“あやしい彼女 ★★
(2016年日本映画)

監督:水田伸生
脚本:吉澤智子
出演:
多部未華子、倍賞美津子、小林聡美、要潤、北村匠海、金井克子、志賀廣太郎、温水洋一

 

私は観ていないのですが、日本でも評判になった韓国映画「怪しい彼女」リメイク版とのこと。
73歳になる瀬山カツは、無遠慮なマイペースおばあちゃん。女手一つで育てた出版社編集長の娘=幸恵とバンド活動に夢中の孫=翼との3人暮らし。
周囲を辟易させているカツですが、ただ一人味方もいて、それは銭湯を娘と営んでいる幼馴染の中田次郎。
そんなカツが娘の幸恵と喧嘩して家出し、深夜にふと見かけた写真館で写真を撮ってもらうと、何とカツは20歳に若返ってしまう。
大鳥節子と名乗り、次郎の家に居候。飛び入り参加した町内ののど自慢大会で注目を集めたカツは孫の翼から、また音楽プロデューサーの小林にスカウトされ、バンドデビューの道へ。

突然の若返り、親子の入れ替わりといった映画・小説はかなりあって、映画の場合にそれが成功するかどうかは若返った姿を演じる女優次第と言って過言ではないでしょう。
私として傑作だと思っているのは、リンジー・ローハンが主役を務めた「フォーチュン・クッキー」ですが、本作の多部未華子も負けてはいません。
元々コミカルな役回りで芸達者ぶりを発揮していた多部未華子、最初の頃は若いのに年寄り臭い言動、次第に若々しさを発揮していく変化も楽しいのですが、ファンとして嬉しいのは歌いまくる多部未華子を観れること。

ファンとしては、多部未華子の魅力をふんだんに楽しめることができるという点で、極めて満足のいく、嬉しい限りという作品。

※なお、多部未華子が演じる大鳥節子の髪型は、「ローマの休日」のアン王女を真似たものでした。
※また、節子が歌うナツメロ名曲は私の好きな歌ばかりだったことも嬉しかったこと。

2016.04.02

      


  

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