“ALWAYS 続・三丁目の夕日” ★☆
(2007年日本映画)

監督:山崎貴
原作:西岸良平
脚本:山崎貴、古沢良太
出演:
吉岡
秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、三浦友和、もたいまさこ、薬師丸ひろ子、須賀健太

 

ヒット映画「ALWAYS三丁目の夕日」の続編。
ただし、前作ほどの多様な人生ドラマは籠められておらず、前作の登場人物たちの4ヵ月後が散文的に描かれているだけ、という印象。
その中で唯一前作からのドラマを引き継いでいると言えるのは、小説家志望の茶川と彼の元に同居する孤児の淳之介、そして茶川と一時心を通じ合わせた踊り子ヒロミという3人のドラマ。
淳之介の父親から改めて彼の引取りを突きつけられた茶川は、淳之介を手元に置くため、そしてヒロミを取り戻すために改めて芥川賞受賞にかけて執筆に没頭します。
一方、鈴木オートの一家では、事業に失敗した親戚から、一平と同年の娘・美加をしばらく預かることになる。
前作に比較すると物足りなさの残る続編であり、最後は定番的なハッピーエンドですが、とはいえやはり感動に胸熱くなり、快い気分が観終った後に残ります。

首都高速道路が作られ頭上をふさがれる前の日本橋の様子、ローラーで絞る式の洗濯機、洗濯板と盥の組み合わせが懐かしい景色。
そして乗り物ファンにとって魅力なのは、プロペラ機全盛の羽田空港、そして初の“ビジネス特急”と騒がれた「こだま号」の姿でしょう。
(※このこだま号、初めて一日での東京−大阪間往復が可能となった車両であるところが画期的だったらしい)

※それにしても本作の出だしには仰天しました。そんなシーンを冒頭にもってきたアイデア、参りました。

2007.11.11

    


  

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