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| 「スイッチ・ライフ Switch Life」 ★★ | |
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男女二人がお互いに入れ替わる、という趣向はこれまでにもあるもので、既読としては山中恒「おれがあいつであいつがおれで」と君嶋彼方「君の顔では泣けない」の二作。 それに対して本作は、自分のままで、性別だけが逆になる、という趣向。 そうか、その手があったか!と、思わず手を叩いた気分。 主人公の一方は、夏目理緒、三姉妹の末っ子で保育士、25歳。 もう一方は、冬村由弦、イケメンかつ一流証券会社で優秀な社員という、婚活女性が群がるような独身男性。 二人とも友人あるいは会社の上司・同僚からの婚活圧力が強く、婚活パーティ参加を余儀なくされたという次第。 そこで二人が出会うのですが、ちょっとした行き違いから由弦が理緒に対して激昂。 その翌朝目覚めると、理緒は理(さとる)という男性に、由弦はゆづるという女性に変身しており、二人とも仰天、という次第。 保育士、証券会社社員という仕事は変わらず。しかし、性別が変わったことで思わぬ苦労、ストレスを抱えることになります。 まぁこの辺りはすぐ想像がつくことですが、実際にストーリーとして読むと可笑しい、いやその苦労が実感できます。 二人、連絡を取り合ってお互いの状況が分かるのですが、そこからどう進んでいくのか・・・・面白くてたまらない、とはこうした展開のことを言うのでしょう。 注目したいのは、家族や友人、会社の先輩や同僚たちとの関係まで変化してしまうこと。 さらに、性別が変わったことにより思わぬトラブルまで。 ストーリーは分かりやすく、テンポも良く、さらにトラブル対処まで痛快。 とことん面白し。男女、お互いの苦労が分かる処も良し! |