渡辺満里奈著作のページ


1970年生。女優、テレビ番組司会等でも活躍。著書に「ことづて」(ソニー・マガジンズ文庫)、「まりなの魂」(角川書店)あり。

 


 

●「満里奈の旅ぶくれ−たわわ台湾−」● ★★




2000年7月
新潮社刊
(1700円+税)

2003年5月
新潮文庫化

  

2000/09/06

満里奈さんが私の好きな女優の一人、ということも読んだ動機のひとつ。そして、当然のことながら、食への興味も動機のひとつです。
食べ歩きの類は、以前から結構読んでいました。でも、最近は遠ざかっていましたので、随分久しぶりという気分です。満里奈さんがガイド役でなかったら、読んでいなかったかもしれません。
本書についていえば、プロの書き手ではなく、満里奈さんが書いているからこその良さがあります。つまり、気楽に読める本、という雰囲気があること。この本のテーマ自体、台湾のお茶、食べ物を、食べ歩いて思う存分楽しもうというもの。満里奈さんの語り口は、その気分にちょうどぴったりのようです。
それにしても、幾種類ものお茶を、段階を経て飲み替えていく、おいしいお茶菓子を食べながら、というのは楽しそうです。お茶の香りと雰囲気を思い浮かべるだけで、幸せな気分が感じられるようです。日常生活からちょっと離れた“旅”という状況が、その楽しさを高めてくれます。それに加え、ひろみちゃん、つかちゃん等、渡辺チームの、どんどん注文する、なんでも食べる、食べることに熱中する、というチームワークの良さは、目を見張るほど楽しそうです。
以前、私も家族で香港観光に行きましたが、それだけの経験でもお茶は美味しかったし、いろいろな小籠包を食べられるのは嬉しかったです。本書のような台湾旅行ともなれば、なおさらのことでしょう。
次に行くのは、台湾!(何時行けるかの当てもありませんが)と、気持ちだけは固まりました。

茶藝事始め/ティーパーティをしませんか/台湾をたべつくす!/台湾茶藝館事情/文山包種茶の里、坪林/雨の九份/台湾の映画館/カッピング体験/高熱台湾/チーム渡辺、南へ行く/さらに南へ/台湾中部を行く/そして台北へ(※写真も充分にあり)

 

読書りすと【紀行】

 


 

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