1996 Formula One Champion Ship

Round 2. Brazilian GP. Results


Last updated, Mar.31 1996

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第2戦 ブラジルGP最終結果
◇3月29日〜31日:アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ・サーキット(インテルラゴス)

○ブラジルGP予選結果

○ブラジルGP結果詳細


○強いヒル、2連勝!

1996年F1第2戦ブラジルグランプリの決勝が31日行われ、D.ヒル(ウィリアムズ・ルノー)がポール TO ウィンを決めた
雨の中のスタートは、ヒルが何とか後ろを抑えトップをキープ。予選2位のバリチェロはヴィルヌーブ、アレジにかわされる。この3台が序盤で2位争い。ヴィルヌーブは、雨に強いアレジの追撃を何とか抑えるという展開。その間にヒルは2位以下をどんどん引き離し5周目には10秒以上の差をつけて独走態勢。雨はその後やみ、だんだん路面が乾いてくると、今度はバリチェロがアレジをプッシュ。アレジは何とかそれをしのぐが、その間にヴィルヌーブが少しずつ差を広げる。
その後は、アレジ、バリチェロ、それにシューマッハ、フィレンツェンが加わった4台の激しいバトルが繰り広げられる。
22周目クルサードがスリックにタイヤ交換で賭けにでる。25周目シューマッハはウェットに交換。
26周目、ヴィルヌーブが周回遅れに引っかかったところで、アレジがそのすきを付いてインを取り、外に膨らんだヴィルヌーブはぬれた路面に足をすくわれる形でスピン、コースアウト。サンドトラップから脱出できずそのままリタイヤとなる。
スリックのクルサードも29周目結局スピンでコースアウトしてしまう。
34周目アレジとバリチェロの順位が急に入れ替わり、バリチェロ2位、アレジが3位に。原因不明。
しかし、35周目バリチェロがタイヤ交換に入り、アレジは2位に。しかしこの時点で1位ヒルとの差は20秒と開いてしまう。しかしその後徐々にアレジが1周1秒の割合でどんどん差を詰めていく。
40周目ヒルがピットインしてスリックタイヤに交換。この間にアレジが暫定トップに立つ。
アレジも42周目スリックにタイヤ交換。ヒルがトップに。3位バリチェロもスリックに交換。
この時点でヒル、アレジの差は25秒と開いてしまう。結局ほとんどのドライバーがこの時点でスリックにタイヤ交換を行う。 49周目での順位は、ヒル、アレジ、シューマッハ、バリチェロ、ハッキネン、サロと続く。
この後は、ヒル、アレジ、バリチェロのファーステスト・ラップ合戦が続き、3位シューマッハにバリチェロが追いつきそうになるが、シューマッハはここでも強さを発揮。なかなかバリチェロは追いつけない。ヒルは、バリチェロの後ろに追いつき、4位そして3位をも周回遅れにしそうな勢い。アレジもファーステストを連発して、ヒルに追いつこうとするも、安定した走りのヒルとの差はなかなか縮まらない。
62周目、シューマッハをプッシュしていたバリチェロが、勢いあまってスピン、コースアウトしてしまう。
その後、順位は変わることなく、そのままヒルが逃げ切った。


強い!?ヒル、完勝!!

とにかく、本当に久しぶり、いやもしかしたら初めてと言っても良いくらい、強いヒルを見せてもらった。スタートは雨に助けられたかたちにも見えたが、何とかトップを守りそのままリードを築き、中盤、終盤にかけてもペースを落とすことなく、危なげなく勝った。去年の最終戦からの棚ボタとは異なり、今回は予選といい「強いヒル」を見る事ができたのでは。あとは、先行逃げ切りのパターンでなく、バトルで勝てるようになれば真の「強いドライバー」と言えるのだが・・・
開幕戦で旋風を巻き起こしたヴィルヌーブは、アレジとのバトルに敗れリタイア。チョット残念だが、雨の難しい状況だったので仕方が無いか。それより、雨のアレジの強さを再認識。インダクション・ポットに欠陥を抱えながらも、レース後半はファーステストを連発。開幕戦の失敗を帳消しにした。次戦も期待できる。
予選2位の地元バリチェロも終始、3〜4位をキープしてこれはいいぞと思っていたところで、3位シューマッハをハードプッシュしすぎて、残り10周でスピン・リタイア。これも残念。しかし、終盤は、ヒル、アレジと並んでファーステストを出していたし、ジョーダン・プジョーがここまで速くなるとは誰が予想したか。これからのレースでもこの速さを見せて欲しい。
そしてまた、3位にシューマッハ。いろいろまだトラブルを抱えるフェラーリで表彰台をゲットする事は、きっとシューマッハだからできる技。チームがもっと頑張らなければ・・・
4位には復活ハッキネンが。開幕戦5位、今回4位とハッキネン/マクラーレンがだんだん結果を出しつつある。後はメルセデス・エンジンのモア・パワーが鍵か。
5位にはサロ。サロも開幕戦6位とティレル/サロも好調。ヤマハエンジンの信頼性も高そうだ。右京、自分の力で何とかよい順位をゲットしてくれ〜い。
6位にはリジェ・無限ホンダのパニスが入った。
今回の結果は、4強チームのNo1ドライバが1〜4位にきれいに並んだ格好となり、無難な結果か。そんな中、ジョーダンが結果には残らなかったが、予選でこの中に食い込んできたのは、今後の展開を面白くしてくれそう。
また、ヴィルヌーブや、バリチェロの頑張りながらのスピンも若さの現れ。予選のポジション的には良いところに付けているので、この調子で次は完走を目指せは結果も付いてくるのでは。しかし、並み居るベテランとの戦いは大変でもあるか・・・。それをどう克服していくか、次戦も見物である。
また、序盤のウェットの中で、シューマッハをプッシュしていたフィレンツェンの走りも印象に残った(今まであまりテレビに写ってなかったから)。


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