畠中 恵
作品のページ No.6



51.もういちど−「しゃばけ」シリーズNo.20−

52.御坊日々

53.またあおう−「しゃばけ」シリーズ外伝No.2−
 


【作家歴】、しゃばけ、ぬしさまへ、百万の手、ねこのばば、アコギなのかリッパなのか、うそうそ、みぃつけた、まんまこと、ちんぷんかん

 → 畠中恵作品のページ No.1


つくもがみ貸します、しゃばけ読本、こころげそう、いっちばん、アイスクリン強し、こいしり、ころころろ、ゆんでめて、若様組まいる、ちょちょら

 → 畠中恵作品のページ No.2


やなりいなり、こいわすれ、ひなこまち、さくら聖・咲く、けさくしゃ、つくもがみ遊ぼうよ、ときぐすり、たぶんねこ、明治・妖モダン、すえずえ

 → 畠中恵作品のページ No.3


えどさがし 、まったなし、なりたい、うずら大名、明治・金色キタン、若様とロマン 、おおあたり、まことの華姫、ひとめぼれ 、とるとだす

 → 畠中恵作品のページ No.4


むすびつき、新・しゃばけ読本、つくもがみ笑います、かわたれどき、てんげんつう、わが殿、猫君、あしたの華姫、いちねんかん、いわいごと

 → 畠中恵作品のページ No.5

  
 → しゃばけ倶楽部〜バーチャル長崎屋〜

 


                                

51.
「もういちど ★★


もういちど

2021年07月
新潮社

(1400円+税)



2021/08/08



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夏季恒例刊行の「しゃばけ」シリーズNo.20。
であると同時に、刊行20周年。もうそんなになるのかァと思うとファンとして感慨深いものがあります。

その記念となる巻だから、ということでもないのでしょうけど、今回の趣向には流石に驚かされます。
冒頭の章で
若だんなこと一太郎、根岸の寮へ舟で向かう途中、酔っ払った龍神たちのせいで舟を転覆させられた挙げ句 200年ぶりの天の星の代替わりに巻き込まれ、何と赤子に戻ってしまうのですから。
意識は若だんなのままでも、口も利けないし、自分で行動することもできず、またすぐ眠くなってしまう・・・。
様々に起きる難題をそんな若だんながどう解決するのか。そこが見物なのですが、こりゃ面白い!

「もういちど」:大騒ぎに巻き込まれ赤子になってしまった一太郎、無事でいられるのやら。
「おににころも」:5歳位になった一太郎、勘助という少年と寮の外へ。悪いことをしてみたい、と。だが村に・・・。
「ひめわこ」:12歳位になった一太郎、とても元気。芝居小屋の浪人と剣術の稽古まで。ところが浪人の身に事件が・・・。
「帰家」:元の姿に戻りつつあり、久しぶりに長崎屋に。栄吉の嫁取りが決まったものの、相手の実家絡みで事件発生。
「これからも」元に戻った一太郎、早速寝ついてしまうことに。そのまま寝床で事件解決に頭をひねります・・・。

もういちど/おににころも/ひめわこ/帰家/これからも

                

52.
「御坊日々(ごぼうにちにち) ★☆


御坊日々

2021年11月
朝日新聞出版

(1400円+税)



2021/11/20



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舞台は明治20年、浅草にある東春寺
この東春寺、廃仏毀釈の波の中で前住職が亡くなって廃寺となっていたものですが、前住職の弟子だった
冬伯が相場師となって儲けた金で立て直した寺。
しかし、廃寺となっていた間に檀家も離散してしまい、今でも冬伯の相場師の腕に収入を頼らざるを得ないという貧乏寺。
冬伯の弟子も
玄泉一人のみ。
この玄泉が真面目で、師僧の相場ごとに良い顔をしない。
この、性格は対照的ですが良いペアと言うべき師弟コンビが、様々な相談ごと、そして前住職が死んだ経緯を探る、という連作ストーリィ。

江戸から近代国家へ、というまだまだ移行過程の時代。そういう時代背景があってこその各ストーリィなのですが、う〜ん、今ひとつすっきりせず。
冒頭の2篇、
「色硝子と幽霊」「維新と息子」は、変った相談ごとに対するユニークな解決法という江戸“市井もの”的な展開が楽しめました。
一方、後半の
「お宝と刀」「道と明日」は前住職の死にかかわる“ミステリ”風の展開だったのですが、こちらは今ひとつすっきりしないまま、という読後感。

明治ものはこれまでにも、“若様組”シリーズ等ありましたが、いずれも苦労しているという印象があり、難しいようです。

序/色硝子と幽霊/維新と息子/明治と薬/お宝と刀/道と明日/終

            

53.
「またあおう ★☆


またあおう

2021年12月
新潮文庫

(00円+税)



2021/12/12



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しゃばけ”シリーズが開始されて祝20周年、えどさがし」に続く外伝・第2弾。

前作の「えどさがし」もそうでしたが、畠中さん、<外伝>では“しゃばけ”&若だんなの設定に囚われず、“しゃばけ”の舞台を借用してのびのびと妖たちのストーリィを描いている、という印象です。
度々では“しゃばけ”世界を壊しかねませんが、たまの外伝であれば、読者もまたのびのびとストーリィを楽しめる気がします。

冒頭「長崎屋あれこれ」を除く4篇の共通点は、若だんなが登場せず、妖たちの冒険譚になっているところ。
「長崎屋あれこれ」:長崎屋ってどんなところ、紹介篇。

「はじめての使い」:東海道戸塚宿に住まう猫又たち、その若手であるとら次くま蔵、命じられての初めての江戸行きは、長崎屋へのお使い。ところが雲助たちに囚われ・・・。
「またあおう」:長崎屋の妖たち、何と草双紙=桃太郎の物語の中へ・・・。
「一つ足りない」九千坊河童、一団の河童を引き連れて中国から倭国へ。九州にようやく住み着いたものの猿たちの攻撃に晒され、利根川の禰々子親分を頼るのですが・・・

「かたみわけ」若だんなが長崎屋の主となり、妖退治で知られた高僧=寿真(寛永寺)・寛朝(広徳寺)が死去した後の世が舞台。
寛朝から妖退治を引き継いだ
秋英ですが、自らの力不足を感じ、長崎屋の妖たちに助力を求めるのですが・・・。

長崎屋あれこれ/はじめての使い/またあおう/一つ足りない/かたみわけ

       

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