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●「なぜ北朝鮮は孤立するのか−金正日
破局へ向かう「先軍体制」−」● ★★ |
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2010/09/08
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現在の北朝鮮が独裁体制であり、またその北朝鮮の現状に危機を感じるのは、今や常識と言って過言ではないと思います。 本書は、「北朝鮮の内政を客観的に書いた本が少ないように感じた」と言う著者が、ジャーナリストの見地から「金正日体制の構築のプロセスを検証し、金正日体制、とりわけ先軍政治の検証を通じて後継体制の行方を考えよう」とした一冊。 これまで新聞やTVのニュース等で、金日成のような国家主席の座にはつかず、国防委員長という肩書ばかりがクローズアップされ、何故それで最高権力者(=独裁者)たり得るのか?という疑問をなんとなく感じていましたが、その疑問がきれいに解けた、という思いです。 近くにあり、増して危機を孕んでいる国であってみれば、その国のことをよく知ろうと思うのは当然のこと。 金正日体制は世襲か/国防委員長への道/父子の路線対立と金日成死去/「苦難の行軍」と金正日体制/「先軍」への道/「強盛大国」と金総書記の統治スタイル/金正日総書記の改革路線/健康悪化、そしてミサイル、核/「先軍体制」へ/後継体制への道/デノミ政策の失敗/哨戒艦沈没と張成沢の台頭/岐路に立つ北朝鮮 |