1996 Formula One World Champion Ship
Round 11. German GP. Results

Last updated, Jul.29 1996
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第11戦 ドイツGP最終結果
◇7月26日〜7月28日:ホッケンハイムリンク
(6.823Km×45周)
- 1 D.ヒル(ウィリアムズ・ルノー)
- 2 J.アレジ(ベネトン・ルノー)
- 3 J.ヴィルヌーブ(ウィリアムズ・ルノー)
- 4 M.シューマッハ(フェラーリ)
- 5 D.クルサード(マクラーレン・メルセデス)
- 6 R.バリチェロ(ジョーダン・プジョー)
○D.ヒル7勝目!
1996年F1第11戦ドイツGPの決勝が28日ホッケンハイム・サーキットで行われ、D.ヒル(ウィリアムズ・ルノー)が今期7勝目を挙げた。
スタートではまず予選2番手ベルガーと5番手アレジのベネトン勢が好スタート、1位2位でオープニングラップを終える。ポールのヒルはここでも出遅れ3位に。4位はシューマッハ。スタートで5位だったヴィルヌーブだが、予選7位のクルサードにオープニングラップの途中でかわされる。7位アーバイン、8位ハッキネン。
ベルガー、アレジは序盤快調に飛ばし、それをヒルが追いかける展開。シューマッハのペースはなかなか上がらず、3位4位の差が徐々に開いていく。そのシューマッハの後ろにクルサード、ヴィルヌーブ、アーバイン、ハッキネンがダンゴ状態で続く。
14周目ハッキネンが1回目のピットイン。作業は順調に終えるがスタートでギヤが入らないのかメカニックに押され何とかピットアウト。ところがすぐにコース脇にマシンを止めてしまう。
この辺で2回ピットイン作戦のドライバーはピットに入り始める。
21周目ヒルがピットイン。8秒台でピットアウト。この作業時間ならもう一回ピットインが有りそう。ここで右京がクラークコーナ付近でスピン、クラッシュするシーンが!。マシンはタイヤバリアにぶつかりリタイアしてしまう。
23周目アレジ、シューマッハ、ヴィルヌーブがピットイン。作業終了後ピットレーンでヴィルヌーブとシューマッハがあわや接触!というシーンもあったが危機一髪でシューマッハ、ヴィルヌーブの順でコース復帰。しかしその周のうちにヴィルヌーブがシューマッハの前にでる。
24周目、ベルガーもピットイン。アレジ、ベルガーとも給油に10秒以上かけてることからこのまま1ストップで行く作戦のようだ。この時点での順位はヒル、ベルガー、アレジ、クルサード、ヴィルヌーブ、シューマッハ、アーバイン。
川合チャンのレポートでヒルはもう一度給油する模様。そのためのタイムを稼ぐため、ヒルは猛プッシュ。ファーステストを叩き出しながらベルガーとの差を徐々に広げていく。
34周目ヒルがピットイン。ベルガーとの差は16秒台。作業は8秒台で終えコースに戻るがベルガーの前には出れず2位となる。その後ろに少し離れてアレジが、その後ろはかなり差が開いて、ヴィルヌーブ、シューマッハ、クルサードと続く。
そして終盤はベルガーの後ろにヒルが迫りテール・トゥ・ノーズの大バトル。直線でのスピードの伸びで勝るヒルがいつ抜くか、いつ抜くかという状況だが、ベルガーも上手くラインをふさいでなかなか譲らない。ところが残り3周というところでベルガーのルノーエンジンから激しく白煙を吹きだしそのままリタイア。結局ヒルが労せずトップに立ちそのままチェッカー。2位にはアレジ、3位ビルヌーブ。久々に完走のシューマッハはなんとか4位に入った。
○ベルガーとっても残念!
スタートでトップに立ち、ワンストップ作戦も成功、あとはなんとかヒルを抑えれば久々の優勝だったベルガー/ベネトン・チームだったのだが、残り3周でエンジン・ブローとはとっても残念!。しかし、ベネトンはアレジもスタートで予選5番手から2位に上がるなど、ようやくトップ争いに加われる戦闘力が付いてきたか。そして去年のシューマッハと同じようなワンストップ作戦も上手く行ったし、ベネトンコンビにどちらでもいいから優勝して欲しい!
逆にヒルは結果的には勝ったけど、やっぱり抜けない。放送で終盤にヒルがベルガーに追い着いてから、ゲストの鈴木亜久里さんが盛んに「ベルガー苦しいですね」「ヒルは精神的にとても落ち着いてますね」とコメントしていたけど、私はまったく逆の事を想像していた。ベルガーだって確かにミスも多いけど、現役最多出場のベテラン。そしてヒルが抜くのが下手なのは知っていたはず。だからベルガーの方が楽なのではと思っていた。ヒルはポイントランク2位のヴィルヌーブが後ろなので無理をする事もないし。でも、今宮さんも言ってたけどやっぱり抜いて欲しかった。チャンピオンを取るにふさわしい強さを見せて欲しかったんだけど、やっぱり駄目でした。そして棚ボタ・・・
ヴィルヌーブは初めてのサーキットで苦戦。予選6番手が痛かった。しかし、ピットレーンでシューマッハとぶつかりそうになってチョット冷やっとしたが、あれはヴィルヌーブ怒ったろうね。案の定その周でシューマッハを抜き返しているのはさすがに勝負強い。
前回久々の表彰台ハッキネンも今回はギヤトラブルでリタイア。スタートのスローで見るととてもいいスタートだったんだけど、すぐ前のシューマッハのブロックに合い、順位を落としてしまった。シューマッハ/ハッキネンと言えばF3時代からのライバル。F3マカオGPでシューマッハが勝って以来、運はシューマッハに・・・。でもようやくハッキネンも調子を上げてきているし、シューマッハに食い下がってレースを面白くして欲しい。
ここ3レース異常な状態が続いていたフェラーリだが、シューマッハはなんとか4位でフィニッシュ。ただトップにはとても着いて行けるスピードではなかった。アーバインは中盤またトラブルでリタイアしている。まだまだシューマッハがチャンピオンを狙えるマシンをチームが用意できないでいる。もう来年にターゲットを置くしかないだろう。でもまだイタリアGPも残っているし、もう少しまともな成績出さないと、ティフォシが許さない?!。
それにしても亜久里さんは、再三ヒルを誉めていたけど、確かに1人の時は速いし、走りも正確。でもヒルに欠けてるのは、前のライバルを抜き去る、バトルを制するというシーンをほとんど見せてくれていない事。結局このパターンで走ればヒルはチャンピオン取れるだろうけど、それが多くのF1ファンが待ち望んでいるチャンピオン、ヒーローの姿なのだろうか?
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