“きみに読む物語” ★☆
THE NOTEBOOK
(2004年アメリカ映画)

監督:ニック・カサヴェテス
原作:ニコラス・スパークス
脚本:ジャン・サーディ、ジェレミー・レヴェン

出演:ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス、ジェームズ・ガーナー、ジーナ・ローランズ

 

この原作が翻訳出版されたのは1997年。地味ですけれど良質な恋愛小説で感動したのですけれど、意外と話題にはなりませんでした。
ですから最近書店でこの本が平台に積まれているのを見る度、何を今更と感じていたのですが、やはり映画化の影響が大きいのでしょう。

養老施設で老婦人にある老人の男性が付き添い、物語を読み聞かせます。
それは若い男女、ノアとアリーの恋物語。田舎の材木工場で働く労働者の青年ノアと裕福な家庭の娘アリーのひと夏の恋が、そのまま実る訳もなかった。
実は老婦人は認知症で、老人が語り聞かせるその物語は2人自身の物語だったのです。
原作では2人が最初にであった夏の部分は回想として語られるだけですが、映画では前半部分となっています。そこは映画では必要となる構成なのでしょう。

アリーを演じるのは「ミーン・ガールズ」でセレブで嫌な女の子役を演じていたレイチェル・マクアダムス。原作におけるアリーのイメージと比べると、いささか軽薄な感じを受けないでもない。
年老いたノアを演じるのはジェームズ・ガーナー、とっても懐かしいです。

原作は抑制の効いた静かな物語。本映画を観て感動したのなら、是非原作も読んでみて欲しいところです。

2005.10.16

    
 → 原作:「きみに読む物語」   

  


  

to 映画note Top     to 最近の映画 Index