、岡部典子さんの誕生日からとったナンバープレートを付ける彼氏が出来たってのはやっぱり波動石の効果、だったりするのかも。後ろの方で美川憲一さんがつけてる開運チャームとどっちが効果、あるのかな。

 「ゲーマーズ本店」で「R.O.D THE TV」の第3巻。他で買えば1割引とかになるんだろーけど全巻をここで買うと可愛いかわいいアニタちゃんのフィギュアがもらえるとあっては他で買うわけにはいかないのである、たとえそれが戦闘用の短パン姿のフィギュアで個人的に好ましい学校の制服姿とか、学校での体操着姿ではなかったとしても、です。

 あとついでに「LASTEXILE」の第6巻。「ペーパークラフト ヴァンシップ クラウス&ラヴィ機」が付いているけどこれはなあ、あんまり嬉しくないなあ、こんなん付けるくらいなら安くしてくれないかなあ、「R.O.D THE TV」が3話6000円で「LASTEXILE」が2話5800円。この差が作品の出来不出来の差に出ているかってゆーと……黙秘。

 んで「R.O.D THE TV」第3巻。アニタちゃんが相変わらず筋肉の入った良い蹴りっぷりを見せてくれてます。本嫌いのアニタちゃんがそれでも頑張って読書感想文を菫川ねねねの本で書いた場面に居合わせたねねねがハッとする場面で終わってエンディングへと流す唐突な感じが逆にねねねが3人の姉妹と暮らすことで影響を受け、変わっていってるんだってことを感じさせてくれるよーな。

 7話はミステリー調、あるいはトゥルーマン・ショー調、かな。ジョーカーとかジェントルマンとか読仙社とか聞き及んだ名詞が出てきて前の話なり小説なりからのつながりを、やっぱり把握しておいた方が良さそーに思えて来たけど「ゲーマーズ」にも石丸にも、OVA版が売ってないのが謎。売れて売り切れて幻になってしまったのか。週末に近所も含めて探してみよー。

 回ってきたジェネオンエンタテインメントのプレスリリースにアンヌ隊員の姿を見てこれは何事かってよく読んで「ひし美ゆり子写真集 オール・オブ・アンヌ」ってのが発売されるって書いてあってふーん、ちょっと欲しいかもって思って良く読んで、ちょっとどころかこれは是非にも注文せねばとサイトにアクセスして手続きをする。石ノ森正太郎さんの画集を買った時以来の利用かな。

 急いだ理由は「先着2000部にひし美ゆり子さん直筆サイン入り」って案内を見たからで、おまけとか特典とかに弱いのはアニタちゃんフィギュアのために「ゲーマーズ」で「R.O.D THE TV」のDVDを全部買うことで自明だったりするけれど、それがかつてテレビの向こうで美貌を振りまき少年のハートをアイアンクローしたひし美さんのサインとあれば、是非にも買わずにはいられない、たとえ今のひし美さんが当時のひし美さんではなかったとしても、見たとこないけど。フィギュア付きDVDビデオはちょっと高いから悩むけど、でももやっぱり買ってしまうんだろーなー。

 解説者としてテレビに出ては辛口なことを言いまくって、けれども決してテレビとか雑誌から干されないセルジオ越後さんがそーなのは、コリンチャンスでプロをして活躍した実績を持ちつつ日本でも大活躍して日本リーグを支えたことが、他のサッカー関係者をして彼に意見できる立場にないってことを強く認識させているんだろーけれど、まだサッカーなんてスポーツがあることすら認知していなかった子供だった身にはまるでセルジオさんって選手の活躍は記憶になかったりする。

 だから加部究さんがブラジルと日本とのサッカーで結ばれた関係を取材して書いた「サッカー移民」(双葉社、1800円)を読んで、セルジオさんが本国でもスター選手だったし日本でもチームの優勝に絶大な貢献をしたんだってことを知ってなるほど、これだけの実績を持つ人なら、相手が日本サッカー協会の会長だろーと黄金中盤を構成していた日本代表監督だろーと、意見を言っても相手に文句は出ないだろーと納得する。今のあの肥満体からは全然想像できないんだけどどんなプレーぶりだったんだろー。当時の映像とかあったら見たいもの。アレックスより巧かったりするのかな、するかもな。

 記憶に残っている外国人助っ人ってゆーと読売クラブのジョージ与那城さんが1番でこの時はテレビ放送とかを見るよーになっててそこで、いかにも「ジョージ」で「与那城」って顔立ちでもって繰り広げる怪しげなプレーぶりに、さすがはブラジル帰り(別に帰りじゃないけど)だって感心した記憶があったっけ。なのに名前を何時の間にか与那城ジョージに代えて日本代表としてプレーしてたって記憶がないのはきっと、その当時の日本リーグが「Jリーグ」を発足させなきゃって真剣に考えるくらいに大低迷していたからなんだろー。釜本邦茂さんのヌードとかってその頃だったっけ、もっと後か、ちょっと記憶とびとび。

 しかしそんなセルジオさん与那城さんを超えて凄い人が日系人としてブラジルのサッカー界にはいたんだってことを「サッカー移民」で知ってなお吃驚。名をアレッシャンドレ・デ・カルバーリョ・カネコって選手はブラジルでも超名門のサントスFCで、ブラジルどころか世界のサッカー界を目下代表している人物って言える王様のペレをチームメイトにして一緒に戦い、何度もペレにクロスを入れて彼のゴールを演出していたんだってゆーから、凄い実力を持った人だったってて言えそー。

 おまけにサントスの後はアルゼンチンのベレス・サウスフィエルドでこの前「トヨタカップ」に監督として来てボカ・ジュニアーズを率いてA.C.ミランに勝ったカルロス・ビアンチとも一緒にプレーしたってんだからまさに伝説。日本から出ていったんじゃなくってずっとブラジルで育ったって”ブラジル人”って違いはあるけれど、決して恵まれた体格ではなかったハーフが世界に名を残す人とプレーして実績を残して来たんだってことを知れば、はるかドイツとかイタリアとか英国まで行ってもチームは決してトップチームじゃなく、そこですらレギュラーとして試合に出てはいない連中を讃えヒーローよばわりするメディアも、少しは自重するよーになるだろー。ってか外国のチームならどこでも良いのかって感じで代表に招集する代表監督の人にも読んでもらいたい気が。


【12月18日】 「ぐるぐる渦巻きの名探偵」シリーズが好評なのかはあんまり知らない上田志岐さんが同じ富士見ミステリー文庫で立ち上げた新シリーズ「イレギュラーウ・パラダイス 赤い童話のワールドエンド」(富士見書房、560円)をぺらぺら。会員がいなくなってしまって潰れる寸前の図書館を何とかして盛り上げよーと頑張る女の子の話、って言ったらまるで「ココロ図書館」みたいだけどあっちは田舎だから客が来ないだけでこっちは品揃えこそ先代の館長が頑張ったもののその館長がこだわった関係で、人ならぬマガイモノと呼ばれる本とかから作り出された存在が図書館を仕切ってる関係で、普通の人間があんまり寄りつかなくなってしまっている。

 そんな図書館で今、館長を務めているのがレクト・ルードワーズって図書館では唯一の人間でいろいろ事情があって図書館にやって来ては何故か館長になってしまったってことらしく、その本気じゃない仕事っぷりでマガイモノの人工精霊ヒャッカからいつも怒られてばかりいる。それは向こう1年で1000人の会員を集めないと閉館させられるって言われてもあんまり変化がなかったけれど、そんな折りに役場に勤めている女性が知り合いの老女から預かった「DDD」ってタイトルの童話を持って図書館にやって来たことからひと騒動。ただの童話にしか見えないその本を狙う一味が暗躍してはヒャッカたちに襲い掛かる。

 マガイモノへの差別的な言動に対する憤りを喚起してはそーした振る舞いを権勢する教育的な部分もあれば、謎めいた本の秘密に迫っていくビブリマニアの関心に迫る部分もあるし、謎めいた出自の男が普段はちゃらんぽらんなところを見せながらも肝心なところでは秘められているっぽい能力を発揮しては活躍するヒーロー物的な部分もあって楽しみ所満載。だけど個人的には敵の使いとして図書館に忍び込んだものの本を盗めず逃亡し、その後素顔でやって来ては真正面から明るく本を奪おうとする脳天気な美少女のクラックス・レティのほんわかぶりに気持ちを奪われる。どーして彼女がマスターに付き従っているのか、そのマスターが「DDD」を狙う理由は何なのか、ってな興味も引っ張りながら収まった1巻が果たしてどこに続いていくのか、その中でレクトはどんな本性を現すのかを見守っていきたい。しかしどこが「ミステリー文庫」なんだろ、スニーカーで良いじゃん、ってそれだとレーベル違いか、でも装丁が紛らわしくも雰囲気似てるんだよなー。

 ビブリオマニアの感動にささやきかけてヒットしたアニメ「R.O.D」の流れを組みつつ家族や同級生たちの中で揺れ動く少女の気持ちななんかにも迫って評判の「R.O.D THE TV」を初めて録画してテレビで見る。ビデオのリモコンが消えてしまって始まってからずっと録画出来なかったんだけどHDD/DVDレコーダーの「RD−X4」を買ってよーやく初めて見ることができて、なるほどこれは評判になるはずだって納得する。絵はちゃんと動くしそれを描き出すレイアウトってゆーのか画面の演出が絶妙で、目に迫る感じで展開を見ることができるのと、少年たちと少女たちのほのかに惹かれ合う気持ちの機微を描き出すシナリオ自体の出来の良さもあって見ていて恥ずかしくならず、派手なアクションとかないのに最後までちゃんと見通すことができた。凄いやこの作品。

 あんまり凄かったんでこれまで買わずにおいていたDVDも出ている3巻までのうちの2巻目までを買って一気に鑑賞。すでにアニプレックスの商品説明会で見ていた1話で菫川ねねねのヤサグレ具合が気になっていたけどそれは2話以降も続いてて、1晩をワープロの前に座りながらも1行どころか1文字も打てないまま悶々としている姿に一体何がこの4年の間にあったんだろー、って興味を覚えて小説版では読んでた「R.O.D」のOVA版も見てみたくなって来た、ってゆーか遠からず買うな、きっと。そんなヤサグレた雰囲気を醸し出しつつもソファーとかに足おっぴろげて座り、気に入らないことをするアニタちゃんマギーちゃんミシェールさんたちに太股をむき出して蹴り入れたりするねねねの妙な色っぽさもなかなか。媚びとか萌えとかいった客観的な”女っぽさ”とは対極にありながらもその実妙に女性らしー行動かもって見ていて思えて来た。これも演出の冴えって奴なのかな。体を縮めて危険を避けては立ち向かおーとする猫科なアニタちゃんの香港での書店とか、図書館とかでのアクションも最高。放映分の8話ではアクションとかあんまりなかったけれど残る話数でそーしたアニタちゃんのアクションを見せてやって頂きたいもの。お願いします。ミシェールさんの無駄に揺れ振れる胸の描写も当然に。

 買った「ブロッコリー」でもらった「フロムゲーマーズ」の2004年1月号の「R.O.D THE TV」の広告で冬に開催の「コミックマーケット」「で3人姉妹が描かれたテレホンカードが販売されるってのを知って迷う。怒ったりブスったれた顔の多いアニタちゃんの笑顔や不安げな表情が見られそーだし。初日に行けば帰るかな。ゴスロリアニメの予告DVDも売ってるし、アニプレックスブースは結構賑わうかも。「フロゲー」ではあと溜まったポイントと引き替えられる景品に「ノーマッドフリースキャップ」を発見してこれはやっぱり代えておくべきかと逡巡する。今は無き湘南ベルマーレのプラクティスシャツを拾おーとして果たせず以後、溜めるにまかせていたポイントを使えば何個かもらえそーなんだよね、でもこれ被ってベルマーレの応援に行くわけにも行かないし……ピンク色だからセレッソ大阪ならイケるかな、問題は僕の巨大な頭に入るかだけど。「着せかえミントのぬいぐるみ」は……ちょっと(大分)欲しいかも。


【12月17日】 将棋の飯田弘之6段がNHK杯で将棋を指している姿を見たのは10年くらい前のことだったっけ、当時から学士な棋士だって放送の合間に言われてインテリっぽい雰囲気に包まれていたけれど、その後棋戦を休場して学校に戻って勉強をして本当に大学の助教授なんてインテリな仕事に就いたって話を聞いて、大昔に米長邦雄永世棋聖が「2人の兄はバカだから東大にいって自分は天才だから棋士になった」って言ってたよーに、思考力記憶力の優れた人だからこそなれるプロ棋士に、なった飯田さんだからこそのキャリアかなあ、なんてことを思ったことがある。ちなみにそのNHK杯は誰かを相手に負けたんじゃなかったっけ。誰が相手だったかなあ。

 今は赤尾晃一さんと同じ静岡大学助教授って肩書きでもって、人工知能の研究なんかをしているらしく、その関連もあって、ってゆーかむしろそっちがメインなのかな、将棋ソフトが果たしてどこまで人間相手に戦えるのか、って人工知能の思考力を試す実験を、一昨年くらいから浜松で開かれているアマチュアの将棋大会を会場に、ソフトを選手の代わりとして参戦させる形でやっていた模様。ソフトを作っているメーカーがやろーとしても「バカにするな」と言われてできないだろーけど、プロ棋士が頼めば出来るんだな、ってことを思ったことはそれとして、では実際にどこまで戦えるんだろーか、ってあたりが気になる。

 最強の将棋ソフトはプロ棋士なら初段あたりかそれより下か、って話を聞いた記憶があるけれど、アマチュア相手でも似たよーなものかな、って思っていたらさにあらず。朝日新聞が報じたところによると、11月30日に開かれた大会で、将棋ソフト3作品が団体戦に挑んで見事に決勝まで残り、あまつさえこれを突破して優勝してしまったとゆーからちょっと吃驚。大会の面目にはあまり良いことではなかったみたいだけれど、ゲスト参戦じゃなく相手もちゃんと真剣に指す場での勝利は、その強さが間違いのないものだってことの現れとも言えそーで、これから先、果たしてソフトが2連覇3連覇を成し遂げるのか、興味はあるけそさすがにもー次かはら参加させてもらえないんだろーなー。ソフトなんきゃにゃ負けたくないって人間の発憤を促す絶好機ではあるんだけど、それほど人間って心が鷹揚じゃないからね。

 将棋ソフトに人権人格があるかってゆーと現時点では流石にないだろーけど、そーゆー存在だからと将棋大会なりな思考スポーツへの参加はやっぱり否認すべきかあるいは、そーした存在も認めた上で人間と切磋琢磨させることでともに発展していく道を選ぶべきかは、ちょっと考えてみたいところ。流石に体力系ではパワーに違いが出過ぎて問題だろーけれど、将棋みたいな思考系ならカスパロフとIBMのコンピューターが対戦して互角だったよーに、あるいはアマチュアでは負けてもプロなら決して遅れは取らないって言われているよーに、人間だってコンピューター相手に結構戦えるもの。浜松の将棋大会も、これをきっかけにソフト排除に向かうんじゃなく、今年負けたんなら来年は勝つ気力を持って挑んでいくことが、いずれ到来するだろー「鉄腕アトム」で「ブレードランナー」な時代に人間が、ロボットやレプリカントを特別なものと排除に動くことなく、一風変わった仲間として見つつそれでも負けん気を出して頑張ることにつながるんだって視座でもって、参加を認めていって欲しいもの。その方が絶対に遠くからの取材も殺到して宣伝にもなりますから。

 ナムコが全国各地でフードテーマパークを展開してはいずれも盛況って状況を  見て、真似する企画が登場しても不思議はないと思ってて、大宮に18日オープンすることが決まったラーメンを集めた「ラー戦場」も、同じコンセプトでもって作られているんだろーなー、けれども二番煎じだけあってどこか抜けてるんだろーなー、なんて先入観を持って前日のプレスレビューを見に行ったらこれがまるで違ってた。ムジャキフーズってゆー飲食店の運営とかコンサルティングをやってる店が企画した「ラー戦場」は、社員として店長になろーと日々頑張っている4人の若い職人が、お客さんを相手に競う場として与えられたのがこの「ラー戦場」ってことらしく、そんな彼らが勝てば店を構えられるけど負ければ修行のやり直し、ってシビアな状況の中で成長をしてもらおーって狙いが運営側にはあるみたい。

 有名店ばかりが出ていてそれを試しに来るって客がフードテーマパークの場合はあるけれど、「ラー戦場」に来る客は自分の舌と支持でもって頑張っている若い職人たちを、もり立てよーってタニマチ感覚をちょこちょこ刺激されるのも他とは違った点。それぞれが個性を持って競い合う姿を目の当たりにして、味だけじゃなくその職人のキャラクターのファンにもなったお客さんが、店頭になって店を持たせてもらうなり独立するなりした職人について、店まで通うよーになれば結果として運営するムジャキフーズの得になる。話題づくりと人材教育と将来のファンずくりを狙った奥深さのある企画ってことで、フードテーマパークとはまた違ったあたらしい食ビジネスのモデルケースになりそー。

 4人いる職人のどれが美味しいのか食べられなかったのが残念だけど、寿司店で修行したあとイタリア料理に興味を持って修行し、いつかパスタの店をやりたいと思いつつもとりあえずラーメン店の道を選んだ人とか、その経歴がどんな味になっているのか興味津々。浦和でスパイスカレーの弁当屋を営んだものの経営不振で畳んでムジャキフーズに入った人のリベンジ塩ラーメンにも期待。ほかにもマグロ漁船乗りの経験あり、控えピッチャーながら甲子園出場経験ありとバラエティーに富んだ人たちが作り出す、すぐ隣りにいるライバルたちよりポイントで上に行こう、そのためにはお客さんに喜んでもらおうとはりきって作るラーメンの味が、1店だけでひとり孤高を保つ頑固な店の頑固な味に果たして買っているかどーなのか。確かめたいなら「大宮そごう9階」にある「ラーメン戦場」へと足を運んでみては如何。すぐそばに「大宮ソニックシティー」があるからブロッコリーのライブの行きとか帰りとかなんか良いかも。

 親を殺めたり手首を開いたりした若者2人が好んでたファッションとしてある種偏見でもって見られた時期が、”ゴスロリ”についてしばらく前にあっただけに、果たして真っ当に制作されるのかなって思いも浮かんだけど、別にテレビ放映される訳でもないんで関係ないってことなのか、「『ソウルテイカー』のコンビ、監督:新房明之&脚本:間島眞頼がゴシックロリータアニメに挑戦!」って惹句がチラシに書かれたアニメ「コゼットの肖像」は、3巻物のOVAとして来春からちゃんと発売されるみたいでまずは善哉。本発売に向けてこの年末の「コミックマーケット」でもって、先行限定DVDが発売されるよーで、同じくコミケで販売された「灰羽連盟」の予告DVDが、後にプレミアムが付くほどの人気を呼んだよーに、狙って買いに行く人でアニプレックスのブースとか混雑しそーな予感。寒いし天皇杯とか前後にあるんで行けるかどーかは曖昧だけど、気力を振り絞って是非に買いに行こー。しかしどんなアニメなんだろー、「アニメ版”鈴木清順”と呼ぶべき独自の世界と存在感を構築した異色のOVA」って。炊飯ジャーでも開けるのかな。


【12月16日】 寝しなにちょっとだけ、池袋の中古ビデオで拾ったアニメーション版「綿の国星」を見てゴミバケツの横でちびねこが、雨に降られながら死にそうになってゴミバケツに飛びついて餌を取ろうとして果たせず、地べたにぺたんとしゃがみ込んで近寄ってきた女子高生に「なんかくれ」「なんかくれ」って鳴くシーンの、何とも言えない切なさに涙しそーになってきっと、このまま見ていると悲しくて眠れなくなってしまうんでそこでとりあえず打ち止めにする。エプロンドレスのちびねこがこんなに可愛かったとは。萌えなんて言葉のまるで無かった時代だけに騒がれなかったけど今なら山ほどファンが生まれて秋葉でちびねこ祭りをやったり浅草の文具会館で「ちびねこオンリー」とか開くんじゃなかろーか。当時はそんなオンリーとかあったのかな。

 あの原作のとてつもなく淡々として繊細な画風と物語を、セルの質感のなかでセルなりに見事に描き切っていたんだと改めて感嘆。今なお現役バリバリに新作を発表している大島弓子さんのファンに向けて、DVD化してくれたら嬉しいことこの上ないし以前、手塚治虫さんなり手塚プロダクションなり虫プロダクションが関連した作品をコロムビアが殉じDVD化してくって発表があった時に、確かラインアップに入っていた記憶があるんだけどその後、DVDが発売されたって記憶もないからきっと未だ幻の作品になっていたりするんだろー。殺伐としてたりマーチャンダイジングがくっついて来てたりするアニメ作品ばっかり(でもないか、「東京ゴッドファーザーズ」があるし)な今を一喝する意味でも、是非にリリースして頂きたいとお願いしよー。ビクスドールのちびねこなんてのも出ていたのか! しっぽも生えているのか! タカラには再発売を伏してお願い。5万くらいまでなだ出すぞ。

 今の時代に珍しくほのぼのとさせられるアニメ「東京ゴッドファーザーズ」がその作品性の高さもあってかデジタルコンテンツ協会主催の「デジタルコンテンツグランプリ」で経済産業大臣賞を受賞。すなわちグランプリって奴で来春の「アカデミー賞」制覇に向けて幸先の良い賞レースのスタートを切ったって、言えるかどーかはちょっと不明、だって映画の賞じゃないし、「デジタルコンテンツグランプリ」って。そもそもが「デジタルコンテンツ」って名前からして純粋に映像作品を表象する賞じゃないことは明白で、もともとが「マルチメディアグランプリ」って言ってたくらいでどちらかと言えばCD−ROMとか、最近だったらゲームが受賞するのが普通なんだけどアニメの制作環境がデジタルに代わって来たってことでアニメを「デジタルコンテンツ」って言って言える状況になったことに加え、アニメが日本を代表するコンテンツだって周知されるよーになったことが、純然たる劇場アニメーション作品のグランプリ受賞に繋がったみたい。1昨年は平沢進さんがインタラクティブライブ「賢者のプロペラ」で取った賞を今回は今敏さんの作品が受賞。業界が狭いのかそれだけ今さんの周囲に人材が結集してたってことなのか。

 アニメが日本のコンテンツナンバーワンってのは他の部門にも現れていて作品賞と双璧を成す人物賞で今回、受賞したのはプロダクションI.Gの石川光久代表取締役でこっちは「アニマトリックス」に「キル・ビル」といった世界的なアニメーション提供の活動が目を引いたってこととあと、想像だけど来春に新作「イノセンス」の公開が控えていることなんかが勘案されて今だと選ばれただろー。来年に回すと作品賞で押井守さんの「イノセンス」とダブルになっちゃうし。作品賞なら大友克洋さんの「スチームボーイ」がある? あるだろーとは思いたいけど、純然なアニメーション映画としてプロの押井さんに大友さんが勝てるかってゆーと、微妙、かも。あとサービス・ビジネスを表彰する部門が「レタス」を作ったセルシスでこれもアニメ絡み。経済産業省がバックアップする賞で主要な部門をアニメが独占したってことでアニメもいよいよ国家的プロジェクトになって来たってことなのかな。

 寄った紀伊国屋書店のDVD売り場で「サイモン&ガーファンクル セントラルパーク・コンサート」のライブDVDが発売になっているのを発見して根っからのファンでもないけど買ってしまう。数日前にFMラジオからアート・ガーファンクルの歌声で「アメリカ」が流れたのを聞いてやっぱり良い曲だなあ、そー言えば大昔にセントラルパークで復活コンサートをやったのをテレビで見て、すんげえ人数を前に唄う2人の姿に感動しなああ、って思っていただけの当のライブが本日(本当は17日発売)発売になっていてそれを見つけられたってのはある意味、何かの陰謀か因縁か奇蹟かもしれない。ゴッドブレスユー。

 セントラルパークでの復活コンサートの前だったか後だったか記憶は定かじゃないけれど、これが開かれた1981年(昭和56年)辺りって映画「卒業」でのセンセーショナルな受け入れられ方がひと段落ついて、どちらかといえば「あのグループはもはや」的な感じで見られていた時期だったよーな印象が残っていて、そんな中に再結成だなんてニュースが入って来て、ちょっぴり大人の洋楽ファンとか洋楽を取り上げる雑誌とかが狂気乱舞していたよーに覚えている。って言っても読んでいたのは洋学雑誌とゆーにはちょっと遠い「FMレコパル」なんだけど、その中で毎週アーティストを取り上げいろんなマンガ家が描くコーナーがあってそこで解散して仲違いしていたポール・サイモンとアート・ガーファンクルが「サイモン&ガーファンクル」の再結成に向かって動くよーになったか、動いたかって漫画が載ったよーな記憶がある。

 描いたのは政岡としやさんだっけ? 違うかもしれないし漫画自体がセントラルパークでの再結成じゃなく、ポール・サイモンのソロ活動を取り上げたマンガだったかもしれないけれど、ともあれ2人に関するメディア的な盛り上がりの果てに遂に目にしたあの、地平まで人で埋まった会場で2人が美しいハーモニーを奏でる姿はとてつもないインパクトがあったっけ。改めて見てもやっぱり美しい声と唄で「サイモン&ガーファンクル」が凄いデュオだったってことが分かったけど、2度とない再結成がかなった1981年から20余年、幾度目かの再結成を遂げて現在催行中のツアーでも果たして同じだけの感動を味わえるのかどーかちょっと不明。来年3月に日本に来るって話もあるけど行ってみたい気、思い出は記憶にとどめておきたい気が半々。チケット取れるかな。それだけ熱烈なファンが日本にもまだ大勢いるのかな。


【12月15日】 どーしてどこのスポーツ新聞も「コスったクルった」って見出しを使ってコスタクルタのPK失敗を報じないのか、それより以前にどーしてトヨタカップじゃなくって新宿中央公園とか、上野公園で移動可能なモンゴルのパオかベドウィンの住居を模した家屋で寝起きしながら冬を越している「東京ゴッドファーザーズ」な人を全紙が1面トップに持ってきているのかが瞬間、分からず戸惑う。

 もっともすぐさま、緊張感みなぎる試合が繰り広げられていたトヨタカップの放映中に、チンコンチンコンって無粋な音を鳴らしながらニュース速報のテロップが流れてそこに、イラクのフセイン大統領が捕まったったって話が書かれていたことを思い起こして、フセインだったらコスタクルタのPK失敗よりトヨタカップよりバリューがあるから仕方がないかと納得する。けどホント、新宿西口とか歩いていそーな顔だなー、日本に逃げ込んで紛れ込めば絶対に見つからなかったよーな気がするなー。もしかしてビンラディンは既に? 2メートル近いホームレスがいたらそれがビンラディンだ。

 アポロは月に行ってなくてもガチャピンが宇宙へ行ったことは本当だって、言われれば信じてしまいたくなるのはひとえに30年にもわたってガチャピンが、テレビ番組「ポンキッキ」でさまざまなチャレンジを繰り広げてきた姿をずっと見てきたからで、もはやガチャピンがスキーをしたりサッカーをしたりカートを操縦したりするのは当たり前、パラグライダーで飛べばスカイダインダイビングで落ちもするしスキューバダイビングで潜ることだって平気にこなしてしまうガチャピンなんだから、宇宙くらい行っても全然不思議じゃないと思っている。

 ってゆーか実際に行ったんだけど、その場面をテレビで見た記憶がすっぽりと抜けてしまっているからあるいは訝る人がいるんじゃないかと心配になっていたところに、バンダイがガチャピンの数々のチャレンジをフィギュアにした玩具菓子「ガチャピン チャレンジ」を発売することになって、そこにしっかり宇宙遊泳しているガチャピンのフィギュアが入っているのを見て、やっぱりガチャピンは宇宙に行っていたんだって確信を得る。

 2004年1月に発売されるってこの「ガチャピン チャレンジ」に入っているフィギュアは宇宙遊泳の場面の他にスキーやパラグライダーやカートや空手やスノーボードといったスポーツに挑んでいるガチャピンの勇姿を再現したもの。その躍動感にあふれた姿はどんな競技に挑むときも表情ひとつ変えないガチャピンの顔から、それぞれの競技の際に身につけている道具までがちゃんと作られていて、まさか出来ないだろーって下馬評を覆して楽々にこなしていくガチャピンの姿に覚えた感動を、今ふたたびに味わわせてくれる。全6種類で色違いバージョンもあるそーなんでガチャピンファンは収集必須。シークレットもあってそれは……買ってあけてのお楽しみ、だけどまあ分かるよね。モリゾーです(違います)。

 今日ほど折り畳み式の携帯電話を持っていないことを悔やんだことはないと、思ったのはバンダイが出してる携帯電話のラッピングシール「キャラハルアート」に「美少女戦士セーラームーン」のそれも実写版が出たからで、携帯電話をくるむよーに張ればボタンとかがあある面の裏側の広い部分に5人のセーラー戦士のコスプレ、じゃなかった変身した姿が写真で描き出されるって寸法で、これに「セーラームーン」の楽曲を着メロに、「お仕置きよ」の声を着ボイスに装てんすればもー完璧。日がな一日だってあの見目麗しい彼女たちの顔をボディを楽しめる。番組中に登場する携帯電話型の「変身携帯テレティアS」にたいにするバージョンもあってこれを持てば自分がセーラー戦士になった気分を味わえるけど、それはセーラー戦士になりたい人のすることで、彼女たちを讃え愛でたいファンならやっぱり「セーラー戦士」バージョンを貼っては毎日だって頬ずりして、その美しさを堪能して頂きたい。

 「ファミマ・ドット・コム」から例の個人データ流出に関する経緯の説明とお詫びのクオカードが届いてなるほど、サッカーのチケットを買うために登録したから僕の所もやっぱり漏れていたんだと分かったけれど、それが届いたのと同じ日に数週間前に届いたのとは別のよく分からない債権回収代行業者を名乗る輩からまたしても、通知書なるものが届けられてこっちは豪勢に何十万円も請求しやがっているのを見るにつけ、この不愉快感をたかだか1000円のクオカードと僕の何倍も給料をもらっているだろー役員連中の減給1割2割で許してしまって良いものかって悩みにとらわれる。

 腹立たしいのは漏れたことは分かってもそれがどーゆー経路で漏れたのか、誰が漏らしたのかって肝心の部分がまるで解明されていないことで、なるほど「申し訳ございませんが、これ以上の調査につきましては強制的な捜査権のない弊社には限界もありますので、調査により知り得た事実とこれに関する資料を以前から本件の調査を依頼している所轄警察署に提出し、更なる捜査を依頼しております」って状況も分からないでもないけれど、現実に味わわされているこの不愉快な状況は、たとえ犯人が捕まったところで一切減殺されるものじゃないってところが難しい。警察が架空の債権代行業者を潰してくれる訳じゃないからね。まあ気にしなければそれまでってことだし今後、届かなければそれで良いんだけどもし、更に山ほど届くよーならファミマ・ドット・コムには更なる責任をとって頂いて、日本代表戦のチケットを優先的に回してもらうとかしてもらいか、ってゆーと今の日本代表じゃあ回してもらっても価値がないのが腹立たしいやらやるせないやら。チケットはいーからやっぱり願いは妙な手紙が届かないよーにしてくれ、ってことになるのかな。

 富士見ミステリー文庫が大量に本屋に並んでいて一体何事かと見ると中に前に見たことのあるタイトルも混じっていて奥付を見ると4刷りとかになっててなるほ器を代えて、つまりは白い余白を消して見目麗しいイラストをでっかくして目立たせもー一回売ろうってゆー、富士見書房の商魂を見てこれくらいやらないと本も何も売れない時代になって来ているだなーと世の世知辛さを実感する。大丈夫か自分。それはそれとして旧刊のリニューアルに混じって新刊も発売されているから抜いて選んで買うのがややこしく、何冊買えば良いのか迷ってとりあえず4冊をピックアップ。深見真さんに師走トオルsあんに上田志岐さんに甲斐透さんだけど果たしてこれで良かったんだろーか。桜庭一樹さんのと野梨原花南さんのも買わないといけなかったんだろーか。本屋で見直そう。

 しかし分からないのは「ミステリー文庫」と銘打ちなあがも「治癒能力を持つ、口の利けない少女」の話とか「世界の終わりと始まりについて記されていた」本が出てくる話とか、「人の心を、『目に見える影』で操作できる異能者が存在する」話とか「吸血鬼ならぬ増血鬼」が出てくる話ばっかりだと、同じ富士見の「ファンタジア文庫」とどー差別化するのか、あるいは全面が萌え絵な表紙のファンタジーやら伝奇やらSFといったヤングアダルト文庫ってことで本質的には同じ会社の「角川スニーカー文庫」とどー違えていくのか、っていった辺りで疑問も浮かぶ、けど読み手としては面白ければどこの叢書だって関係ないんで、とりあえずは今月に出た何冊かを読んでテイストを感じつつ行く末が薔薇色かドドメ色かを見定めることにしよー。


【12月15日】 はるばると江戸川を越え多摩川を超えてやって来た稲城市の「ヴェルディグラウンド」に選手の姿もLリーグの旗もなく、もしかして間違えてしまったのかと焦ったものの手帳の記載に違いはなく、もしやと思って歩いて向かった奥の第2グラウンドで練習している日テレベレーザと伊賀フットボールクラブくノ一の選手たちの姿を発見。間違えてなくって良かったと最近とみに衰えてきた記憶力のせいじゃなかったと安心する。

日テレベレーザの勝利を祈って飛びまーす、って言えば下で拍手してあげたのに  初めて言った第2グラウンドは見物場所が3段の土手になってて第1グラウンドよりむしろ見やすいんだけど、すぐ後ろに「よみうりランド」のバンジージャンプがあってあと、木製では世界最大規模のジェットコースターがそびえていて遊びに来ているカップルとかを間近に見ながら、平日は仕事に練習で休日は試合と遠征に忙しい女子サッカー選手には、目に入る毒が多すぎるのが難点か。今日もきょうとてバンジーする女の子とかいたし。上がったは良いけれど恐くなったから10分くらい迷っていたけれど。

 さて試合。ここで負けて関西で試合の田崎ペルーレFCが勝てばその瞬間に田崎のリーグ優勝が決まってしまう状況で、ベレーザは是が非でも勝たなくっちゃいけないだけにハードな試合になるかと思っていたら案の定、出だしからどちらの選手も走りまくってはゴール前へと迫りまくる展開になって目と心に緊張感がみなぎってくる。ミスすれば反撃され攻めてもゴール前でキーパーにセーブされるスピーディーな試合は、ピッチが眼前ってこともあってとにかく迫力で、最後尾でパスを回しながら時折前線へと放り込んでははね返されるだけのどっかのA代表の試合の100倍面白い。無給で頑張る彼女たちのひたむきさを見るにつけ、大久保嘉人選手じゃないけど「金もらってんだろ」ってどっかのA代表に言ってやりたくなった。出場手当だけでLリーガーの1カ月分の給料に届いているんじゃなかったっけ、確か。

 もちろん毎試合が緊張感たっぷりの試合になる訳じゃないけれど、優勝争いに踏みとどまりたいベレーザの意地にほぼ拮抗した実力を持つチームが相手って好条件があって成り立った好試合。代表ではボランチでコンビを組むベレーザの酒井與恵選手が中盤の底でボールを拾い左右に散らしては攻めにつなげる渋さを見せれば、くノ一の宮本ともみ選手も168センチの長身をすっくと立てては司令塔的にボールを拾い送り奪う華麗さを披露。両人のそんな丁々発止のやり取りは、今シーズンに見たLリーグの試合でも1番だったって言って言えそーな気がする。

 あと目立ったのはベレーザの右サイドから左サイドから前から後ろから走り回ってボールを追いかけた近賀ゆかり選手の頑張りで、切り込んではクロスを入れる技術もあって将来が相当に期待出来そー。たいていの試合で途中後退になってしまうのはその頑張りが人の1・5倍あるんで1試合は保たないってことなのかな、そこをもーちょっと体力つけてガットゥーゾよろしく1試合で1・5倍を走りきるよーになれば、ベレーザもさらに凄いチームになりそーなんだけど。でも近賀選手が交替するから山口麻美選手が出られるだよなー、ゆかりさまかまみたんか。悩ましい。

 試合は小林弥生選手の鮮やか過ぎるミドルシュートなんかで2対0で勝利。油断すると取り替えされそーな緊張感の中で最後までテンションが途切れず試合終了のホイッスルがなった瞬間は本当に良いものを見せてもらったって気になった。どーやらペルーレも勝ったみたいで優勝は次節に持ち越されたよーだけど仮に来週、ベレーザが勝ってペルーレが敗れて勝ち点で並んでも、得失点差が派手にあるんで逆転優勝は厳しそー。それでも一縷の望みを抱きつつ21日は「埼玉スタジアム2002」へと参集しては、ベレーザとさいたまレイナスFC、ペルーレとYKK東北女子サッカー部フラッパーズのお得なダブルヘッダーを楽しむことにしよー。川上直子選手山本絵美選手大谷未央選手山郷のぞみ選手酒井與恵選手小林弥生選手大部由美選手と「FIFA女子ワールドカップUSA大会」で見知った名前をナマで見られる今年最後のチャンス、お見逃し無く、御代は見ても取られません。

 「RD−X4」をイジる日々。チャンネル合わせが行ったり来たりするボタンなんで面倒だったり電波の相性が悪いのかビデオの時には見えなかったゴーストが出たりするのに悩んだもののまあ、目に余るほどでもないんで気にしないことにする。DVDへの録画にはどのメディアを使うべきなのか、やっぱりRAMなのか、その場合はケース付きにすべきかそれともケース無しにすべきかといった迷いもあるけど当面は、余り切ってるHDDを使うんで追々考えることにしよー。マルチってのも結構面倒なもんだな。

 その「RD−X4」を使って初録画したのはトヨタカップの「ACミランvsボカ・ジュニオールズ」。立ち上がりしばらうしてミランがトマソンのゴールで1点をリードしてこれで決まったかと思ったもののボカも流石に南米王者、鮮やかに取り返して後はそれぞれが攻めに守りに大活躍する緊張感に満ちあふれた試合展開になって、やっぱりどこかの某A代表の眠気を催させられる試合との対比に監督の果たしてそのままで良いものかって疑問が胸をよぎる。新戦力が続々登場の天皇杯をまるで見ないで帰国してしまうんだからなー、スタッフが見てれば良いんだろーけど自分の目で見たいって思わないのかなー、思わないんだろーなー。

 ワールドカップのどこに出ていたのかと突っ込んだ数十万人のうちの1人としては晴れて日本に降臨したシェフチェンコ選手には活躍して欲しいところだったけど、瞬間の動きの凄さは堪能させてもらったもののそーした決定機があんまりなくって得点にはつながらなかったのがミランのトヨタカップ3連敗となった理由の遠因か。もちろんそれ以上に消えてしまってたピッポ・インザーギ選手の方が受ける非難も多いんだろーど。同じPK戦にまで至ってもチャンピオンズリーグの決勝の対ユヴェントス戦よりはるかに攻め合いの印象が強かったのは、あの試合のイタリアっぷりを非難されたからなのか、それとも攻めっ放しのボカが相手だったからのか、分からないけど昼間に見たLリーグの試合と同様に、長丁場を気を抜かずに見ていられた。会場だったらさらに緊張感を味わえたんだろーと思うとチケット奪取失敗がかえすがえすも残念。来年は頑張ってトヨタ自動車の社長令嬢と結婚してVIP席から見下ろさせた頂くことにしよー。令嬢っているのかいるとしたら何歳だ?


【12月13日】 午前様と起き出してワールドユースサッカー「日本代表vsブラジル代表」。圧倒的じゃないかわが軍は、とブラジルの監督がほくそ笑んだかは知らないけれど前から横から後ろから縦横無尽に攻めてくるブラジル相手にキーパーの川島永嗣選手だ「弾幕薄いぞ!」っと叫んでも届かずたちどころに4点の差を付けられゲーム的には前半でジ・エンド。それでも小林大悟選手に代わって谷沢達也選手が入り浮き足だったバランスが落ち着き後半は永田充選手も入って固くなり、相手が大人しくなったこともあって何とか試合っぽい形を作れるよーになった辺りは収穫か。

 坂田大輔選手は警戒されたか囲まれる場面が多かったけれどそんな中からも幾度か抜け出る動きを見せて相手がアジアレベルなら行けるんじゃないかと期待も膨らむ。平山相太選手は浮き足だった後ろに警戒された前からボールが廻らず廻っても寄せられトラップもミスして緊張してたのかな、なんて思ったもののちゃんとシュートへと持っていくだけ囲まれればコケるしかない国見の某先輩よりマシだろー。そんな先輩のスピードを上回り頭の良さも持った坂田選手をチョイスし、遠くドイツで電柱やってる高原直泰選手の代わりに平山選手を置いて組ませて後ろを中田英寿選手にアレックス選手に小野伸嗣選手が固めれてパスにフォローに廻れば結構、イケちゃいそーな気もして来たのは期待のし過ぎか贔屓目か。

 ともあれフル代表でも居場所が消えかかってる大久保嘉人選手は下から上がってくる坂田選手平山選手に弾かれオリンピック代表でも居場所を無くしそーな予感。とはいえそれだと永遠に沈黙してしまいそーであのがむしゃらな才能はやっぱりもったいないんで、アジア予選ではがつがつ使ってガンガンシュートを決めさせて気を良くして、リスタートを切らしてあげても悪くはないかも。そこで持ち上げられ天狗になって自滅する、って可能性もあるけれど、その時はそれだけの選手だったと2005年あたりに遠くCリーグかシンガポールを渡り歩くその姿に、遠い眼差しを贈ってあげることにしよー。メロンパン売ってるかもしれないけれど。

 東芝にしろ、ってゆー声がオバァな国の沖縄より早速届けられたことに意を決して午前9時に家を出て有楽町の「ビックカメラ」へと出向いて「RD−X4」を購入する。藤原紀香さんの魔法に当てられた訳じゃないよ、ってかあんなバアさんの魔法にかけられる程、ヤワな精神構造はしてません。あとやっぱり「日本オタク大賞」を受賞したってのも大きいかな、サブカル野郎と端では思われている薄々な人間だけどやっぱりオタクは永遠の憧れだし。さあこれでアニメを録画するぞ録画するぞ録画するぞ徹底的に録画するぞ。とりあえずは千葉テレビ日曜深夜の「D.C ダ・カーポ」と「君が望む永遠」と「一騎当千」か。弱過ぎ。宝の持ち腐れ。

 店頭では本日発売の「PSX」のデモも行われてていて買えばすぐに買えたみたいだけど、関心を持ってみている人の少なさから想定するに当初見込んでいたよーなブームは起こらなそーな予感。間際のスペックダウンはやっぱりイメージ、悪かったもんなあ。けどそこは転ばない上にジャンプしてすべてを踏みつけていく久多良木健さん、2の矢3の矢を放って「情報家電」の何たるかを見せては世間をアッと言わせてくれるものと期待しよー。「あーあ」って言わせる可能性もあるんだけど。

 「神戸グリーンスタジアム」がヤフーの軍門へと下って「ヤフーBBスタジアム」なんて聞けば真っ赤な紙袋が浮かぶ名前に代わったと思ったら今度はヴィッセル神戸が楽天グループの傘下に入るってニュースが飛び込んできて何だか神戸のスポーツ界、遅れて来た値とバブルに沸いてるなー、ってな印象を持つ。まあどちらも事業としてはそれなりに成功している会社だからこそのネーミングライツ取得なり、サッカーチームの買収なんだろーけれど、同じ神戸の地で競技こそ違えネットで激突している両社が繰り広げる代理戦争に、スポーツの中身自体が巻き込まれないことをとりあえずは願おー。しかし読売ヴェルディ1969ちょっと困ったかも、「楽天」の次にどこのスポンサーを持って来るんだろ? タカラ来ないかな。「プラスマイナス0」なんて格好良いと思うんだけど。でもって背中は「デ・ジ・キャラットにょ」。買うぜレプリカ。

 「ヤフーBB」と来れば我らがりょんりょん広末涼子さんが妊娠結婚との報。本当なのかどーかは分からないけど本当だとしたら体内に赤ん坊を育みつつあるその体で、この何ヶ月間をハード極まりないつかこうへいさんの舞台に練習から本番から立ち続けていたってことで果たして大丈夫だったんだろーかと母子ともに心配になって来る。とはいえその吐息を嗅いだだけで妊娠してしまうと噂の濃い子種を持っている、らしー筧利夫さんを相手に舞台を務めるんだったら事前に妊娠しておかないと、引かれなびいてしまっただろーからかえって良かったのかも。でも生まれて顔が筧さんに似てるなんてこともあったりして。触れただけで遺伝子を組み替えると噂の股間に何度も何度も触れてた訳だし。


【12月12日】 有史以来、ではないものの僕が入ってからでは初めてってゆー新聞グループ各社における同一組合非同一ボーナスを受け取る屈辱に、この怒りこの悲しみをどこへ持っていけば良いのかと心の奥で叫びつつも、とうに脱出脱走脱退してしまった矛先に、地団駄を踏むしかない平社員の悲哀を噛みしめながら、それでも当初よりは多少なりとも上積みされた額面と、ほかに桑田乃梨子さんの漫画文庫「おそろしくて言えない2」に関連した謎に溢れた仕事とか、橋本紡さん上田宏さんをフィーチャーした電撃系での書評広告仕事とか、いろいろこなしたこともあってまあそれなりに格差分を埋められそーなこともあって、いろいろ買い込もうと電気屋を廻りDVD屋を廻り本屋を廻りユニクロを廻る日々。ユニクロってのがちょっと情けない。

 何を置いても今が旬のHDD/DVDレコーダーを1つ所望したいと、有楽町にある「ビックカメラ」をのぞいて買うた止めた音頭を踊ったり。もちろんプラモデルじゃないから両手で引き出しては戻すなんてことはできず、代わりにカタログを取り出してはスペックを確かめて戻し、別のカタログを引っ張り出しては同じ事を繰り返すんだけど、これとゆー決め手に欠けているのかはたまた僕の決意が足りないのか、メーカーを絞り切れないまま店を後にする。

 候補を挙げれば「ビックカメラ」で急に値下がりして14万9800円で売られていた魔法の東芝の「RD−X4」かDVDプレーヤーもAVアンプもこれで揃えているパイオニアの「DVR−710H」のどちらかなんだけど、現行機種では最高峰とも言える「RD−X4」を選びたいスノッブな気持ちがある一方で、12万9800円とちょっぴり安いけど音質画質は同等で「特選街」によればレスポンスも目茶速いらしー「DVR−710H」に惹かれる気持ちもあって決められない。

 DVD−RAMが使えるかどーか、ってのは録画したディスクを貸し借りするよーな友達の皆無だったりする身としてあんまり気にならないし、「ネットDEナビ」も家にブロードバンドを引いてないから無関係。なら「DVR−710H」で良いじゃん、って言えば言えるんだけどそこはそれ、藤原紀香さんの色香とボディの背面にステンレスを使ったりHDDの振動を吸収するインシュレーターを採用してて堅牢にした構造と、あとはやっぱり「アニメの東芝」ってゆー評判に、アニメしか見ない見たい身として興味を覚えてしまうんだよねー、困ったものだ。ともあれ買うならどっちかなんだけどここから迷うのが優柔不断野郎の優柔不断たる由縁。なんで後は誰か買った人なり買いそーな人の意見を聞いて、選ぶことにしよー。アニメ評論家の人ならどちらを買うんだろ。聞いてみよ。

 仮に買うなら置き場所を考えないといけないってことで帰宅して埋まっていたテレビ前を清掃&整頓。していたら行方不明になっていたビデオのリモコンが見つかって、録画予約ができなくなってビデオが使えずHDD/DVDレコーダーを買おうかって考える理由の1つがこれで払拭されてさらに、やっぱり行方不明になっていていたDVDプレーヤーのリモコンが見つかって、メニュー画面を出したりチャプターを指定できなくなってDVDが操作しづらくHDD/DVDレコーダーにグレードアップしようかって考える理由のもう1つがこれで払拭されてしまって、だったら買う必要もないのなかな、って日和見な気分が沸いて来てしまう。けどでもやっぱり欲しいなー。どれにしよーかなー。「PSX」は……没だ。

 りんごちゃんファンになる。誰それ? って人は千葉県に移民して千葉テレビで毎日9時から放映されてる情報番組「JUST9」の金曜日を見るよーに。日替わりで登場するパーソナリティとして金曜日に水野由加里さんて人が登場していることを最近知ったんだけど、その目元がくっきりとして笑顔がとっても可愛い顔立ちと、どこか声優っぽいキャピキャピっとした声質が目と耳に飛び込んできた瞬間に、心を打たれいっぺんにファンになってしまい、4月から出ていたことに最近まで気付かなかった我が身の情報収集力のなさを恥じ入りつつ、これから応援し続けよーと心に決める。

 りんごちゃんのニックネームは由加里んご、ってことからなのかな。好きな食べ物が「 醤油ラーメン」ってのが庶民的でほほえましい。アクセントが時々不思議なのは出身が大阪だからなのかそれともまだまだ若いからなのか。自前のホームページ「水野由加里のひなたぼっこ」も開いているみたいなんだけど流石におじさんが今更交流ってのもキツいんで、そっちからのアプローチは遠慮して遠く家からブラウン管を通してスタジオにいるりんごちゃんの、テレビなのにラジオみたく一所懸命はがきを読んでからカメラをむいて笑顔でトークする番組を見ながら、僕に向かって話しかけてくれているのかも、なんて妄想に気持ちを高揚させることにしよー。その笑顔を永遠に残すためにやっぱり買うかなHDD/DVDレコーダー。


【12月11日】 眼鏡っ娘対コスプレっ娘。ある意味最強の”萌え”対決とも言えそーなシチュエーションなのにあんまり読んでてそーした浮ついた感じを抱かなかったのはシチュエーションのバカっぽさに反して話が思いっきりハードだったからなのかも。ゆうきりんさんの新刊「めがねノこころ」(電撃文庫)は南米だかで開発された、眼鏡を掛け替えることでプロスナイパーにもプロ格闘家にもなれるすり込みを受けた美少女が、故あって男の子を守ることになって眼鏡をとっかえひっかえしながた戦うんだけど相手もさるもの、トランクから衣裳を取り出しとっかえひっかえ着替えては、やっぱりそれぞれに違う能力を駆使して眼鏡っ娘と激しいバトルを繰り広げる。

 自衛隊まで絡んできての謀略めいた背景の上で展開されるハードなアクションも面白いけれど、持って生まれた宿命の哀しさとか、自分の存在を探して彷徨う辛さとかいったものを感じさせる深いテーマもポイントで、眼鏡っ娘のかつての姿が明らかにされるクライマックスで、やるせなさはピークへと達する。とはいえ人前でかたや眼鏡を付け替えこなた衣裳を脱ぎ着する状況は爆笑もの。おまけにさらにそんな能力を持った子供たちがいるってことらしく、だったらいったい次はどんな設定になるのかと興味が尽きない。カラオケマイクを握ってカートリッジを差し替えると人間が変わる能力者か。ペンを取りだしやおいにエロに創作とジャンルを変えて同人誌を描くことで人間が違って来る能力者か。同人誌じゃなくガレージキットか。作り上げるまで変身できないとすると一体変身にどれだけの時間がかかるのか。簡単にケモで尻尾に猫耳猫手袋でおさめるか。

   夏に「サッカーショップKAMO」が「パルコパート2」の上で開いたバーゲンで青と黒のストライプに彩られた鮮やかなユニフォームを買って後日、お台場のショップで背中にエムレの背番号を名前をマーキングしてもらって以来の長いインテリスタとしては是非に、今年の「チャンピオンズリーグ」を勝ち抜いて来年のトヨタカップに来日して欲しいと切に願っていた。にも関わらず、1試合目を大勝したアーセナルを相手に2試合目、大敗したことで分からなくなった2次ラウンド進出をかけてのぞんだ最終戦、勝てば文句なしだったディナモ・キエフ戦に引き分けてロコモティフ・モスクワとの対戦成績から3位に甘んじ2次進出を果たせず。「アーセナルがたてばインテルがたたず」って古くから在る諺を地で行く展開になってしまった。

 UEFAカップの方へと回ってパルマの中田英寿選手と戦うって夢は出来たけど、そこで勝っても日本じゃUEFAとCLのチャンピオンが戦うUEFAスーパーカップが開かれる可能性は低く、我らがネッラズーロのユニフォームがスタジアムで映える日が来るのは再来年の開催されるかどーかも不安なトヨタカップ以降ってことになってしまった。それまで頑張ってレプリカを保たせたいけどエムレが残っているかも分からないのが辛いところ。せめて天皇杯決勝に和製ラッズネーロのガンバ大阪が出てくれれば着ていくんだけど……無理かなあ、監督代わらなかったしなあ。

 「ナンバー」の2003年12月25日号。ジーコ監督へのインタビューがおもしろい。「選手の適正に合ったシステムで戦おうとしているのですね」と後藤健生さんが聞いて答えて「そのとおり。選手の資質が第一だ。システム優先で試合に勝てるとは思わない」。続けて後藤さん。「それは、日本選手の資質を見てそう考えたのですか?」。ジーコ曰く「いや、これは私の変わらぬ哲学だ。ブラジル、つまり世界チャンピオンの国のサッカー哲学だ」。勘弁お願い。日本は世界チャンピオンどころか東アジアチャンピオンですらないのです。

 アレックスの左サイドバック起用について。後藤さん。「では、他にサイドバックに適した選手がいるなら、三都主はもっと前で使うのでしょうか」。ジーコ監督。「そういうこともあるだろう。ただし今のアレックスよりも上でなければサイドバックに起用できない」。いないのか? 東アジア選手権で左サイドバックにアレックスを使わなかったのは上の選手がいなかったからなのか。ディフェンスラインの総とっかえについて。後藤さん。「パラグアイ戦から良くなったのはやはりディフェンスラインを変えたことが原因なんでしょうか?」。ジーコ監督。「あれでコンパクトになった」。後藤さん。「新しいDF陣があそこまでうまくできると想像していましたか?」。ジーコ監督。「それまでリザーブだった選手たちだが、練習ではいい動きを見せていたから、想像通りだった」。だったら最初から使っておけやごるぁ。

 さらに後藤さん。「つまり、バックラインを2つ用意しておたということですか」。ジーコ監督。「代表では1つのポジションに2人か3人を準備しておかなければいけないだろう」。左サイドバックの準備は? 大久保選手の代わりは? さらに後藤さん。「試合によって2つのラインを使い分けようと考えていたのですか」。ジーコ監督。「いや、私はそおような使い分けは好きではない。選手をテストすることがあっても、試合ごとに入れ替えるというのはよくない」。入れ替えたじゃねえかごるぁ。でもってそれより前はテストすらしなかったじゃねえかごるぁ。とまあかように読み応えのある神の思考に迫ったインタビューは他にも読みどころ満載なのでジーコファンは読んでバイブルとするよーに。「全体的な方向性はもちろん今のままだ」。方向性って、どれなんだ?

 その「ナンバー」。犠打世界記録を作った川相昌弘選手に迫った高山文彦さんのルポが突然の引退宣言とその後の撤回そして中日移籍へと至った心境をしっかりとつづっていて読み応えたっぷり。ライターの我が出まくりな最近のスポーツ系ノンフィクションにあってベテランらしくしっかりと、選手自身の心理を迫りつつ淡々と流してあって、川相選手ってイメージとも相まっていぶし銀の味を出している。結語に喝采。「ハハハと川相は声を張り上げて笑うと、なにかまた思いついたような顔にになって、『そのふたり(川相と王)がジャイアンツに在籍中に、世界記録をつくっているわけですよ。それもいちばん遠くへ球を飛ばす記録と、いちばん手前に球を転がす記録と』言ってまた笑っている」。こーゆールポが書けるまでになるには一体、どれだけの修行が必要か。とゆーよりそんなルポを書かせてもらえるだけのライターに果たしてなれるのか。頑張るしか、ない。


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