松原秀行作品のページ


1949年神奈川県生、早稲田大学文学部卒。83年「竜太と青い薔薇」にて作家デビュー。95年長編ミステリ「パスワードは、ひ・み・つ」を刊行、以後“パスワード・シリーズ”として人気を博す。

  


       

●「いつも心に好奇心!−名探偵夢水清志郎VSパソコン通信探偵団−」● 
 <パスワード電子猫事件>

 

  
2000年9

講談社刊

青い鳥文庫
第16刷
2004年1月
(950円+税)

 
2004/05/16

青い鳥文庫創刊20周年記念企画、はやみねかおる“夢水清志郎”と松原秀行“パソコン通信探偵団”の競作本。
「ジョーカー」「クイーン」「飛行船」「人工知能」という4つのキーワードを使ったミステリー、というのが本企画の内容。

パソコン通信探偵団というのは、パソコン通信で授業を進めるという新スタイルの「電子塾」にある特別教室「電子探偵団」の入団資格テストをクリアした、5人の小学6年生たち(小海マコト、鳥遊飛鳥、仙崎ダイ、林葉みずき、神岡まどか)+美人団長ネロこと野沢レイ
本書は、上から読んでも下から読んでも同じ文句になるという“回文”を満載した、少年少女冒険物語+ユーモアミステリという作品です。
回文好きなら楽しめる作品でしょうけれど、かなり無理していると思う回文もあり、私としてはちょっとなァというところ。
4つのキーワードの織り込みも、かなり無理している観あり。
“夢水清志郎”のような本格派ではなく、児童向け冒険譚シリーズと感じます。

怪盗クイーンからの予告状/パスワード電子猫事件

 


  

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