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●「圓朝語り」● ★★ |
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2011/08/15
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落語中興の祖として、また言文一致体を完成させた日本語の祖として知られる、初代三遊亭圓朝(天保10〜明治33年)を主役に据えた時代物ミステリ。 時は幕末、大川のほとりで絞殺された蕎麦屋の娘。 実在した噺家名人が探偵役というのは珍しい趣向のように思えますが、田牧大和「花合わせ」のように役者が探偵役を務める作品もあれば、文豪が探偵役という「文豪ディケンズと倒錯の館」という作品もあるので、そう特筆すべきものではありません。 ※既読の円朝ものに、辻原登「円朝芝居噺 夫婦幽霊」もあり。 |