“アンダー・ザ・スキン 種の捕食 ★★
Under the Skin
(2013年イギリス/アメリカ/スイス映画)

監督:ジョナサン・グレイザー
原作:ミシェル・フェイバー
脚本:ウォルター・キャンベル、ジョナサン・グレイザー
主演:スカーレット・ヨハンソン、ポール・ブラニガン

 

謎の地球外生命体が妖艶な美女の姿を纏い、孤独な男に声を掛けては捕食していくというSFスリラー。DVD鑑賞です。

スカーレット・ヨハンソン主演だからこそ観たもので、普通だったらまず観ないだろう類の作品。
実際に観てどうだったかというと、ストーリィ内容がよく判らない作品で、いわゆるエイリアンもののようなサスペンスもアクション場面もない。それどころか、説明も会話さえも最低限しかないという具合でとても面白いと言えるようなものではありません。

いつも以上にスカーレット・ヨハンソンを妖艶に仕立てあげ、そうした彼女の姿があるから観続けていられる、というのが率直な処です。

ひと言で評するならば、スタイリッシュな作品、と言うに尽きます。
舞台となるのはスコットランド。車を運転し、次の獲物となる男を物色しながら放浪する。孤独な姿、そして何と言っても魅せられてしまうのは、男たちを捕食する時の様子。
そんな人間の感情を持たない地球外生命体でありながら、あることをきっかけに人間の感情を多少ながら抱えるようになったのか、と感じられる展開。
最後はショッキングとさえいえる結末。

何だかよく判らないし、とても面白いとは言えない作品だったなと、観終わった時点では思ったのですが、観終わった後時間が経っても何故か忘れられず、まるで本作品の映像が目に焼きついてしまったかのようです。
こうした映画もあるのだ、ということを観たい、という方向きの作品と思う次第です。

※孤独に放浪する姿と言えば、最初に観た彼女の主演作品「ロスト・イン・トランスレーション」に共通する処があるかもしれません。

2015.04.19

amazon.co.jp

 


  

 

to 映画note Top     to 最近の映画 Index