sd_2.htm (c)nemaki-neko created 1998/09/27 updated 1999/05/16


サンディエゴ−食べ物


いろいろな人種が当然のようにいる土地柄。だから、当然のように、いろいろな国の料理のレストランも当然のようにある。エスニック料理好きな私は、飽きないばかりか、ますます好奇心旺盛になる。

アメリカンメキシカンイタリアンジャパニーズチャイニーズコリアン、・・・と、毎日食べたものをつないでいくと、食の世界一周である。

よく、海外旅行に来た日本人が、食べ物に慣れず、日本食レストランを見つけてほっとする、という話があるが(会社で昔海外研修ツアーにいった時にも、そういう人が多かった)、私は、日本食なしでも平気。
かといって、日本食が嫌いなのかというと、さにあらず、ヤオハンストアで、梅干し納豆煮干しにんにくのみそ漬けを買い込んで、アパートで食べる。

ジャパニーズというのも、こちらではエスニックで、ちょっと珍しいもの食べたいかな、という感覚だと思う。
アメリカのジャパニーズレストランというのは、日本人から見たら、

日本の味を忠実に再現しててほっとする、ところと、
日本とはちょっと違うところが面白い、ところがある。

もちろん、日本人である私にとっては、前者もありがたいのですが、せっかくアメリカにいるんだから面白い体験したい、という意味では、後者も捨てがたい。「日本には、こんな日本食はない」とケチをつけるのはヤボです。

日本人が、「外国からみた日本食」をイメージすると、スシ、とか、テンプラ、とか、スキヤキなんかが出てくるんじゃないでしょうか?
でも、そんな高級なものではないのよん。アメリカでポピュラーな日本食は。
もちろん、スシはあります。「Sushi Brothers」なんて名前のファーストフード店もあった。そこにもあるし、ヤオハンでも売ってるし、スシのメニューの中でもポピュラーなもののひとつが、「カリフォルニア・ロール」というアボカドを巻いたやつ。(最近は日本にも逆輸入されてるらしいけど。そして、これが意外といける)。ランチに、野菜のテンプラもついてて、キュウリの直径がやたらでかかったりする。皿もやたらにでかくて、日本の食堂だったら、2〜3人前分だなぁ。

あるいは、スシ・バーなんてのがレストランの一角にあって、お好みで握ってくれたりするところもある。

しかし、サンディエゴで日本人がやっている、ジャパニーズレストランで、メインな料理は、実は、ラーメンだったり、カレーライスだったり。

米は、日本米を使ってるところもたまにはあるけど、だいたいは、ちょっと長い、カリフォルニア米だなぁ。まぁ、私は、あんまり気にしないのだけど、日本食に飢えてる人には、米の種類も気になるのかなぁ。
こんな、おおらかな私でも気になったことがひとつ。それは、Miso Soup(みそ汁)がメインよりはるかに先に出てきて、メインが来る頃には、片付けられる運命にあること。うーん、洋食におけるスープというのは、たしかに、そういう位置付けにあるのだけどね。

ジャパニーズレストランというのは、ファーストフードチェーンを除いて、日本人が経営していたり、従業員も日本人が多い。そして、アメリカで商売している以上、そこの人は、当然英語も話せる。
英語がろくに話せない私が、日本語を全く話せないアメリカ人に連れられて、ジャパニーズレストランに行くと、珍奇なことが起こる。
レストランの人は、私が日本人だと見て「いらっしゃいませ。少々混んでおりますので、5分くらいお待ち下さい」などというので、私が連れのひとに「Wait five minuites.」などと、つたない訳をするが、話が複雑になってくると、訳しきれずに、レストランの人に助けを求める。
そして、レストランの人が、いつのまにか、通訳になっている

ファーストフードの話題が出たついでに。
マクドナルドとか、ケンタッキー・フライド・チキンとか、日本でもおなじみのファーストフード店も、メニューは日本とは違ってる。
ハンバーガーは、マクドナルドのほか、バーガーキングJACK IN THE BOXCarl's Jr.、等、何種かのチェーンを見かけたが、フレッシュな素材を使ってる、IN 'N OUTが一番のおすすめのようだ。
サンドイッチでは、Subwayとか。メキシカンのファーストフードでは、Taco Bellとか、Green Burito.ピザのファーストフードもよく見かけた。
そして、「Yoshinoya」もあった。Beef Bowl(牛丼)のほかに、Tempura Bowl(天丼)Shrimp Tempura Bowl(えび天丼)。こんなの、日本の吉野家のメニューにはなかったようだ。

ファーストフードといえば、英語がダメでも買いやすいかというと、さにあらず。
「玉ねぎを入れますか」「ピクルスを入れますか」「トマトをいれますか」などと、うるさいほど聞いてくるいちいち聞くんじゃないっての。まぁ、好き嫌いがなければ、大体「Yes」と言ってればいいのか、と思ったら、フェイントをかけて、「何とか or 何とか?」という、「Yes」ではだめな聞き方をしてきやがる。そういう時は、聞こえてきた単語をとんぼ返しすれば、なんとかなります(笑)。

1人で歩いてて、インド料理のファーストフード店を見つけたこともあった。そこで「Media?」と聞こえた。私が来ているPOSシステムの学習の中で、「media」というのは、cashとかcredit cardとか、支払方法の区別を表わすことを覚えていた。そこで、「cash」と答えたら、へんな顔された。実は、「medium」(hot, mild, or medium)(辛口か甘口か中間か)だったようです。

アジア系は、日本人、韓国人、中国人が多い、という土地柄、ジャパニーズ、コリアン、チャイニーズのレストランには、よく行った。コリアン・レストランでは、ビビンバを頼み、アメリカ人に、「ビビンバというのは、こういうふうに混ぜて食べるんだよ」と実演してあげたら感心されたし、チャイニーズ・レストランのうちのひとつでは、料理を載せたワゴンで席に回ってくるサーバーに、欲しいものは「yes」と言ってテーブルに載せてもらい、いらないものは「no」と断るシステム(こういうのを飲茶(ヤムチャ)スタイルというらしい)が面白かった。

ベトナム・レストランは、ガイドブックで見つけ、一度行ったのだが、連れには不評だった。
インド・レストランと、タイ・レストランは、ガイドブックでは見つけたが、行く機会がなかった。

と、話題は、ジャパニーズを含むアジア系に重心が移りつつあるようだが、サンディエゴで、なんといっても忘れられない食べ物は、やはり、メキシカンである。

メキシカン・レストランは、たくさんあるが、やはり、メキシコに近いサンディエゴは、アメリカのほかの土地よりも、メキシカン・フードになじみの強いところのようである。

メキシカン・レストランに行くと、真っ先に出てくるのが、チップス&サルサ。コーン製のチップスを、トマト&チリソースをベースにした、辛いサルサで食べる。これがうまくて、下手すると、メインディッシュが入らないほどまで食べてしまう。

続くメインディッシュは、コーンか小麦で作った薄いパン、トルティーヤ(tortilla)で、牛肉(carne asada)や、豚肉(carnitas)、鶏肉(pollo)を巻いて食べる。

ディッシュを飾るのは、が、サルサと、豆をつぶしたやつ、がサワークリーム。がアボカドをつぶした、ワカモーリ(guacamole)。というメキシコ国旗の3色を飾る。

生の野菜がついてるかと思えば、それが、シラントロ(cilantro)で、ようするに、コリアンダー、アジア圏でパクチーとかシャンツァイとか呼ばれているものと同じ。これは、クセが強いので、苦手なひとも多い一方、熱狂家も多い模様。

前のページへ

次のページへ

親ページへ

HOMEへ