旅の儀式


 あしたからちょっと長い旅にでることもあって、今週は休もうかと思ったのだけれども。
せっかくずっと続いているものなので、ちょっとはやいけど、アップします。

 旅にでるまえって、よく本屋にいく。子供のころあんなにうきうきした新幹線も、いつのまにかなれてしまって、小田原の海とか、どんどん後ろになる富士山とか、こころ惹かれる景色も決まってしまって。
 かといって寝てしまうのももったいないので、普段ゆっくり読めないような本を、こんなのどうかなって探しにいく、旅の前の本屋さん。

 旅はやっぱり文庫本がいいね。昼食のあいだにでも読める短編集ではなくて、ちょっとごっつい、取っつきにくい長編。もしかして目的地までには読みおわらなくて、ホテルでの睡眠時間を削ることになるかもしれないほど、おもしろい本に当たったら、旅行もたのしくなるっていうもんだよね。
 実は、今回の分はもうきめてあるんだけど、でも、これを書いていたら、もうちょっとちがうものが読みたくなったなあ。あした、本屋さんによる時間はあるかしら。

 旅の前の儀式として、もう一つぼくの中で重要なのは、アイロンがけ。
 ふだんはGパンにTシャツといういでたちのぼくだけど、こういう時にはスーツを着る機会というものがあって、でも、いつも着るものじゃないから、クリーニングやさんから帰ってきたシャツが常備してあるわけじゃなくって。
 だからなれないアイロンがけが、ぼくの旅の準備の第一歩。
 これはけっこうなプレッシャーになっていて、おわるまでは安心できないのだけれども。いま、これを書いているという事は、アイロンがけがやっとおわったってことなんだなあ。

 あっ、こんなこと書いてると、プライベートな旅じゃないことがばれちゃうね。
 じゃ、いってきます。

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