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●「閔妃暗殺−朝鮮王朝末期の国母−」● ★★★ 新潮学芸賞受賞 |
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1988年01月
1993/08/15
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本書を読んで初めて、朝鮮と日本の深い関わり、近世において互いに絡み合うような歴史を知り、今まで何も知らずにいたことを恥ずかしく思いました。 日本の朝鮮征服は、第2次世界大戦という短い歴史の中だけでなく、明治にまで遡る長い期間に及ぶ問題だったのです。こんなことさえも知らずにいるのですから、日本は学校教育の中で真実の歴史を意図的に隠していると韓国から非難されても、それは肯定せざるを得ないでしょう。 そして、この閔妃暗殺事件は、一国の王族を外国人が計画的に殺害するという信じ難い事件。 朝鮮王朝は少し前の日本同様に鎖国政策を取っていました。思うに、欧米列強諸国から日本が受けたかもしれなかった圧迫を、日本はそのまま朝鮮に対し、まるで反復する様に行った気がするのです。 |
●「悲しみの島サハリン−戦後責任の背景−」● ★★★ |
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1994年03月
1994/04/30
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「閔妃暗殺」でもそうでしたが、前回の大戦において日本がしたこと、そして現在もその傷を受けたまま放置されている人々のいることについて、余りに現代の日本人が無知であることに、疑問すら感じます。 |
●「責任 ラバウルの将軍今井均」● ★★ 新田次郎文学賞受賞 |
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1984年05月
1995/09/10 |
本書を読んで一番に感じたことは、陸軍にもこんな大将がいたのか、という驚きでした。 ※戦犯の過酷さを描いた作品に、帚木蓬生「逃亡」があります。 |