Japanese flag 1996 Rd.16th Japanese GP
Qualifying Practice

Last Updated: Oct.12 1996


GO GRID TABLE    GO BACK TO BEFORE PAGE    GO BACK TO HOME PAGE

Jacques Damon

○ヴィルヌーブ、チャンピオンに望みをつなぐポール獲得!

 1996年F1第16戦日本グランプリの予選が10月12日(土)、三重県鈴鹿サーキットで行われ、J.ヴィルヌーブが今期3度目のポールポジションを獲得した。2位はD.ヒル、3位M.シューマッハ、4位G.ベルガー、5位M.ハッキネン、6位E.アーバイン。

 心配されていた天候は曇り。路面はほぼドライであるが、午前中に雨が降ったのか、若干のウェットが残っている様子。
 セッションは最初にD.ヒル、G.ラバッジがコースイン。ヒルはまず1分41秒台のタイムを出す。次いでアレジが1分42秒前半、その後D.クルサードが1分41秒前半でトップに立つ。その直後、J.ハーバートが130Rでバランスを崩してスピン、クラッシュ。このため赤旗中断となる。

 再開後ヴィルヌーブがコースイン。そして1分39秒913を叩き出す。しかし加減速の度にマシン後方から噴く煙が気になる。結局ヴィルヌーブはスペア・カーに乗り換える。
 そして、ヒルもコースイン。しかし、なにかまだマシンが決まっていないのか、テールスライドをカウンターで修正するシーンがしばしば見られ、タイム的にも1分40秒台。シューマッハも同じく1分40秒台を抜けだせない。
 ヴィルヌーブはその後も着実にタイムを縮め、1分39秒310をマーク。そしてセッションの残り3分少々のところで唯一1分38秒台にのせ、1分38秒909をマークする。それを見てヒルがコースアウト。しかしヴィルヌーブには及ばず1分39秒370。結局ヴィルヌーブがそのままポールを獲得。次いでD.ヒル、セカンド・ロゥはシューマッハ、ベルガー、5番手ハッキネン、6番手アーバインが入った。また、日本期待の片山右京は14番手と低迷。しかし同僚M.サロの前は確保した。

○果してチャンピオンは?

 今回の予選は、たっぷり1時間の放送で存分に楽しめた。なかでもJ.ヴィルヌーブが終始ヒルをリードしポールを獲得。画面に表示される自分の出した各セクションの通過タイムのレコードを塗り替えていく走りには見ごたえがあった。そしてそれを追うヒルは、マシン・セッティングが上手くいってないのか、ヴィルヌーブに比べて微妙に遅れ、ドライブしにくそうであった。しかし、ヒルもなんとかフロント・ロゥを取ってチャンピオンに王手と言ったところか。放送中にモニターを心配そうに見つめるヒル夫人の姿が映されたのを見てしまうと、これが最後のチャンスとなるであろうヒルに?チャンプ取って欲しいなという気になってしまったが、果して・・・・

 その他のドライバーでは、第1回鈴鹿でフェラーリを駆って優勝しているG.ベルガーが4位と好位置。また、ハッキネン、アーバインと鈴鹿を得意としているドライバーが上位を占めた。そして、全日本F3000を経験し、来期ウィリアムズ入りするH−H.フレンツェンも7番手と、今のザウバーのマシンのポテンシャルから言ってかなりの好位置を獲得した。
 逆に愛するクミコの故郷で意気上がるJ.アレジは、マシン・セッティングが決まらなかったのか9位と不本意な位置に。しかし、驚異のジャンプ・スタートを決めて、レースを面白くして欲しい。

 気になる天気であるが、今現在(12日午後6時半)鈴鹿は雨が降っている。この雨は明日の午前中まで降り続くがレース直前には止むとの予報。予報通りなら午前中のフリー走行はウェットだろうから、ドライを想定したセッティングができない。となると今日一番マシンの仕上がりがいいヴィルヌーブが有利と思うが、雨が長引きウェットのままスタートとなると、まったく予想がつかない。
 とにかく確かなのは、明日で今シーズンも終わり。チャンプが決定するということ。うーん待ち遠しい!。

 あしたは夜9時からの放送。で悩むのがレース結果を事前に知るべきかどうか。普段なら結果を知らずにテレビを見た方が面白いに決まっているが、このホームページにレポートを書くためには事前に知っていた方が書きやすい。そんな事で迷ってしまうところだが、ここはいつもと同様、結果を知らずにレポートしたいと思います。その方が興奮もよりリアルにお伝えできるだろうから・・・

「ヒル、チャンピオン決定」なんて放送前に知ってしまったら面白さ半減だろうなあ・・・(ヒルファンは嬉しいだろうけど・・・)

1996 Rd.16 Japanese GP Starting Grid

1(6)J.ヴィルヌーブ(Williams)1'38"909
2(5)D.ヒル(Williams)1'39"370
3(1)M.シューマッハ(Ferrari)1'40"071
4(4) G.ベルガー(Benetton)1'40"364
5(7)M.ハッキネン(McLaren)1'40"458
6(2)E.アーバイン(Ferrari)1'41"005
7(15)H-H.フレンツェン(Sauber)1'41"277
8(8)D.クルサード(McLaren)1'41"384
9(3)J.アレジ(Benetton)1'41"562
10(12)M.ブランドル(Jordan)1'41"600
11(11)R.バリチェロ(Jordan)1'41"919
12(9)O.パニス(Ligier)1'42"206
13(14)J.ハーバート(Sauber)1'42"658
14(18)片山 右京(Tyrrell)1'42"711
15(19)M.サロ(Tyrrell)1'42"840
16(10)P.ディニース(Ligier)1'43"196
17(17)J.フェルスタッペン(Arrows)1'43"383
18(20)P.ラミー(Minardi)1'44"874
19(16)R.ロゼット(Arrows)1'45"412



GO BACK TO BEFORE PAGE     GO TOP     GO BACK TO HOME PAGE