サムライの剣
Sword of the Samurai
著者: Jamie Thomson and Mark Smith, 1986
監修: Steve Jackson and Ian Livingstone
挿絵: Alan Langford, 1986
邦訳: 松坂 健 1987

■ストーリー

難易度:★★★(5段階評価)
重要度:★
タイタン世界の他の作品からは、完全に独立した作品だけど、 話のタネになるのでやっとこう。

これは日本ではない。 あくまでもタイタン世界の八幡国での冒険、混沌の世界の混沌とした国での物語だ。 そう思って大らかな気持ちで楽しもう(そうじゃなきゃやってられない)! 日本語訳をなさった松坂健氏も、あとがきでそうおしゃっているぞ。

しかしFFシリーズ中、この作品ほど翻訳者さんの苦労が忍ばれるものはない。 ローマ字表記だった人名を漢字化するのも、結構大変だっただろうな。 また、原文がどのような言葉になっているかは知らないけど、 和風な地名はかなり雰囲気が出ててよい。

全体的に、白人さんが「一生懸命に書きました」って感じが妙に好感が持てる。 あちこちヘンテコさは感じられるが、逆に "タイタン世界" っぽくて、いいのではなかろうか。 "竜(たつ)" や "キリン" のイラストなんかもどこか変なんだけど、 向こうの人が描いたらこんな風になるのか、っていう見方もできて興味深い。


■ルールについて
特殊技能が、普通の冒険者とは違う、異国の戦士"サムライ"を演出。 でも、ルールがわかりずらい。 それと、二刀流は日本独自の技ではない、 むしろ外国の方が・・・とどこかで聞いた。

"名誉点"ルールは、さりげなくロールプレイを促している。 結構行動が縛られて、よい感じ。

しかし、何といってもヒットなのは、パラグラフ99番でしょう。


「八幡」のつく地名リスト
雑メモ(ネタバレあり)
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