まず私のFD3Sに重大なトラブルが発生。モータが回転しなくなった。モータを付け替えても動かない。ステアリングは動くし、私のと同じ周波数の他のクルマを動かしてみるとちゃんと動くので送信機の不良ではないらしい。

とりあえずクルマを分解してみる。


メカ部分に被っている透明カバーを外すとメカプレートが外れる。

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するとアンプからモータへ給電している配線の半田付けが外れていた。金属端子部分に3本の配線が一緒に半田付けされているのだが、それが1本だけ裏側から半田付けされていてそこが脆かったようだ。非常に細かい部分なので半田付け修理するのが大変だった(^^;。


ちなみにモータはヒートシンクと呼ばれている金属プレスのプレートで固定されている。


このプレートを持ち上げるとモータが外せる。



見よ! この小さなモータ! 配線などは無いのでモータの交換はとっても簡単。1.0モータと2.6モータを走る場所に合わせて交換するのが楽しい。コースを走るなら1.0モータの方が楽しいっす。私の2.6モータが2.2モータより遅いのはナゼなのかは解からんが、1.0モータに比べれば遥かに速いですぜ。電池の持ちは1.0だとコースを走り続けて10分くらい走れるかな? 2.6モータだと3分くらいか? どっちにしても充電は45秒で終る。

そしてもっとも深刻なトラブルがステアリング系の動作不良。ステアリングレスポンスが著しく悪化してタイムラグが1秒くらいになったりする。左右の舵角が大きく異なったり、左右のステア特性が大きく狂ったり...。こうなるとコースを走るのは無理。そこで分解してみた。


メカデッキを浮かせるとプラスネジが顔を出す。これを外すと...


フロントのアッパーデッキが外れてステアリング機構が見える。中心にスプリングが有ってニュートラルへのリテーナスプリングになっている。そのリテーナスプリングの奥に偏芯シャフトが有ってステアリング直進位置のトリムになっている。シャシ裏側のトリムをいじるとこの偏芯カムが回ってリテーナスプリングのセンタをズラす事でトリミングするようになっている。

このステアリング部分の中心に磁石が有って、左右に独立したコイルが有る。このコイルで磁石を左右に引っ張る事でステアリングを操作している。ちなみにこのコイルの配線はメカプレートに直結していてメッチャ細い配線なので無理をかけないように気を付けなければならん。

私のFD3Sのトラブルはこの磁石に小さな切り粉が付着した事だった。この切り粉が引っかかってうまくステアリングが動いてくれなかったようだ。切り粉を除去し、ステリング各摺動部分にガンオイルを塗って組み立てた。CRCやルーセンなどはプラスチックに浸透して脆くなって割れる事があるので、プラスチックにも使えるエアーガンやモデルガン用のガンオイルを使ったのだ。

ついでにリヤのピニオン、スパー、アイドラなどのギヤにも注油し、リヤシャフトやフロントハブにも注油。素晴らしく調子が良くなって復活したのだが、ホコリっぽい所を走るとホコリが各部に絡み付く(^^;。

それにしてもコイツは面白い。チューニングの余地はたくさん有るし、オプションパーツも豊富。問題点もいくつか有って、周波数が4種類しかないのでどう頑張っても4台までしか走れない事、クルマ側にスイッチが無いんで同じ周波数のヒトが遊んでいるときはどうしてもクルマが勝手に動いちゃう事(裏返しにして置くしかない)、送信機が誰のだか解からなくなる事、ボディのラインナップがイマイチつまらん(笑)などなど...

でもコレはマジで楽しいっすよ。2500円でここまで遊べれば十分でしょう!

# このサイズの物体を撮影しているとNikonのデジカメってやっぱし素晴らしいと思うのであった。

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