1996 Formula One World Champion Ship
Round 10. British GP. Results

Last updated, Jul.15 1996
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第10戦 イギリスGP最終結果
◇7月12日〜7月14日:シルバーストーン・サーキット
(5.057Km×61周)
- 1 J.ヴィルヌーブ(ウィリアムズ・ルノー)
- 2 G.ベルガー(ベネトン・ルノー)
- 3 M.ハッキネン(マクラーレン・メルセデス)
- 4 R.バリチェロ(ジョーダン・プジョー)
- 5 D.クルサード(マクラーレン・メルセデス)
- 6 M.ブランドル(ジョーダン・プジョー)
○J.ヴィルヌーブ、2勝目!
1996年F1第10戦イギリスGPの決勝が14日シルバーストーン・サーキットで行われ、J.ヴィルヌーブ(ウィリアムズ・ルノー)がF1での2勝目を遂げた。
スタートは予選2位ヴィルヌーブ、5位アレジ、4位ハッキネンが好スタート。第一コーナ飛び込みでヴィルヌーブ、アレジが並びかけるが、インを取ったヴィルヌーブがトップに。2位アレジ、3位ハッキネン。ポールのヒルは出遅れ5位。4位にはシューマッハ、6位にはバリチェロ。右京は14位でオープニング・ラップを終える。
シューマッハは3周目に早くもスローダウン。ピットに戻るがギヤボックス・トラブルでそのままリタイア。更にアーバインも5周目にマシン後方から白煙を上げてスローダウン、そのままリタイアしてしまう。これでフェラーリは3戦連続2台ともリタイアとなってしまった。
トップに立ったヴィルヌーブは快調に飛ばし、2位アレジ以下をどんどん引き離し、10周目終了時には10秒7の差をつける。
右京は10周目、前を走るディニスがスピンし、それを避けるために左タイヤをダートにはみ出して何とか接触は免れたが、後ろを走るサロに抜かれる。そして次の周にピットイン。しかし、その時のダメージではなく、スタート前から症状があった冷却水漏れでリタイアしてしまう。
4位を走るヒルは3位のハッキネンをプッシュするもなかなか抜けない。ヴィルヌーブはその間も快調、18周目にヒルとは20秒以上もの差を築く。
24周目ヴィルヌーブがタイヤ&給油でピットイン。およそ9秒で作業を終え、ヒルの後ろ4位でコースに復帰。
ヴィルヌーブのピット2回作戦に対し、なかなかピットに入らないヒルは1回作戦か?とテレビで解説されてる最中、27周目ヒルがいきなりスピンしてリタイア。どうもフロント・タイヤのベアリングのトラブルでマシンの挙動がおかしくなっていたらしい。
同じ周にハッキネンがピットイン。6秒9で作業を終え、4位でコース復帰する。
31周目アレジがピットイン。ベネトンはベルガー共々1ストップ作戦らしい。そのため燃料をより多く補給する必要があるが約10秒でコースに復帰。ハッキネンの後ろ4位に。これでヴィルヌーブがトップに立つ。34周目ベルガーもピットインし、これも約10秒でコースアウトしてアレジの後ろ4位に。
ここまでの順位は、ヴィルヌーブ、ハッキネン、アレジ、ベルガー、バリチェロ、クルサード。ヴィルヌーブはハッキネンとの差を30秒以上まで広げる。しかしアレジ、ベルガー以外はもう一度ピットインが必要。ヴィルヌーブは安全圏のタイム差を確保。しかしハッキネン、アレジが4秒差のためアレジ、ベルガーが有利か。
42周目ヴィルヌーブがピットイン。7秒4で作業を終え、トップを維持したままコースインに成功。
ところが、アレジのマシンからいきなり白煙が上がりベルガーに前を譲ってそのままピットインしてリタイアしてしまう。
44周目ハッキネンがピットイン。7秒2でコースアウトするが、ベルガーの後ろ3位に。
結局このままヴィルヌーブが逃げ切り優勝。2位ベルガー、3位ハッキネンは本当に久々の表彰台となった。また4位にはバリチェロ、5位クルサード、6位にブランドルが入った。
○ヴィルヌーブ、ベルガー、ハッキネンの表彰台は嬉しい!
今回のレースのポイントは、やっぱりスタートか。ヴィルヌーブが好スタートでヒルをかわした!と、思いきやアレジ、ハッキネンのスタートはもっと凄い勢いで1コーナに突っ込んできて、とっても興奮!。結局ヴィルヌーブ、アレジ、ハッキネンの順になったが、このアグレッシブな3人が絡んでくれるとレースが面白くなりそうで、これからもこういったシーンを見せて欲しい。
また書かなきゃいけないのが、ボロボロフェラーリと、弱いヒル。フェラーリはほんとどうしてしまったんだろう。スペインでシューマッハが優勝してから2台ともまったくレースをしていない。フェラーリはレースで数周しかできないマシンしか作れなくなってしまったのか?。シューマッハがあまりにも可哀相と書くのもこれで3戦連続。一刻も早い問題解決を望む。やっぱりフェラーリがいないF1なんて面白くないぞ!
そしてヒル。マシンのトラブルによるスピンらしいし、1回ピット作戦でいけば、もしかしたら優勝もできたかもしれない。でもその前になんであれだけハッキネンをプッシュしていながら抜けなかったのだろう。ハッキネンも速いし上手くブロックしてたのかもしれないが、TV映像を見ていると、ズバッといけば抜けそうなところをすぐあきらめてしまってるように写ったんだが。スタートに失敗するともう勝てない、このパターンも何回見せられた事か。今だポイントランキングではトップでチャンピオンに一番近いと言えるけど、もう少しバトルで強いところを見せてくれないと、チャンピオン取っても認められないよ!。
スタートでトップに立ったヴィルヌーブがそのまま2勝目を上げたんだけど、ヴィルヌーブひいきの私は最初から最後までドキドキ・ハラハラ・わくわく。ヒルやシューマッハがぶっち切ると、正直言って「あーつまんない!」となってしまうんだけど(ヒル、シューマッハファンの皆さんごめんなさい)、ひいきのドライバーだとやっぱりねえ。ジャックが初優勝したヨーロッパもそうだったけど、こんな思いをして見たのはセナが生きていた頃以来かもしれない。
また、ベルガー、ハッキネンの表彰台も嬉しい。今回ベネトンは去年のシューマッハばりの1ストップ作戦を決行。ヴィルヌーブには及ばなかったにしても(そんな意味ではシューマッハってやっぱり凄いんだよな)、2位3位は確保できそうだったんだけど、アレジのリタイアは残念だった。しかし、ベルガー2位、ハッキネン3位は共に久々の表彰台。今回は私が好きなドライバーが表彰台を占めたので、とっても筆(キー入力)が進んでいます。中継でも言ってたけどマルボロカラーのマシンがこんなにTVに写ったのはほんと久しぶり。今後も上位を狙って欲しい。
また、バリチェロ4位、ブランドル6位のジョーダン勢も信頼性の高さを示したと思う。あとは表彰台に立つだけだ。
チャンピオン争いは、ヒルとヴィルヌーブの差が15ポイント、残り5戦。まだまだ何が起るか分からない!?
○ベネトンがウィリアムズのマシンを抗議
updated at Jul.19 1996
レース終了後、ベネトンチームがヴィルヌーブのマシンがレギュレーション違反だと抗議を行ったが、結局却下された。ベネトンはウィリアムズのマシンのフロント・ウィングのプレートが左右非対象だと抗議したもの。しかし、5時間もの協議の結果、このウィングは開幕時から装着されていたということで、抗議を却下しヴィルヌーブの優勝が公式に認められた。
当日の中継でこの抗議についての報道がなかったので、久々に幸せな表彰台と思っていたらこんな騒ぎがあったとはビックリ。抗議の内容についてまだ詳しくわからないが、この情報は「Japan Yahoo」の「ヘッドライン」15日付けスポーツニュースで知りました。
○馬場アナウンサー最高!
予選でも書きましたが、関西テレビの馬場さんて、落ち着いてるし、コメントも的確でとても安心してみれました。馬場さんは以前から実況していますが、アナウンサーについてはそれほど気にしていなかったので・・。ところが去年突如として現れた「絶叫アナ」と「熊倉、土屋のバトルトーク」のおかげで、すっかりアナと解説者を意識するようになってしまって。過去をさかのぼれば古館さんの時も面食らったけど、あれが古館さんの「ウリ」だったので仕方ないと思ってたんですが、あの「絶叫アナ」にはちょっと耐えられなかった。
そんななか、馬場アナウンサーは最高!。アンケートやメールで「馬場さんがいい」というコメントをもらってたんだけど、再認識しました。この馬場、今宮、そしてピットレポートの川合チャン、この組み合わせが一番いいと思いました。
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