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2.薄妃の恋−僕僕先生No.2− 3.胡蝶の失くし物−僕僕先生No.3− 4.千里伝 5.高原王記 6.さびしい女神−僕僕先生No.4− 7.先生の隠しごと−僕僕先生No.5− 8.海遊記 9.鋼の魂−僕僕先生No.6− 10.童子の輪舞曲−僕僕先生No.7− |
水平線のぼくら、仙丹の契り、ちょうかい、恋せよ魂魄、神仙の告白、立川忍びより、千夜と一夜の物語、師弟の祈り、立川忍びより−忍ビジネスはじめました!− |
●「僕僕先生」● ★★ 日本ファンタジーノベル大賞 |
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2009年04月
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これはもう、楽しい小説! 中国は唐の時代、官吏の家に生まれた王弁が主人公。この王弁、父親が蓄えた資産で充分に一生過ごせていけると悟って以来、勤勉など捨て去り、毎日ぐーたらに過ごしている青年。 この少女仙人、ちっとも枯淡としていません。 ストーリィ上幾つかの事件もあるのですが、読んでいる間和やかな気分でいられたという印象は少しも変わりません。 ※畠中恵「しゃばけ」ファンには是非お薦めしたい作品です。 |
●「薄妃(はくひ)の恋−僕僕先生−」● ★☆ |
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2010年09月
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中国歴史ファンタジー“僕僕先生”シリーズ第2弾。 ロードノベル=道中記、もちろん私は大好きですが、作者である仁木さんへのインタビューによると、どうもその動機は仁木さんがファンだったというTVドラマ「西遊記」(夏目雅子・堺正章ら出演)にあるそうです。そう聞くと納得できますね。 ロードノベルとなれば、新しくお目見えする妖異もあり、いろいろな事件との遭遇もあり、人間界のトラブルも神仙界のトラブルもあるという面白さが楽しめます。 さて肝心のストーリィはといえば、表題にある薄妃の恋を描いた「飄飄薄妃」、あんなストーリィとは思いもよらず。 1.羊羹比賽(王弁、料理勝負に出る)/2.陽児雷児(雷神の子、友を得る)/3.飄飄薄妃(王弁、熱愛現場を目撃する)/4.健忘収支(王弁、女神の厠で妙薬を探す)/5.黒髪黒卵(僕僕、異界の剣を仇討ちに貸し出す)/6.奪心之歌(僕僕、歌姫にはまる) |
●「胡蝶の失くし物−僕僕先生−」● ★☆ |
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2011年06月
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美少女仙人の僕僕とニート青年の王弁コンビによる中国歴史ファンタジー、“僕僕先生”シリーズ第3弾。 僕僕と王弁に、駄馬という見かけながら実は天馬という吉良、庵にも化けてくれるので道中には便利という第狸奴、前巻から登場した皮一枚の女性=薄妃というメンバーによるロードノベルは依然として好調。 こうして皆で旅している今が楽しくて仕方ない、という僕僕の言葉は、そのまま本シリーズを堪能している読者の気持ちに通じています。 表題の「胡蝶」とは暗殺者のこと。暗殺者集団である“胡蝶房”の首領から僕僕を狙うよう命を受けた暗殺者=劉欣と僕僕ら一行との関わりが、本巻の中心となる部分です。 1.職業兇徒(闇に囚われた者)/2.相思相流(せっかちな女神)/3.主従顛倒(夢に笑えば)/4.天蚕教主(惑う殺し屋)/5.回来走去(誰かのために流す涙)/6.恩讐必報(失くし物、見つけた物) |
●「千里伝−五嶽真形図− TALES of SENRI」● ★☆ |
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2011年11月
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ほのぼのしたファンタジー“僕僕先生”シリーズと打って変わって、壮大なスケールで構想された中国ファンタジー・英雄譚。 冒頭は紀元前2世紀の漢王朝・第7代皇帝の武帝の頃。 前半部分、どうストーリィが展開していくのか読めない中にあって、舞台設定および登場人物紹介の部分が判りにくく、ちょっと難あり。 |
●「高原王記」● ☆ |
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2013年06月
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壮大な冒険ファンタジー・・・・・なのだろうか? 巨大な高原の中にある幾つかの王国。人間と妖魔の絶え間ない闘い。 まず、主人公が誰なのか、はっきりしません。 |
●「さびしい女神−僕僕先生−」● ★☆ |
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2013年01月
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美少女仙人の僕僕とニート青年の王弁コンビによる中国歴史ファンタジー、“僕僕先生”シリーズ第4弾。 僕僕と王弁一行が行き着いた土地は、ひどい旱魃に悩まされていた。その原因はというと、前作から登場した蚕嬢が、巫女の役目を放りだして山を下りたために、大きな災いを引き起こす凶悪な神の封印が解かれてしまった、という訳。 珍しく僕僕は余り登場せず、王弁と天馬の吉良が大活躍。最後の最後まで王弁がストーリィ展開の鍵を握ります。 そこに至る途中では、王弁が古い神々に会うため、星の彼方までワープして旅するという場面もあり、中国歴史ファンタジーにSFファンタジー要素まで加わったという風です。 |
7. | |
●「先生の隠しごと−僕僕先生−」● ★☆ |
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2014年01月
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美少女仙人の僕僕とニート青年の王弁コンビによる中国歴史ファンタジー、“僕僕先生”シリーズ第5弾。 今回、僕僕先生と王弁たち一行(他に薄妃、劉欣、蒼芽香、吉良)が辿り着いたのは、漢民族の横暴・搾取に対抗し、中原に蛮族の理想国家を打ち立てようとしているラクス王(光の王)が創り上げた街。 本シリーズは、いつも穏やかで温かいユーモアに包まれた昔の中国を舞台にしたロードノベルで、本巻もまたその雰囲気は変わるところありませんが、ストーリィの内容としてはこれまでにない真剣なものを含んでいます。 ※本書冒頭で、漢軍に襲われて全滅した村でただ一人生き残った少女=蒼芽香が、新しく一行に仲間入り。楽しみです。 1.蚕嬢の結婚/2.蛮夷の官軍/3.光の国/4.影探し/5.銀の病/6.古き想い/7.拠比の剣
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8. | |
●「海遊記−義浄西征伝−」● ★☆ |
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2014年03月
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かの有名な三蔵法師(玄奘)が陸路で天竺を目指した物語=「西遊記」(もっとも孫悟空が出てくる伝奇小説ですが)の向こうを張ったかのような、海路で天竺を目指す僧を主人公とした海洋冒険譚。 しかし、そんな歴史上有名な僧を主人公にしたとしても、そこは仁木英之さん、本書はコミカルな味わいに溢れています。 そして繰り広げられるストーリィといえば、ペルシャの小さな貿易船に乗り込み、海賊船に追われ、さらに怪人物との対決。 |
9. | |
●「鋼の魂−僕僕先生−」● ★☆ |
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2015年01月
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美少女仙人の僕僕とニート青年の王弁コンビによる中国歴史ファンタジー、“僕僕先生”シリーズ第6弾。 一行は雲南省の中央に位置する大きな湖=程海に至ります。 元々ファンタジー要素が魅力の本シリーズですが、本書ではかなり戦国時代の索漠とした雰囲気が漂い、微妙な思い。 さらに一行の旅は続き、本シリーズの面白さも続きます。 1.捜宝人/2.南詔風景/3.程海に、宝あり/4.女神は見た/5.それぞれの決意/6.湖底の迷宮/7.鋼人たち |
10. | |
「童子の輪舞曲(ロンド)−僕僕先生−」 ★☆ | |
2016年04月
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美少女仙人の僕僕とニート青年の王弁コンビによる中国歴史ファンタジー、“僕僕先生”シリーズ第7弾。 はじめに/早わかりロードマップ&キャラクター紹介/避雨雙六/雷のお届けもの/競漕曲/第狸奴の殖/鏡の欠片/福毛/あとがき |