usa_8.htm (c)nemaki-neko created 1998/10/12 updated 1999/05/16

アメリカ−お金

【お金】

• 1ドル　＝　110円台になったり、140円台になったり・・・
  
  まぁ、これは「単位が違う」というのとは、また別問題であるが。
  
  そうじゃなくて、言いたかったのは、お札やコインの種類について。
  
• 100ドル札　（肖像は、FRANKLINさん）
• 50ドル札　（GRANTさん）
• 20ドル札　（JACKSONさん）
• 10ドル札　（HAMILTONさん）
• 5ドル札　（LINCOLNさん）
• 1ドル札　（WASHINGTONさん）
  
  これらのお札は、大きさも色もみな同じなので、間違えないように注意が必要である。
  100ドル札と50ドル札は、最近デザインが変わって、ちょっと雰囲気は違うが、それでも似ていることには変わりない。20ドル札についても、新100ドル・50ドル札と同じパターンの新札が出回りはじめた。
  
  100ドル札は（時として50ドル札も）、使うと、店の人にひじょうにいやな顔をされることが多い。
  20ドル以下の札や、クレジットカードを使うほうが無難である。
  しかし、成田空港の銀行で100ドル以上両替してくると、必ず100ドル札が混ざっているのは、改善してほしいものである。
  
  なお、ガイドブックによれば、ほとんど出回っていないが、2ドル、500ドル、1000ドル、5000ドル、10000ドル札というのも存在はするらしい。
  しかし、10000ドル札とは、１枚で100万円以上 !!　そんなの、とても持ち歩きたくはない。大体、100ドル札でさえいやがられるというのに、なぜいったいそんなバカな札があるのか。
  
  なお、こちらで購入した、お札とコインのコレクター用カタログブックによると、500ドル以上の札は、1969年以降は発行されていないらしい。
  
• 1ドルコイン
• 50セントコイン
  
  1ドルと、50セントのコインは、ほとんど出回っていない。
  銀行に連れていってもらって入手したが、銀行にも必ずしもあるとは限らないらしい。
  これも、もし支払に使おうとしたら、いやがられるのではないかと思われる。
  コレクション価値はあるが、実用には適さない、いわば、記念コインのようなものと言える。
  なお、50セントコインは、一回り大きく貫禄があるが、1ドルコインは、25セントと間違えて使ってしまいそうである・・・
  
• 25セントコイン　(QUARTER)
  
  直径 24.3mm、重量 6.25g、組成：銀 90% 銅 10%、肖像：WASHINGTON
  「25 CENTS」とはどこにも書かれておらず、「QUARTER DOLLAR」としか書かれていない。
  「4分の1ドル」とは、日本人の感覚からすると、中途半端な金額だし、支払や釣銭を数える時も面倒くさそうなのだが、このコインは、アメリカで生活する上で、必需品である。クオーターコインを持っていなければ、コインランドリーを使うことができないし、1ドル75セントのバスに乗るときも、1ドル札2枚では釣銭をくれないらしい。アメリカは、日本と違って自販機は多くないが、自販機を使うときも役に立つ。（1ドル札も受け付けてくれる自販機もありますが）
  
  ただし、日本の銀行では、ドル未満のコインには交換してくれず、端数は円でお釣りがくるので、アメリカに来てから、買い物してお釣りをもらうなり、両替してもらうなりで調達する必要がある。
  
• 10セントコイン　(DIME)
  
  直径 17.9mm、重量 2.27g、組成：外側）銅 75% ニッケル 25%、内側）銅 100%、肖像：ROOSEVELT
  これも、「10 CENTS」とはどこにも書かれておらず、「ONE DIME」としか書かれていない。
  「DIME」とは何ぞや、と、辞書をひくと、「10セント硬貨」と書いてあった。これだけのために、わざわざややこしい言葉を作らないでほしい。
  
  大きさは、5セントよりも、1セントよりも小さい。まぁ、あっても邪魔にはならないコインである。
  
• 5セントコイン　(NICKLE)
  
  直径 21.2mm、重量 5.00g、組成：銅 75% ニッケル 25%、肖像：JEFFERSON
  これには、いちおうは「FIVE CENTS」と書かれている。ただし、数字の「5」ではなくて「FIVE」であり、しかも字は小さい。
  これらと比べると、日本のコインは、どれも数字が大きく書かれていて、ひじょうにわかりやすくできているのだな、と感心してしまう。
  縁にギザギザが無いせいか、1セントコインよりも安っぽく見える。そのくせ、図体だけはでかく、財布の中でがさばるので、できるだけ早く使ってしまうようにしている。
  
• 1セントコイン　(PENNY)
  
  直径 19.0mm、重量 2.50g、組成：外側）銅 100%、内側）亜鉛 99.2% 銅 0.8%、肖像：LINCOLN
  これにも「ONE CENT」と書かれており、字は「FIVE CENTS」よりは大きい。
  他のコインが全て白銀色なのに対して、これだけ銅色（日本の10円より少し濃い色）をしており、5セントコインよりも風格がある。

なお、各コインのデータ（直径、重量、組成、肖像の人物名）については、以下の書籍を参考にしました。
「A GUIDE BOOK OF UNITED STATES COINS 52nd Edition 1999」 By R.S.YEOMAN
WHITMAN COIN PRODUCTS　 GOLDEN BOOKS PUBLISHING COMPANY, INC. ISBN 0-307-48000-3

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