液晶プロジェクター

車に搭載していた液晶TVのバックライトが切れてしまい、買い替えたのですが、このまま捨てるのも、もったいないので、LCDを活用してビデオプロジェクターを作成しました。光量の関係で、部屋を真っ暗にしないと見えませんが、80インチの自作スクリーンに投影して楽しんでいます。尚、もし同じような実験をなさる方は、密封した箱のなかで電球を扱いますので、火災などにならないように熱の管理を充分に注意して下さい。

木材で外箱を作り、前後及び中仕切りをアルミ板加工としました。製作過程で投影しながら中仕切りを移動し、最もキレイな画像が出る部分で固定しました。前面に換気用のスリットを設けてあります。
上面の蓋をはずした写真です。 から見た場合の部品配置図です。

(1)投影レンズ

ケンコーのACクローズアップレンズにても、充分使える解像度が得られますが、今回は焦点距離112mm f4.5の手持ちのレンズを使いました。ピント調整はレンズ外周の大きさにまるめたボール紙のなかをスライドさせています。80インチににフルサイズで投影するには、4インチのLCDでは、スクリーンまで約3mの距離が必要です。

(2)LCD

TVの回路には手を入れていません。ケースから出し、バックライトを取り外し、ビデオ入力からビデオ信号を入れています。尚、LCDの中にある半透明の板は取り外す必要があります。

(3)コンデンサーレンズ

投影レンズに光を集めるために必要です。文庫用の虫メガネということで販売されているプラスチック製のフルネルレンズ(1枚¥300ぐらいです)を2枚重ねて使用しています。

(4)素透しレンズ

熱がコンデンサーレンズやLCDに行かないようにするために必要です。UVフィルター等で代用出来ると思いますが、今回は手持ちのスライド投影機からはずしたガラスを使いました。

(5)ハロゲンランプ

東芝ライテック製ネオハロビームE広角100ワット形(JDR110V75W/K5F実際は75ワット)を使いました。このランプの反射板は光は前に、熱は後ろに逃してくれますので、今回のような用途には最適です。近くのホームセンターで購入しましたので、それほど特殊な電球ではないと思います。

(6)放熱用ファン

パソコン等に使用する75mmの冷却用ファンです。数時間連続で使用しても問題ありませんが、ファンが故障したらランプも消えるような安全装置が必要かもしれません。(今回は温度ヒューズのみ)

スクリーン

 

ビデオプロジェクター用の大画面スクリーンは、集光機能もあり、魅力的なのですが、非常に高価で全く手が出ません。今回は、黒ダンボールを2枚張合わせた上に白ビニールのテーブルクロスを貼った物を作成しました。暗い画面ですが、映画を再生すると、映画館の雰囲気が感じられて、結構満足しています。

 

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