“最後の恋のはじめ方” ★★
HITCH
(2005年アメリカ映画)

監督:アンディ・テナント
脚本:ケヴィン・ビッシュ

出演:ウィル・スミス、エヴァ・メンデス、ケヴィン・ジェームズ、アンバー・ヴァレッタ

 

私好みの洒落た都会派ラブ・コメディ。

恋愛指南が仕事というコンサルタントのアレックス・ヒッチが主人公。
今回彼が引き受けた恋愛は至難というべきもの。筋金入りのドジ男である会計士アルバートが、なんと顧客であるコール財団のセレブ、アレグラ・コールに恋したというのですから。さすがのヒッチも絶句。しかし、アルバートの真剣な恋にヒッチも全力投球。
その一方、ヒッチ自身もゴシップ記事専門の辣腕女性記者サラ・ミラスに出会い、彼女に一目で恋します。しかし、サラは恋など真っ平御免、自分には無用と周囲に断言している女性。
その2組の恋愛進行模様を描いたストーリィです。
ストーリィ自体が面白いというより、それぞれの細部のやりとり、言葉のはしはしに魅力があります。

最後はヒッチの職業がバレてサラの批判にさらされることになりますが、結局ヒッチは“恋”を判っていたのか? そして、ヒッチのしてきたことは所詮恋する男性たちへの勇気づけでしかなかった、ということ。
最近読んだ水次祥子「
恋愛請負人」という本で知ったのですが、そうした仕事があるそうです。恋愛工作を様々に請け負うという。それに比べれば、個人営業であるヒッチのやってきたことなど、かなり穏当なもの。

最終的に恋愛関係に至れるかどうかは別として、やはりきっかけを作るためのアドバイス、励ましは必要だと思うのです。
古から、常にそうした存在はあった筈。それが確実なプロに頼むことができるようになっただけのこと、と思うのです。でも、商売となれば悪質なプロも登場する筈。そこは自分自身で気をつけなければ。

2005.10.02

      


  

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