橋本 治作品のページ


1948年東京都生、東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、77年「桃尻娘」にて第29回講談社小説現代新人賞佳作、96年「宗教なんかこわくない」にて第9回新潮学芸賞、2002年「三島由紀夫とはなにものだったのか」にて第1回小林秀雄賞、05年「蝶のゆくえ」にて第18回柴田錬三郎賞、08年「双調平家物語」にて毎日出版文化賞、18年「草薙の剣」にて第71回野間文芸賞を受賞。小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳等、執筆活動は多彩。2019年01月肺炎により死去。


1.桃尻娘

2.桃尻語枕草子

3.「三島由紀夫」とはなにものだったのか

4.いま私たちが考えるべきこと

5.巡礼

6.初夏の色

7.結婚

8.百人一首がよくわかる

9.草薙の剣

10.黄金夜界

         


 

1.

●「桃尻娘」● ★★☆   講談社小説現代新人賞佳作

 

1983年05月
講談社刊

1981年09月
講談社文庫




1994/04/17

面白い! 破天荒な青春物語と言うべきでしょうか。けれども、単なるユーモア作品ではなく、実態を鋭く突いているように感じます。
私自身の高校生活と比べると、まるで両極端というような違い。当時にこの本を読んでいれば、理屈ばかりこねていないでもっと本音に近い高校生活を送れたのではないかと、後悔にも似た気持ちが生じます。
それにしても、女子高校生をこんなにも生々しく、猥雑に描き、そして心の奥底にあるような実態の姿を引き出した、橋本さんの感覚の鋭敏さが凄いと思いました。
主人公の“桃尻娘”は、榊原玲奈。都立高校生で非処女。顔・頭脳共にわりとマトモな様子であるが、結局早稲田受験には失敗。玲奈の初体験の感想が最初の方に書かれているのですが、思わず笑ってしまいます。明るく、あっけらかんとしているところが、本作品の魅力です。
高校1年から3年までの、玲奈や同級生たちの高校生活を描いた作品。他の登場人物たちも、それぞれ個性豊かで呆れる程です。

・桃尻娘・・・・・・・1年C組 榊原玲奈
無花果少年・・・・・2年A組 磯村 薫 (いちぢくボーイ)
・菴摩羅HOUSE
・・2年A組 榊原玲奈
瓜売小僧・・・・・・2年A組 木川田源一
温州蜜柑姫・・・・・3年A組 榊原玲奈、醒井涼子

 

2.

●「桃尻語 枕草子(上中下)」● ★★☆


桃尻語枕草子画像

河出書房新社刊
上巻1987.
09
中巻1988.12
下巻1995.
06

1998年04月
河出文庫化
(上中下)



1994/03/06

本書は、あの清少納言「枕草子」を、橋本さんが現代語、それも“桃尻語”に訳したという作品。
井上ひさしさんがエッセイの中で推奨していたことから、読むに至りました。
桃尻語となっているので、あの難しそうな「枕草子」がやたらと判り易いのです。冒頭の「春って曙よ!」の一言がとても印象的。また、清少納言に成り代わっての訳注付き。平安時代がとても身近な存在になること、間違いなし!という作品です。
本文より訳注の方がはるかに多いことに驚いてしまいますが、なんとその判り易いこと! これに比較すると、高校時代の古文の授業はどこか教え方を間違っていたのではないかと思えます。
桃尻語というと、わざとらしく現代風にしたととられてしまうかもしれませんが、当時の男性社会にあって、この女性が書いたエッセイへの印象は、本書の読後感と同様のものではなかったかと思います。
現代から「枕草子」を眺めれば、女性が書いた文学的価値の高い古典エッセイということになるのですが、当時としては、女性の考えていることを知る物珍しさ、宮廷内の暴露本的興味が主だったのではないでしょうか。事実、書かれている内容はというと、どんな男が、どんなファッションが素敵かとか、日常のどんなことを素敵に思うか、ということばかり。極めて単純なことばかりで、男女とも一日中ブラブラして、たわいもないことをやり取りするばかりの毎日だったと見受けました。
そうだとすると、武家に社会の主導権を取られてしまうのも、当然のことと思えます。

    

3.

●「三島由紀夫とはなにものだったのか」● ★☆  小林秀雄賞


三島由紀夫とはなにものだったのか画像

2002年01月
新潮社刊
(1800円+税)

2005年11月
新潮文庫化



2002/04/13

三島由紀夫についてこれほど見事に解析してみせた本は、これまでなかった、のではないでしょうか。
頭にガツンと一発、目を覚まされた、という気がします。
とくに「序」の部分。
三島文学と同時代にいた人間としては、今にして、とても納得させられることが多いのです。(私が高校1年の時に三島が割腹自殺、その4年後三島由紀夫全集刊行)

三島は天才児の小説家と評され、実際その作品には判り難いところが多くあった。しかし、それこそ三島の天才児たる所以であって、その難解さを信奉して読んでいた、ということだったと思うのです。今、その頃と同じように三島を読めるかと言えば、とてもそうはいかない、それははっきりしています。
それは何故か。橋本さんの「序」を読むと、その理由が私なりに納得できるのです。
「三島由紀夫が生きた時代は、作家がえらかった最後の時代である」、「三島由紀夫は文壇に所属するスター」、「なんだか分からない作家」、「日本で一番頭のいい作家」、「こういうもの(「豊饒の海」)を書くと死ななければならない作家」...
こういう言葉が、橋本さんからポンポン飛び出してくる。そして、そのいずれの言葉も腑に落ちるのです。今にして思うと、確かに三島とはそうした作家だったのです。

本書では、三島の代表作である「仮面の告白」「金閣寺」「豊饒の海」「サド侯爵夫人等を題材にして、三島を解析していきます。
三島作品の判り難さとは、三島が変な人であり、変な小説であることに所以する。そして、それは、複雑に屈折した三島自身を、作品の主人公である男女にそのまま投影していることにある、具体的にいうと...云々。
ですから、橋本さんのこの本も、正直言って私には難しい。とても理解して読んだなどとは、とても言えるものではありません。ざっと読み通して、大枠を知ったに留まる、というのが正直なところです。

序/第1章 「豊饒の海」論/第2章 同性愛を書かない作家/第3章 「女」という方法/終章 「男」という彷徨/補遺 三島劇のヒロイン達

  

4.

●「いま私たちが考えるべきこと」● 


いま私たちが考えるべきこと画像

2004年03月
新潮社刊

(1300円+税)

2007年03月
新潮文庫化



2004
/05/18

新潮社が最近創刊した雑誌「考える人」に連載したものの単行本化。
橋本さんならではの独自的な発想を楽しみに読み始めたのですが、正直に言って、面喰うばかりか頭の中は相当に混乱状態。
本書の題名から普通に想像する内容と、全くかけ離れたところにあるのが本書の内容。全く想像もつかぬその内容に困惑したまま読み終わってしまった、というのが正直なところです。

橋本さんは「人間には2種類がある」と言う。それは、「自分のことを考えろと言われるとまず“自分のこと”を考える人」と、「まず“他人のこと”を考える人」の2種類である。
そして、本書における論考は、そのことを基点に堂々巡りするかのようで、結局明快な結論もないまま終わってしまう。
そもそも「私」と「私たち」という違いは何か。前述2種類のうちどちらがあるべき姿なのか。
まるで煙に巻かれたようで、とても本書内容を説明するどころではありません。
一口に「考える」というけれども、その中身を突っ込んで検証していくと、実に様々。それさえ自覚せずにいて、何を考えることができようか。
「私」「私たち」をどう考えていけば良いのか。その道筋を説く書だと思うのですが、考え始めようにも頭の中が混乱したまま、という気分です。

「他人」という基準、「自分」という基準/孤独から生まれる恋愛/私が「社会」を考えても、「社会」は私を考えてくれない/うっかりすると間違えそうな考え方/近代と、前近代と/「私たち」というのりしろ/へんな土壌からはへんな木しか生えない/「国家」がピンとこなくなった時代/「私たち」を考える/「他人」はどこら辺に、どのようにしているのか?/「個性」とは哀しいものである/「答えがない」という新しさ

   

5.

●「巡 礼」● ★★


巡礼画像

2009年08月
新潮社刊
(1400円+税)

2012年02月
新潮文庫化



2009/09/16



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家の中にも家の外にもゴミを溜め込み、TVのワイドショーで有名なゴミ屋敷として取り上げられるまでに至った家に一人住む、老いた男性。
近隣からの非難の目に囲まれながら、彼は何故ゴミを溜め続けるのか。

本作品は「ゴミ屋敷」「家族」「巡礼」という3章構成。
この章立てが極めて明快です。各ストーリィをそのままに表したと言える章題なのですから。
「家族」は、彼の辿った人生をそのままに描き、ゴミ屋敷に至るまでを描いた章。
家族で営む荒物屋の長男に生まれ、商業高校を卒業して同業の店に住み込み従業員となる。周囲がお膳立てした見合いのままに結婚、当然のこととして家業を継ぐ。
発展性のない店を、他の社会を知らないまま、定められたこととして継ぐこと、ある意味それは落し穴に嵌るようなものではないかと私は思います(全てそうだということではありませんが)。
自分の意思のないままに定められた人生を送り、気が付くと周りには家族も誰もいず一人きり。
自分の周りにあるものがゴミかそうでないかももはや判断が付かない。それらをゴミとして取り払われてしまうと、跡には何も残らない
、それはそのまま自分の人生が無価値だったことを示すことに他ならないと、恐れを抱く。

同時に「家族」は、めざましく社会が変化し経済的に発展していった時代を描く章でもあります。
そうした時代の中で、本書の主人公が辿ったような一幕が現実にあった、という思いを強くします。
私にとってそれは決して絵空事ではありません。現に長男として店を継ぎ、今は両親も死去して店と自分一人取り残されている、という親戚がいるので。

最後、長年疎遠になっていた弟に誘われ巡礼に旅立った主人公が、ほんの僅かな間であっても笑顔を見せたことに、ほっとする気持ちがします。
時代の移ろいの中で、不運な人生を辿るしかなかった男のドラマ。どこかに救いがあって欲しいと、願いたくなるストーリィです。

        

6.

「初夏(はつなつ)の色」 ★★


初夏の色画像

2013年08月
新潮社刊
(1400円+税)



2013/09/20



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青春小説風の題名ですが、3.11東日本大震災後の、ごく普通の日本人の姿を描いた短編集(雑誌掲載5篇+書下し1篇)。

その当日およびその直後暫くの間こそ、震災のショックは大きく、いろいろ不自由なことも生じましたが、一旦落ち着いてしまうと、直接的被害を受けた方たちを除き、それ以前のごくフツーの生活が戻ってきたのも事実。
本短篇集からは、そんな震災後の日本人の姿が浮かび上がって来るようです。
現地に行って直に見てきた光景に声を失くした人、災害ボランティアに出かけたものの何の役にも立てず悩みを引きずっている人。その一方で、震災に直接関係のない平凡な主婦の話、父親を介護する話も語られています。
それはそのまま震災後の日本の姿ではなかったか、つまり震災という癒しがたい傷痕とごくフツーの生活の混在している姿、と思います。
また若い男女が揃えば、何があろうとやはり男女の話へと進んでいきそうな処は、つい愉快と思ってしまう。
それでも、人と人との繋がり、家族の絆という面への意識が少しは強まったのではないでしょうか。最後の
「団欒」はそんな雰囲気を描いた篇。

直接震災とは関わりない部分ですが、冒頭
「助けて」の主人公、好き合っているという思いもないまま同棲関係にある順子と博嗣のストーリィがユニークで面白い。この一篇、本短篇集の内容を最も端的に象徴しているストーリィだと思います

助けて/渦巻/父/枝豆/海と陸(おか)/団欒

      

7.

「結 婚」 ★★


結婚画像

2014年07月
集英社刊
(1500円+税)

2019年07月
集英社文庫



2014/07/27



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主人公の倫子は28歳、旅行会社勤務。
卵子老化”のことを知って以来、急に結婚のことを意識しだします。しかし問題は、結婚する相手がいないこと。

要は若い女性が結婚問題に向かい合うストーリィなのですが、そこは橋本治さんらしく、単なる結婚物語にはなりません。
どうしたら結婚出来るのか、結婚相手はどうやって見つけることができるのか、その考察と試行をそのまま小説化したと言える作品になっています。

まぁ昔なら結婚するのが当たり前、そうしないと生きていくのが大変という基本事情があったからでしょう。
それに対し現在では、結婚しなくても生きて行ける、だったら何故結婚しなくてはならないのか。また、恋愛相手と結婚相手は違う筈。ならばどうやって結婚相手を見つければいいのか。
それらを総合して、
「どうやったら結婚できますか?」という倫子の問い掛けに至る、という訳。

主人公である倫子のキャラ、かなり冷めた性格設定になっています。でも共感を抱くところ大です。
倫子の思考を辿っていると、何故そんな煩わしい思いまでして結婚しなくてはならないのか?という気持ちになってくるのですから可笑しくなります。
選択肢が増えるとかえって難しくなる問題ってありますね。
本ストーリィは女性側に立ってのものですが、おそらく男性側でも同様の問題はあるでしょう。

さて主人公の倫子、最後に目的は達成できるのか?が興味どころですが、その結末たるや、これまた痛快です。

1.倫子と花蓮/2.故郷の人々/3.身近な人々/4.倫子の結婚

 

8.
「百人一首がよくわかる ★★


百人一首がよくわかる

2016年04月
講談社刊
(1100円+税)



2016/05/19



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高校時代、どうも古文とか漢文とかは苦手で、子供の頃に百人一首で歌留多取りした以外は余り関わろうとしてこなかったのですが、橋本治さんによる現代語訳となれば桃尻語枕草子の面白さが蘇ってすぐ手に取りたくなります。
とかく古典=文学とされてしまうから縁遠くなってしまう(言い訳がましい)のですが、橋本治流現代語訳で読むと、何だこんなもんだったのかと、ぐっと身近に感じられます。
見開きの右側に原文と現代語訳が並べて表記され、較べながら味わえます。また左側に橋本さんの解説付き。そんな構成が各歌に親しみ易い。

もっともらしく歌にしているけれど大したことを言っている訳ではないなぁと思いつつ、どんどん読み進んでいくと、そんな単純な言葉の羅列の中にも結構意味深な想いや、ダジャレや揶揄、言葉遊びが入り込んでいるのが分ってきて楽しい。

第一段階としてまず現代語訳で内容を知る、第二段階として次第に詠み人の想いや面白さが分ってくる、というのが本書の楽しさでした。
また、橋本さんによる詠み人の人物紹介は、日本の歴史に少々触れるとことがあって、これまた面白い。
これらを一気に授業の中で講釈されたって、気持ちが付いていく訳がなかったよなぁと思う次第(更なる言い訳かも)。

※百人一首ならず読書にしたって文学とか言われるから近づきにくくなる訳であって、文字形式のエンターテインメントと言ってくれればずっと手に取りやすくなる、というものです。

       

9.

「草薙の剣 ★★       野間文芸賞


草薙の剣

2018年03月
新潮社

(1700円+税)

2021年02月
新潮文庫



2018/04/24



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62歳から12歳まで、10歳ずつ歳の違う6人の男たちを主人公に、その祖父母や両親から始めて、戦前〜戦後〜昭和〜平成という時代を描き出した長編。
橋本治さん作家デビュー40周年の記念となる作品とのこと。

単に近代日本の歴史をなぞるストーリィではありません。あくまで人を基本軸に、主人公個人だけでなく家族も含めて描いたストーリィなのですから。
だからこそ、それらの時代が目の前に蘇ってくるようなリアル感が、そこにはあります。
私は昭和30年生まれ。昭和〜平成という時代は、まさに私が小中高と成長し、就職した後は働きバチとなり、そしてバブルもその崩壊も味わった時代。
あぁそんな時代だったよなと、我が半生を振り返る気分にもなります。

何が一番変わったかと言うと、勿論家電等々が目覚ましく変わったのは事実ですが、結婚や仕事という面での変化が一番大きいのではないか、と感じます。
昔は、結婚や仕事もごく身近なところで、とりあえずこの辺で、という感じで決められていたのではなかったか。今は生きる世界が広くなったという面もあって、かえって決めるのが難しくなってきているように感じます。
2人で助け合って生きなければ生きにくかった社会が、そうではなくなってきたからでしょうか。

いずれにせよ、いろいろな思いがこみ上げて来る作品。
ただ、終盤で語られる印象的な出来事が、酷薄な殺人事件ばかりというのは哀しい。

1.息子達/2.終わってしまった時代/3.始まらない時代/4.よどみ/5.草薙の剣

        

10.

「黄金夜界 ★★


黄金夜界

2019年07月
中央公論新社

(1700円+税)



2019/08/05



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尾崎紅葉「金色夜叉」の、橋本治さんらしい現代版。

主人公の
間貫一、両親の死去後、父親の友人だった鴫沢隆三の下に引き取られます。その隆三の娘が、2歳年下の美也
中学生の美也から迫る形で恋人に、そして許婚者という関係に。
しかし、学生モデルMIAとなった美也は、IT事業の成功者である
富山唯継から求婚されるや、貫一をあっさり捨てて富山の結婚を応諾してしまう。
その結果、鴫沢家に居場所を失くした貫一は、鴫沢家から出るやいなやホームレス、日雇い労働から始まり、ブラック企業として知られる居酒屋でバイト〜正社員を踏み台にして、新たな外食事業を起業するというチャンスを掴む。それから・・・・、というストーリィ展開。

尾崎紅葉の原作を読んでいないので両作品を比較することはできませんが、「金色夜叉」が<金と人間の欲望>を題材にした作品だったとすれば、本作は<生きる目標>を題材にしているのではないかと思います。

美也は、何も考えず、ただ注目されたい、人から一目置かれたいと想っているだけの女性と思えます。それが富山の求婚をあっさり応諾した動機。
一方、貫一は居場所、生きる手段を失ったことの反動として、鬼のように働き、生活の安定を得たいと思う。
美也、貫一ともそこには、どう生きたいとか、どうすれば幸せになれるか、といったビジョンはまるで感じられません。
そして、それこそ現代社会における本質的な問題点ではないか、と思う次第。

貫一や金貸しの
赤樫満枝と対照的に、たとえブラック企業とはいえ<狐の居酒屋>社長である鰐淵直道の方が、目標・欲望のその先をきちんとわきまえている分、ずっと人間臭く感じられます。

摩天楼/許婚者/富山唯継/熱海の黄昏/別離/変貌/黒い会社/脱出/時の階段/知らない人達/四年後/赤樫満枝/女二人/思いのもつれ/仮面舞踏会/再会/錐/空の鳥籠/黄金夜界

       


 

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