緊急実験
外断熱材 ネオマフォームは水に弱いのか?

ウチが採用した工法は外断熱工法で、素材は現在最高性能と言われている旭化成ネオマフォームだ。非常に優れた断熱材で、耐火性能にも優れる。だが、水に大変弱く、水に濡れると激しく縮むとのウワサも有る。施工時に水に濡れて失敗した工務店も有るとか無いとか...? 見た目は硬くて軽い発泡ウレタンフォームみたいなモノで、水を吸い込むスポンジのようなモノには見えないし、水に濡れたからといってエキサイティングに縮むようなモノにも見えない。両面を別の素材でコーティングしてあるが、コレが水濡れから守っているのか?

というわけで、本当に水に弱いのか? 実験してみよう。当サイトの本領発揮か?(笑)


手に入れたのはネオマフォームの 80X120mm t=25mm のサンプル片だ。 カッターで切断して新しい断面を出してみた。超高密度な発泡状になっているようで、見た目では空気を含む穴は良く見えない。しかし、超軽量なので空気を沢山含んでいると思われる。


2つに切断したウチの1個を水に付けて変化を調べてみたい。実験前の重量は4gだ。 コレを水に付ける。僅か1ccの水を吸うだけでも5g程度になるハズで、もしも吸水性が有るのならその変化は計測できると思われる。


じゃばじゃばじゃば...。縮む事は無いし、特に見た目に変化は無い...


断面部分も、両面のコーティング部も特に変化は無い。


表面に付着した水分を拭き取ってみる。やはり変化は無さそう。両面のコーティング面は化粧紙みたいなモノ? 拭き取っても化粧紙部分はなんとなく濡れてる感じがするが、断面のネオマフォーム本体は濡れた感じすら無い。


変わらない...。吸水性は皆無と見た。

水を掛ける程度では甘いのか? 更に激しく水に沈めてみよう。


強烈な浮力で浮いてくるので、重りを載せて水没させて放置プレイに。


水没状態のアップ。気泡が出るようなら吸水している可能性が有ると思って観察してみたが、気泡はまったく発生しない。化粧紙が本体から微妙に浮いてきたような気もするが、化粧紙がふやけて接着面が剥げた?


そして水揚げ、拭き取り後にすぐに測定。重量は変わらない...。


左は切断して取っておいたデフォルトのサンプル片、右が水没実験後のサンプル片。色、見た目、形状、厚さ、すべてまったく変化が無い。

と言うわけで、ネオマフォームが水に弱いってのは嘘。

むしろ、吸水性は皆無で、ロックウールやグラスウールなどの方が水に弱いっつーか湿気にすら弱いと思われる。ロックウールやグラスウールは袋に包まれて吸湿しないようになっているが、袋にキズが付いたり、クギなどが貫通して袋を破ってしまうと激しく吸湿すると思われるわけで、水没させても吸水しないネオマフォームは水に強く吸湿性も無く、安定した断熱材で有ると判断した次第である。

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