作成:1999-03-18

Digital Audio と PC

(1)安価なサウンドカードは使えるのか?

 98年の年末に念願のCD-Rを購入した。と、いうことで、今までMDウォークマンで録音したものや、昔のカセットテープ、LP、EPなんぞもCDとして保存しようと思ったのきっかけで、今回のチャレンジが始まった。
 取りあえずは、MDウォークマンにはアナログ出力しかないし、またPC側にも数枚のサウンドボードはあるが、現行は一部を除き全てアナログ入力のラインイン端子しかない。1枚、昨年話題になったART833(DIFの入出力平行端子がついている)が、ディジタルフィルタ等回路が脆弱であり、音が歪むということは有名だったわけで、当時TOSリンクへの変換も考えていたが、結局は手つかずで現在に至っている。 取りあえず、若干構成は異なるが、MDのアナログ出力をPCサウンドボード(ART833と同じくらいの価格<3000円程度>PCIサウンドボードも使用した)のアナログ入力に繋げて実験を行った。
 下図のような最も安価な構成である。

MDのアナログ出力をPCのラインインへ

 取込ソフトには、CD-Rのおまけについてきた、Adaptec社の"CD Spin doctor"を使用。果たしてその結果は?
 というと、やってみるまで知らなかったのだけど、line-inに音を入れると、パソコン側に接続しているスピーカからは音が直接でるのにびっくり。またその音もそれなりに聞こえていたのである。つまりモニターは可能!
 一転してハードディスクに取り込んだwaveを聴いてみると、最初の方はそれなりに聞こえるのだけど、流して聞いていくと、ある時間になると超貧弱なPCサウンド環境でもはっきりと判る音の歪みというか同期外れのようなとても聴いていられないような音になることが判明した。

 更に、おまけのAdaptec社製のサウンドエディタで見ると、下記のようなものになっていることが判明(再現するのが面倒なのでイメージ)。
 下の図のように、good soundが、元の音源に対して、サウンドボードを通すと、bad soundのように波形が無茶苦茶になっている。

正常な波形

悲惨な波形

 サウンドボードを換えて同様に行っても同じ状態であった。とてもじゃないが、このままでは、使い物にならないことが判明。

 以下推測であるが、

  • 安価なサウンドボードであるためADコンバータが悲惨であろう
  • Windows側の取込側の問題
 2-3000円程度のサウンドボードであるのでADコンバータの問題が80%、Windows95側の問題20%か。
 もし、高価なサウンドボードであるとか、最近若干増えてきているディジタル入力のついているサウンドボードであれば、良いかもしれないけどディジタル入出力のついた、サウンドボードは馬鹿高いし、ディジタル入力をどこまでサポートしているのやらよく判らないので悩みの種。

 果たしてどうしたもんか?


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