鴨頭嘉人(かもがしらよしひと)著作のページ


1966年生、愛媛県立今治西高校卒(在学時は野球部主将)。大学入学のため上京した際にマクドナルドと出会い、アルバイトとして4年間、正社員として21年間、日本マクドナルド(株)に勤務。98年新規開店した店舗の店長として<お客様満足度全国1位・従業員満足度全国1位・セールス伸び率全国1位>の「三冠」を達成し、「最優秀店長」に選ばれる。マクドナルド初の「グループ運営店長」やオペレーションコンサルタント、本社人事部での採用担当等を経て独立。現在は講演やコンサルティング等活動中。

 


 

「人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった」 ★★
 (文庫改題:マクドナルドで学んだすごいアルバイト育成術)


人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった画像

2012年09月
新潮社刊

(1200円+税)

2015年03月
新潮文庫化

  

2013/01/29

  

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マクドナルドで“三冠”を達成し最優秀店長にも選ばれたことのある鴨頭さんが、自身がマクドナルドで学んだこと、マクドナルドの人材育成術を、通算25年に亘る勤務歴を基に失敗ならびに成功した経験談を交えながら語った、マクドナルドお仕事記。

マクドナルドはかつて“全てマニュアルどおり”の見本のように言われた時期がありますが、そうであるにしろ、店舗の従業員たち(中心は学生バイトだと思いますが)が揃ってスピーディにきびきびと働く様子は、見事なものだと思っていました。
実際自分が部下をもって仕事をさせてみると、きびきび働いてもらうということがどんなに大変なことか分かるというものです。

題名を読むと少々のけぞるような思いもし、また一時期店長の過剰労働が問題になったこともあり、それで手に取るまで時間がかかったのですが、実際読んでみると外から見ただけでは分からないマクドナルド流もあり、学ぶところは多々ありました。
著者の鴨頭さんは、バイト経験でマクドナルドという会社に魅せられ、マクドナルドという会社のお陰で人間としても成長することができたという気持ちを強くもっておられるようで、本書も、マクドナルドへの感謝でいっぱい、という印象。
もっとも、そのマクドナルド流との相性は、やはり人それぞれなのだろうと思います。
それはそれとして、私自身が仕事を通じて部下への接し方を学んだところと、本書で語られているところには共通するところも多く、意を強くする思いでした。

前半から読み取る処は、マクドナルドの人材育成にかかる優れた仕組み。そして終盤では、それらノウハウを越えて到達したところにある、究極の核心が語られています。鴨頭さんに同感するところ大です。
ものは試し、と言います。まず読まれてみたら、とお勧めする次第です。

プロローグ−サービス業は天使の仕事/1.マクドナルドのアルバイトはなぜニコニコして働くのか/2.社員の最高の報酬は、お客さまの笑顔/3.店長の仕事は、楽しい職場をつくること/エピローグ−サービス業で世界を変える

   


  

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