クリンゴンは生まれ、戦士として生き、そして死ぬ。
Klingons are born, lives as warriors, then die.
bogh tlhInganpu', SuvwI'pu' moj, Hegh.

クリンゴンは戦って征服するために生まれる。
Klingons are born to fight and to conquer.
SuvmeH 'ej charghmeH bogh tlhInganpu'.

これら2つの格言は、戦って勝つことがクリンゴン人の存在を規定するという信念を表現している。付け加えるなら、人生において他のことは二の次なのである。戦いに参加したり戦いの準備をしないでいると、クリンゴン人は多少、喧嘩っぱやくなる(クリンゴン人に馴染みのない者には気付きにくいだろうが)。そのため、クリンゴン人はちょっとした挑発にも何らかの争い事を起こしがちである。

ウォーフ少佐はこれら2つの諺に反映されたクリンゴンの性癖を十分に承知している。人類の間で育ったにもかかわらず、彼は常にクリンゴンの歴史と文化に関する知識を誇っている。彼は、クリンゴン人たちが脅威とみなしたドミニオンとカーデシアを取り巻く潜在的な危機が『我が同胞たちに、生まれ持った目的を実行する口実を与えた。つまり戦って征服することだ』[訳注1]と意見を述べた。

ザ・ネクスト・ジェネレーション:宇宙戦士への道
(The Next Generation: Coming of Age)
ディープ・スペース・ナイン:クリンゴンの暴挙
(Deep Space Nine: The Way of the Warrior)


【訳注】
  1. テレビの吹き替えでは『彼らはドミニオンの脅威をいい口実に本能を丸出しにしている。闘争心と征服欲だ』となっています。

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第1版 1998年8月30日
東京都板橋区
コウブチ・シンイチロウ