スバルのエアフロを修理してみる

スバルのエアフロは良く壊れるらしい。GF8インプレッサバンやGC8セダン、BG5やBD5などのレガシーバンやセダンとか。実際、私の友人のBG5で2台壊れた。で、この2台のエアフロを分解してナニが壊れたのか調べてみた。新品で買うと5万円くらいするエアフロ、中古品でも足元価格でけっこ高いし、修理出来るのなら直して使うのが一番だ。

このトラブったエアフロ、エンジンが掛かっている時にコネクタ部分に触ると突然エンジン不調になる。調子がよい時は良いのだが、突然不調になる。走行中に突然吹けなくなってマフラから黒煙を噴いたりとか、アクセルオフでエンストしたり。ダイアグノーシスにはナニも出ない場合とエアフロ不良のコードが出る場合が有るようだ。どうもコネクタ部分が怪しい。分解してみるのだ。


まずはフタをシーリングしている液体パッキンをカッタで切って取り除く。そしてフタをこじればわりと簡単にフタが取れる。


フタを外すと金属板が出てくるが、コレは何の加工も無く簡単に取れる。


すると基盤が見えてくるわけだ。写真下側にコネクタ部分が有るが、このコネクタは三極端子になっていて、その端子がそのまま基盤に半田付けされている。


アップにしてみよう。


更にズームアップ。いきなりこの写真までアップにすると何だか解らなくなるので段階的にズームアップしてみた。実はこの半田付け部分にクラックが入っているのだ。3本の端子のウチ2本は半田が完全に浮いている。特に真中のヤツは縦にクラックが入っているのがはっきり解る。


これだ。ピックツールでちょっと浮かせているのだが、完全に半田にクラックが入って浮いているのが解る。ちなみにこの超マクロ撮影は Nikon E990(Coolpix990ね)を使用している。このページの他の写真もすべてE990で撮影している。


3本の端子を半田付けする。半田付けが終わったら金属板をハメ込み、フタをして溝を液体パッキンでシーリングすれば修理は完了だ。これでこのエアフロは復活するのである。

すべてのエアフロが同じトラブルだとは限らないが、私がバラした2個のエアフロはまったく同じトラブルだった。中古品を買っても同じトラブルに見舞われる確率が高いわけで、修理してしまった方がむしろ信頼性は高くなるのではないか? 修理したエアフロは現在元気に走り続けている。交換する前に半田にクラックが入っていないかどうかを確認して、同様にクラックが入っているようなら修理してみては如何だろうか?

この記事で一人でも多くのスバリストが救われれば幸いです。

2014.11.27追記:
この記事を読んでエアフロ修理に成功した読者様から数多くの感謝の声を頂いています(^o^)/ 尚、このエアフロ修理はほぼ同じ形式のエアフロを使用している日産車でも有効な修理法です。

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