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「特捜7−銃弾−」 ★☆ | |
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新刊「死者の盟約」が面白そうだと思ったのですが、図書館ではそれなりの順番待ち。 |
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「死者の盟約−特捜7−」 ★☆ |
2019年04月
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シリーズ第2弾。 一般個人の住宅の庭で、中年男性の殺害死体が発見される。何故か顔から首にかけて包帯で覆われ、口内には保冷剤が押し込まれているという不可解な状態で。 被害者は市野弘という個人投資家と間もなく判明しますが、その直後、殺された市野弘の小学生の息子が誘拐されるという事件が発生。 警視庁捜査一課七係による殺人事件捜査と、特殊班捜査第一課(SIT)による誘拐事件捜査が、並行して進んでいくという複雑な展開へ。 主役は岬怜司を始めとする警視庁捜査一課七係の面々なのですが、前作に引き続き所轄署の女性刑事である里中宏美がまたしても登場、再び岬とコンビを組みます。 イケメンで七係の“エース”と紹介される岬ですが、実態としては里中や同期の女性刑事=佐倉響子に振り回されっぱなし。さらに本巻ではSITを率いる刑事として深町葵警部補が登場しますが、何故かその深町、岬をやたら敵視する風。 どうもこのシリーズ、警察事件ものサスペンスでありながら、主役である筈の岬怜司が脇役である筈の里中宏美に完全に喰われているうえ、女性刑事の佐倉と深町に振り回されているという情けなさが漂っていて、コミカル味がスリリング味を吹き飛ばしかねないでいると感じざるを得ず。 複雑な事件の真相、本書題名の理由は最後に明らかにされますが、本シリーズにおける真の主役は里中宏美である、と認識した方が余程すっきり楽しめる気がします。 ※里中宏美のユニークさ、川瀬七緒作品に登場する法医昆虫学者の赤堀涼子に通じるものがあると感じる次第。 プロローグ/1.遺棄/2.誘拐/3.廃屋/4.暴走/エピローグ |