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●「東京綺譚集」● ★★ |
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2007年12月 2005/10/26 |
昔「ノルウェーの森」を読んだのですが、私としてはあまり感じるものがありませんでした。村上作品とはどうも波長が合わないようだと思って、それ以来村上作品を手に取ることはありませんでした。ですから、本書はそれ以来となる2冊目の村上作品。 現代社会における、ちょっと不思議でありそうもない話を書き綴った5篇。さらっとした味わいが快い。 村上さんの長篇作品の評価が高いために、私のように「あまり面白くなかった」と思っても、はっきりそうとは言えず沈黙していた人も多い筈。そんな私でも、本書は肩肘はることなくすんなり楽しむことができました。ものは試し、ひとつ読んでみては如何とお勧めします。 偶然の恋人/ハナレイ・ベイ/どこであれそれが見つかりそうな場所で/日々移動する腎臓のかたちをした石/品川猿 |