いや、なんてことないんスよ…
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 2  hiroshima mon amour

待合室で待ってても寒いだけなので港の前にある食堂に直行です。


「オレンジハウス」というベタ過ぎる名称にグッと来ます。


昼食も採らずにウロウロしてましたから結構お腹は空いています。しかも喉も渇いていましたから、ここは迷わずビールと焼きそばです。
あとここの食堂、異常にマンガが充実しています。なので三人殆ど話もせず、ビール片手にマンガ三昧です。ボクも何故かさいとうたかを大先生の傑作「サバイバル」なんぞ読みふけってました。


そんなこんなで日もとっぷり暮れて出航時間になりました。大崎下島ともお別れです。


ちょwwww また靴脱いでるwwww 彼の飽くなきリラックス探求の旅はまだまだ続きます。


辺りは夜ですっかり光量も足りませんから写真ブレブレですが、流石のジョージ君もそろそろ眠くなってきた模様。というか基本交通機関では爆睡する彼がここまで一睡もしていなかったという方がある意味事件です。


ということでようやく陥落。こういう状態でも寝ていられるというのが凄いです。


相変わらずのガラガラ状態の船内ですからこのように足を伸ばして寝ることも可能です。ホント贅沢な旅ですわ。


高速艇を持ってしても大長港から広島港までは1時間半もかかります。(因みにこの航路2006年11月でもって廃止となりました。流石にあれだけ空いてたら儲け出ませんわな)


おっ、路面電車。流石日本最大規模の路面電車、こんなところにもしっかり乗り入れています。ホント最近の我々の旅はありとあらゆる交通手段を利用し倒しますな。
と、そんなこんなでホテルにも無事チェックインを済ませ、後は今夜の食事をどうするかだけです。折角ですから目を付けといた牡蠣の店にでも繰り出しましょう。


ズガーン。店はホテルの目の前にあるという素晴らしい偶然だったのですが、ホテルに着いて、急いで店に行った時には既にラストオーダーの時間は過ぎていました。なんたる生殺し。

なので繁華街の方に向かい適当に店に入ります。店の名前は失念しましたが、ここは当たりでした。つくづく自分の鼻の良さに感心してしまいます。


まずは牡蠣のポン酢。広島まで来て、牡蠣を食わないわけにはいきません。当たろうが何しようが知ったこっちゃねぇッス。


刺身も瀬戸内の近海物で身が締まっててサイコーです。


そして生牡蠣。新鮮すぎてもんどり打ちます。勿論生臭さなんてありませんし、身の甘さがもの凄いことになっています。


とりあえず口の中をさっぱりさせるために芽葱のお鮨なんてのも頂きます。組み立ての素晴らしさを自画自賛しますです。


鯛のあら煮なんてのも頂きました。もうこの頃になると満足しすぎてジョージ君お腹痛くなってきました。彼は贅沢しすぎると体調崩す変な体質を持ってるようです。


そして最後の締めは牡蠣の土手鍋です。牡蠣、牡蠣、牡蠣。牡蠣の三連コンボでノックアウト寸前。と、ここでジョージ君完全にout。先に退散しました。勿体ない。
で、一頻り満足したワタクシとイトウ君ですが、本当はもう少しボクは呑みたかったもののイトウ君が「もう何も喰えない、何も呑めない」と仰るので仕方なくホテルに帰ります。でも途中飲み物を買ったコンビニで彼は何故かアイスなんか買ってます。ヲイ、どういう事だ。さっきのコメントは嘘か?そんな彼に天誅のようにアイスが靴にべったりと落ちたことは公然の秘密とさせてください。

ということでここからようやく2日目です。レンタカー借りて呉市に向かいます。


そして着いた先は… ん、何ですかこのマンボウみたいな物体は。


スクリュー。


ん?何ですかこの横になった煙突は。



戦艦陸奥の41センチ砲。
ということで今日はまず大和ミュージアムにやってきました。ここ呉市は大和を建造したドックが未だに残る造船業が盛んな都市で、戦前はその地形環境から海軍と非常に関係の深い街です。


まずは1/10もの大きさの大和がお出迎え。確かにデカイのは分かるが、作るのにどういう意味があるのかよく分かりません。作ったもので何を伝えるかではなく、作ることに目的があったとしか思えないんですけど…


この大和、まわりをぐるっと一周することができます。オフィシャルサイトでは「平和の大切さや科学技術の素晴らしさを後生に語り継いでいます」とかいうてますが、いかにも苦しい。


人間魚雷回天も実物で存在します。現存するということは誰も死んでないということですが、それでもやはり少々不・気・味。因みに潜望鏡はNikonの全身である日本光學工業製です。孫のような我が愛機(Nikon D70)で先祖ともいえる器機を撮ります。


こちらは零式艦上戦闘機六二型です。当時としては非常に高度な技術でもって造られ、運動性能が高かった機体ですが、その実防弾性能を無視してたりで、どうもその辺りの優先順位の付け方には疑問符が付きます。
当時の日本軍の戦略というか考え方全般になんですが、少数精鋭主義的というか生産力の無さを技術力だとか精神力だとかでカバーできるという楽観さがあって、どうにもそこは理解できないところなんですがねぇ…

とあまりにざっと見回したんですがここで一旦外に出ます。なにせついそこの港では護衛官の一般公開やってるそうなので。こんな機会を見逃すわけにはいきません。


ということで自衛隊の艦艇が沢山停泊している港、「アレイからすこじま」にやって参りました。いきなりのお出迎えは音響測定艦の「はりま」です。音響測定艦は自衛隊でも2隻しかありませんが、全て呉に配備されています。


そして戦前からあった魚雷揚げ下ろしクレーン。


絶妙な朽ち果て感がたまりません。


どの船かは分かりませんが潜水艦も停泊しています。 3艇も並んだ姿って初めて見ますが非常に壮観ですな。


ということで見学を行っている港へと向かいました。




ここ呉は日本でも最も多くの種類の艦艇を見られる港でこれだけ沢山の自衛艦が並ぶ姿は陳腐な表現ですが壮観です。


そして今日見学できるのはむらさめ型護衛艦「いなづま」です。


この艦艇、2000年就役とまだ結構若めの船ですが、既に次世代のたかなみ型の建造が始まっているため旧型となっています。


さていよいよ乗船です。


そして早速気になった物件がこちら。 船が沈むときの離艦時の心得集です。「あわてるな」「衣類を着用せよ」などと書いてありますが、最後の「水中爆発及びサメに注意せよ」というのが何故かグッと来ました。


そして順路に従いながら各種装備を見ていきます。まずはアスロックランチャー。


コイツはじつは魚雷なんですが、途中まで空中を飛び、目的近くで着水して自動追尾するというもの。空中を飛ぶため目標物までの到達時間が短くて済むという利点があります。


発射風景はこんな感じ。当然生での発射シーンは見せて貰えませんので、写真で我慢です。


ぱっと見は分別ゴミ箱みたいな感じですが、中は魚雷です。


そして更に順路に従って進みます。


こちらの装備は76mm単装速射砲(多分)。大艦巨砲主義者ではないのですが、この程度の砲塔で大丈夫なもんなんでしょうか。教えて、偉い人。


そして最後に対艦誘導弾。こっちはミサイルですんで、空中をそのまま飛んで目標物を目指します。


このクラスの護衛艦ですと、このSSM-1Bの四連装発射筒を2器装備しています。なんとなくマクロスに出てきたデストロイド・ファランクスを思い出すのはボクだけですか、そうですか。


説明書きが全般的に手作り感溢れるものとなっているのは好感度upです。
そしてこれら以外の武装としてはファランクス(勿論デストロイドではない)なんかも積んでおりまして、結構いろんなものに対応できるようになっております。

久し振りにいろんなもの見てかなりお腹一杯なんですが、物理的にはかなりお腹空いてます。なのでここはいっちょ潜水艦が見えるレストランとして売り出してる「SUBMARINE」に入りました。こちらアレイからすこじまの向かいのビルの2階にあります。


「空腹は最高のスパイス」と申します。 実は何の変哲もないイタリアンなんですが、当然のように完食。潜水艦見ながらイタリアンを食せる日が来るとは思いもしませんでした。


そしてイトウ君も写真の練習。どうにも彼は自分が撮った料理の写真が気に入らないらしく、ことある毎に練習しています。立派、立派。沢山撮ることでしか写真は巧くならんよ。
そんな努力家の彼の写真の腕前は彼のブログで各自確認しておいて下さい。

お腹が一杯になった後は、さっきお腹一杯になったはずの見学者魂がまだ足りないとグーグー言ってます。ということで我々一行は少し小高い丘に登りました。


そして我々が辿り着いたのは何の変哲もない造船所が見えるところ。
いえいえ、ここはかの戦艦大和を建造した由緒ある旧呉海軍工廠です。現在はIHIマリンユナイテッドに引き継がれ造船を行っています。現在も輸送船らしき船を建造中。奥に見えるやけに長い建物が大和を建造したドックです。当時は完全に秘密裏に建造されたためドックに囲いをして建造しました。


造船用のクレーンですから200tぐらい持ち上げられなくてどうします。


ぱっと見はそんなに大きく見えないんですがね。そりゃそうです。向かいの丘の上から見てるんですから。


縦位置だとやっと高さが出ました。やっぱデカイわ。

一応これで呉での消化しておきたいネタは終了です。まだ2時過ぎですんで何して時間潰しましょうか。
と、ここでイトウ君、何かしらの提案です。

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