1997 Formula One World Champion Ship
Round 10. German GP. Results
Last updated, Jul.28 1997

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第10戦 ドイツGP最終結果
◇7月25日〜7月27日 ホッケンハイム・サーキット
(6.823Km×45周)
- 1 G.ベルガー(ベネトン・ルノー)
- 2 M.シューマッハ(フェラーリ・プジョー)
- 3 M.ハッキネン(マクラーレン・メルセデス)
- 4 Y.トゥルーリ(プロスト・無限ホンダ)
- 5 R.シューマッハ(ジョーダン・プジョー)
- 6 J.アレジ(ベネトン・ルノー)
○ベルガー、ベネトン久々勝利!
1997年F1第10戦ドイツ・グランプリの決勝が27日ホッケンハイム・サーキットで行われ、鼻の手術から4戦ぶりに復帰したG.ベルガー(オーストリア、ベネトン・ルノー)が久々に勝利を挙げた。
スタートの30分程前に雨が降るが、スタート時点では路面は完全に乾きドライコンディション。
注目のオープニングラップは、ベルガー、フィジケラ、シューマッハ、ハッキネン、アレジ、ヴィルヌーブと続く。アーバイン、フレンツェン、クルサードは接触があったのかそれぞれタイヤやフロントノーズにダメージを受け、ピットに戻るもののそのままリタイアとなる。クルサードはノーズを交換しコースに復帰するも、その直後にトラブルが発生したのかスロー走行、そのままリタイアとなる。
その後好調ベルガーがリードを広げ、2位フィジケラ3位シューマッハはコンマ数秒差。しかし、シューマッハは直線の伸びがいいジョーダン・プジョーをなかなか捕らえられない。4位ハッキネンと5位アレジは更にテール・トゥ・ノーズの状態。しかしこれもなかなか抜けそうで抜けない。6位ヴィルヌーブは上位を追いかけたいところだが、ペースが上がらず逆に後ろから、トゥルーリ、ラルフに追われる苦しい戦いを強いられる。
16周目にアレジがピットイン。次の周すぐトップのベルガーもピットイン。ハッキネンの後ろ4位でコース復帰。しかし、次の周でそれをかわし3位に浮上。ベネトンは今回2回ピットイン作戦で行く様子。その他の上位チームは1回作戦を取るようだ。
21周目、ハッキネン、ヴィルヌーブがピットイン。22周目にはミハエル、ラルフが揃ってピットイン。そして25周目、トップを走るフィジケラがピットイン。予想より短時間で作業を終えコースに復帰してベルガーの後ろ2位につける。ベルガーはもう一度ピットインが必要。
30周目にアレジが2回目のピットイン。問題無く作業を終えコースインするが、ヴィルヌーブ、トゥルーリ、ラルフの後ろ8位となってしまう。
そして34周目、トップのベルガーが2回目のピットイン。2位フィジケラとの差は19秒あまり。ピット作業を6秒4で終えコースに復帰するが、わずかに遅れフィジケラの後ろに入る。しかし、すかさずシケインでフィジケラをパスしトップを奪い返す。
5位を走行中のヴィルヌーブはハッキネン、トゥルーリの間でスピンを犯しコースアウト、リタイアしてしまう。
残り6周のところで、2位のフィジケラの左リアがバースト。そのままなんとかピットにたどり着き、タイヤ交換してコースに復帰したものの、トラブルでスローダウンしてしまう。また、ミハエルも残り5周のところでピットイン。燃料が足りないらしく僅かに給油、タイヤ交換して2位をキープしてコースに戻る。
結局ベルガーが終始速さを見せつけポール・トゥ・ウィンを決めた。2位には悪いときには悪いなりに結果を出すM.シューマッハ。3位にはハッキネン、4位トゥルーリ、5位ラルフ、6位アレジ、中野は惜しくも7位。
○フィジケラ健闘むなしく・・・
ここ数年のレース展開は、ウィリアムズ VS M.シューマッハっていう様相がパターン化していたんだけど、今シーズンはチーム間の差が少なくなり、と言うより明らかにウィリアムズが戦力低下、その結果混戦模様。今回のドイツはそれがはっきり表れ、フレンツェンはスタート直後に接触でタイヤをバーストさせリタイア。ヴィルヌーブもなかなかペースが上がらずポイント圏内ギリギリの走行。結局は自滅か接触されたのかわからないがスピンしてリタイアしてしまう。ここでのノーポイントはチャンピオン争いにおいてかなり厳しい結果となってしまった。
今シーズン好調のフェラーリも、ホッケンハイムのようなパワーサーキットでは、直線スピードの伸びのなさで苦しい展開。しかし、苦しくてもそれなりに結果をきっちり出すのがミハエルの強さ。今回もフィジケラのリタイアもあってきっちり2位をゲット。ヴィルヌーブがノーポイントだっただけに、ますますシューマッハ・フェラーリはチャンピオン獲得に前進した。
そんな、チャンピオン争いより、今回の主役は、現役最年長ベテランのベルガーと、今シーズンめきめき実力をつけてきた若きイタリアン、フィジケラの2人だろう。ベルガーはレース前、来シーズンはベネトンとは契約しないと発言、逆にフィジケラは早々と来シーズンのベネトン入りを発表し、因縁めいた戦いとなった。しかし、フィジケラは残り5周でタイヤのバーストでリタイア。2位は確実だっただけに残念。しかし、その速さは十分にアピールされた。
それにも増してベルガーの速さは、引退説を完全に吹き飛ばすものだった。鼻の手術で3レース休み、その代役ブルツの活躍は現役最年長のベルガーにとっても重圧だったに違いない。さらに数週間前の父親の航空機事故死が追い討ちをかけ、精神的にかなり辛い状況だったとインタビューでも述べていた。しかし、それを完全に押しのけての今回の勝利は、ベルガーにとっても多くのファンにとっても嬉しいものとなったに違いない。
イヤーほんとフィジケラは残念。でも久々のベルガーの勝利は嬉しいねえ。ブリアトーレも久々に嬉しそうにテレビに映ってました。ウィリアムズの地盤沈下はひどいねぇ。どう立て直すのか? もはや無理!? チャンピオン争いはシューマッハがリードを広げたけど、そのフェラーリも完璧ではなく、この先なにが起こるのか、誰が優勝してもおかしくない、そんな展開が期待できそうで、今後がまたまた楽しみ!!
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