中村勘三郎著作のページ


1955年東京都生、本名:波野哲明。父親は十七代目中村勘三郎、祖父は六代目尾上菊五郎。59年04月五代目中村勘九郎の名で初舞台、2005年03月十八代目中村勘三郎を襲名。1989年度芸術祭賞、98年度日本芸術院賞、2004年第52回菊池寛賞ほか受賞多数。

※「中村屋」ホームページ → http://www.mypixel.co.jp/kabuki/index.html 


    

●「襲名十八代」 ★☆


襲名十八代画像

2005年05月
小学館刊

(1400円+税)

  

2005/07/10

 

amazon.co.jp

2003.06〜05.02スポーツニッポン新聞に「勘九郎かわら版」として掲載された記事を補筆、構成した一冊。
副題に「これは勘三郎からの恋文である」とある。

勘三郎さんのことは大好きです。何といっても人柄が良い、そしてそのしゃべりが楽しい。
昔、土曜の夜でしたか、「今宵はカンクロー」というトーク番組がありました。当時の勘九郎さんが毎回迎えたゲストとおしゃべりを繰り広げるという番組。最後の方ではゲストが固定化し、渡辺えり子さん、野田秀樹さんが常連化していたように思います。
とても楽しい番組で毎回楽しみにしていました。

本書でもその楽しさを味わうことができます。
人を分け隔てすることなく、謙虚で実直で、それでいて熱中し易い、そこが勘三郎さんの人間の魅力でしょう。
一方、本職の歌舞伎においては、常に先取的で挑戦姿勢あふれる勘三郎さんの姿を見ることもできます。それもまた素晴らしい。コクーン歌舞伎、平成中村座、ニューヨーク公演がそれらの現れと言って良いでしょう。
歌舞伎を見ずして勘三郎ファンだというのもいささか恥ずかしいことですが、歌舞伎を観たことのない人をも歌舞伎の世界にいつの間にか引きずり込んでしまう、勘三郎さんはそんな1人だと思います。
いつか勘三郎さんの舞台を観てみようと思います。

歌舞伎のこと芝居のこと/とっても素敵な人たちと/遊びも仕事のうち
おめでとう新勘三郎:1.大竹しのぶ/2.唐沢寿明/3.野田秀樹/4.渡辺えり子/特別な人と対談:ビートたけし

 


  

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