“ラスベガス万才
VIVA LAS VEGAS
(1963年アメリカ映画)

監督:ジョージ・シドニー
出演:エルヴィス・プレスリー、アン・マーグレット

    

エルヴィス・プレスリー主演映画のひとつ。
似た題名の「フロリダ万才」というような作品もあったと筈ですが、これはもう加山雄三“若大将”シリーズのような“ノリ”の映画。
ストーリィなど、正直言って出だしと終わりがあれば良いのであって、あとはエルヴィスの唄と恋愛模様をうまくはめ込めるかどうか、ということでしょう。

ただ、共演相手のアン・マーグレットが、本映画の見所。
唄って踊れる美人スターだけに、エルヴィス・スタイルに合わせつつも、充分伍していると言えます。
エルヴィスだけだと、リズムが良いとはいえ所詮唄のみで終わってしまうのですが、そこはアン・マーグレットの存在が光る。彼女の踊りがあるだけに、ミュージカル映画らしくなっています。

※今回、「監獄ロック」と本作品を観て、エルヴィス映画としては「GIブルース」と「ブルー・ハワイ」(1961)が一番かもしれないなぁと、再認識。

※※また、小林信彦「ぼくが選んだ洋画・邦画ベスト200」には、「カントリー音楽と黒人ブルース感覚をあわせ持ったプレスリーは、本質的に<地方歌手>だったと思う」とあります。成る程なぁと納得できる評価です。


2004.01.04

 


 

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