“ハリー・ポッターと炎のゴブレット” ★★
HARRY POTTER AND THE GOBLET OF FIRE
(2005年アメリカ映画)

監督:マイク・ニューウェル
原作:J・K・ローリング
脚本:スティーヴ・クローヴス
出演:ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルバート・グリント、ロビー・コルトレーン、マイケル・ガンボン、アラン・リックマン、マギー・スミス、トム・フェルトン、ケイティ・リューング、ロバート・パティンソン、クレマンス・ポエジー、ブレンダン・グリーソン、レイフ・ファインズ

 

“ハリー・ポッター”シリーズ第4巻の映画化。
前回の「アズカバンの囚人」にて、それまでの子供向きファンタジーから大人向きファンタジーに趣きが一変しましたが、本作もその路線。
主演のダニエル・ラドクリフほか3人ともすっかり大人っぽくなり、ストーリィもそれに合わせるかのように思春期を迎えて揺れ動く3人の姿がみられます。

ストーリィが“三大魔法学校対抗試合”を背景にしているだけに、派手でスケールの大きいところが見所。そのうえ、最後はハリーと復活したヴォルデモートとの一騎打ちがあるのですから、これはもう、これまでで一番見応えのある作品になっています。
ただ、本巻から原作は上下巻となっていてストーリィは従来より長くなっていますので、3時間ではどうしても派手なストーリィを追うのが精一杯。映画では十分描き出せていない心の部分は、原作でしっかり読んでおいた方が良さそうです。
本シリーズの良さは、“力”こそ全てと考えるヴォルデモートに対し、主人公ハリーの側はハリーのもつ優しさ、ハリーを応援する友人・仲間たちの一致協力する姿にあるのですから。
そう思いつつ観ていたら、最後の方では思わず胸が熱くなってしまいました。

※次作移行も、ダニエル・ラドクリフら3人の姿を見たいもの。
なお、マグゴナガル副校長役のマギー・スミス、スネイプ教授役のアラン・リックマンも少し老けた気がしますが、次作以降も頑張って欲しい。ハグリッドとドラコ・マルフォイは今回活躍の場が少なく、ちと寂しい。

2005.12.16

   
→ 原作:「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」

 


   

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