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 4.決着 5.出来事 6.泥棒たちの昼休み | 
   
| ●「軍旗はためく下に」● ★★      第63回直木賞 | |
|   1973年9月 
 
 | 太平洋戦争末期、最前線で食べることにさえ苦しんでいた兵士の中には、無慈悲な陸軍刑法の下に殺された者たちもいた。
   1.敵前逃亡・奔敵/2.従軍免脱/3.司令官逃避/4.敵前党与逃亡/5.上官殺害 | 
| ●「森の石松が殺された夜」● ★★ | |
|   1988年2月   1988/03/13 | 表題作の「森の石松が殺された夜」は、時代小説の中にミステリを持ち込んでいるという点で、特筆しておきたい作品です。ストーリィは、ずばり、清水次郎長子分・森の石松が殺された真相を探るというもの。
   「喜三郎」「島吉」は、日本にもこんなハードボイルドがかける題材があったのかと、目の醒めるような思いがしました。。前作はとくに、アメリカ的ハードボイルド探偵小説そのままの世界です。2作とも捨て難い魅力があります。 森の石松が殺された夜/野州矢板の喜三郎/下総我孫子の島吉 | 
 
| ●「エリ子、十六歳の夏」● ★★★ | |
|   1992年2月   | 読了後も心に余韻が残る、そんな素晴らしい作品。 エリ子は常にストーリィの中で名前が登場するものの、本人はなかなか姿を見せず、祖父はエリ子を各章を通じて探し続けるというストーリィ構成。 バラの耳飾り/銀のブレスレット/白鳥のブローチ/黒揚羽のリボン/サファイアの指輪 | 
 
| ●「決着」● ★ | |
|    1993年4月   1993/04/29 | 「エリ子、十六歳の夏」と同様の推理仕立て連作短篇集。
   残照/一瞬の場景/お手をどうぞ/他人の死/ニンジン事件/モネといっしょに/決着 | 
    
| ●「出来事」● ★ | |
|   1997年8月   1998/12/09 | 日常のありふれた男女関係にミステリがふと絡む、といった趣の短篇集です。結城さんが登場人物に感情移入せず、突き放したような印象があるところにハードボイルド・タッチを感じます。また、文章は、星新一さんのショート・ショートを連想するような短く切り上げたものです。
  チケット/出来事/無名の花束/不審な男/最後に笑う者/暗い坂道/一年前の女/はるかなる終局 | 
   
| ●「泥棒たちの昼休み」● ★★ | |
|   1996年9月 1999年11月   1996/09/29 | 結城さんの最後の作品。 刑務所に収監されている人間たちの、収監される原因となったそれぞれの物語を連作短篇形式で書いた一冊。 泥棒たちの昼休み/義をみてせざるは/あぶない橋/沈黙は金/不運は重なる/ひとつよければ/押しの一手/犬も歩けば |