“アイアンマン2” ★★
Iron Man 2
(2010年アメリカ映画)

監督:ジョン・ファヴロー
原作:ジャック・カービー/スタン・リー
脚本:ジャスティン・セロー

出演:ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、スカーレット・ヨハンソン、ミッキー・ローク

 

人気コミックを元にしたSFアクション「アイアンマン」の続編。
前作が面白かったのでその延長ということもありますが、それ以上に期待したのはスカーレット・ヨハンソンの出演。

さて、天才発明家にして軍事産業会社の2代目社長で億万長者、かつ独身という主人公のトニー・スターク、前作でパワードスーツを発明し、それによって大活躍。
そのため、議会の国防担当議員?はパワードスーツをトニーから米軍に召し上げようと策略をめぐらし、トニーをライバル視する軍事産業会社の社長ジャスティン・ハマーはパワードスーツの秘密を手に入れようと虎視眈々。
そこへ突然現れたのは、スターク父子に発明を奪われたおかげで父親が悲運な最後を遂げたと恨み、パアードスーツに匹敵する強力な武器を発明したウィップラッシュ。
予告編ではこの新たな敵=ウィップラッシュとアイアンマンの激闘、という風なのですが、私の観た感じでは違う。

パワードスーツはトニーに最強の力をもたらしたが、トニーという人間を強くした訳ではない。それどころか、パワードスーツの影響でトニーは命をむしばまれつつある、というのがこの続編で真にトニーが直面した危機。
パワードスーツの存在の是非を問うというストーリィにしたところが、続編の秀逸なところでしょう。

もうひとつの魅力は、スカーレット・ヨハンソン演じる、優秀で格闘技にも強いという謎めいた美女の存在。
グウィネス・パルトローがトニーの秘書ペッパーという脇役的な役柄なのも勿体ないと思うのですが、スカーレット・ヨハンソンもトニーの第2秘書あるいは新秘書という役柄で、この2人がともに脇役なんて何と勿体ない、と感じるところしきり。
でも、終盤、スカーレット・ヨハンソンがやっぱり見せてくれました。アイアンマンが機械での闘いを演じるのに対し、スカーレット・ヨハンソンは生身での格闘を展開。これが惚れ惚れするくらい、凄く格好良いのです。
もっと観たいところでしたが、主人公ではないのでこの辺りで我慢すべきところか。
この場面、若くてこわく的美人のヨハンソンだから、一層様になっている感じです。グウィネス・パルトロウには失礼ながら、彼女と比較するからこそヨハンソンの若さが一層引き立つ、という風。
スカーレット・ヨハンソンのアクション映画出演は、「アイランド」に続く2作目だと思いますが、彼女のこうした映画も是非また観たいものだと思います。
スカーレット・ヨハンソン、やっぱり好きだなぁ。

2010.06.12

       


  

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