故地探訪 平生②
回天の海／阿多田半島・馬島（左から）
阿多田半島
山口県熊毛郡平生町
． 阿多田半島 回天壕が有った半島先端
田名埠頭
平生回天碑
碑文
神啾鬼哭 回天の壮挙 若き生命 南海に挺し 莞爾として皇国に殉ず
悵恨 戦い時に利非ず 山河むなしく桑滄の変
さわれ至誠盡忠の赤心 日本民族の血脈に漲り 昭々無極の後世に輝く
碑を発祥の地に建立し 粛然 久遠の霊を祀る
回天碑に供えられた回天模型 平生基地戦没者、殉職者、自決者の記名
阿多田交流館
平生基地戦没者、殉職者、自決者の遺影
遺筆
平生回天隊基地、潜水学校柳井分校 立体模型
若櫻橋の欄干、回天ハッチ蓋 潜水学校の食器類
鎮魂歌 斎藤信夫氏（甲飛１３）画
鎮魂歌
ただ知るは雲のみか その昔 茜の空を駆け抜けて 瀬戸内の海に燃え尽きた
わが十八歳の無垢なる青春よ 今は岬の浜に置き去られ 誇りを誇るなく
朽ち果てた棺の中で 八月の暑い海鳴りを聞く
かつてこの海は戦場だった はやる若者を乗せた 漆黒の魚雷回天は
怒涛の裂目をとらえ ゴーゴーと深度を下げながら わだつみの底を突き進んで
戦友は暗闇の藻屑に かけがえない命を果てた
ああ 暮れなずむ磯辺に立ちて はるか蒼い彼方の 還らざる青春を偲ぶ
あの宵のあれ程までのたかぶりは ただひとときの幻か
平生の海はいま 風もなく音もなく声もなく 鎮魂の夏日照り
「広報ひらお」平成１７年１２月号 「広報ひらお 」平成１８年２月号 「広報ひらお」平成１８年９月号
平生町歴史民俗資料館
山口県熊毛郡平生町
回天二型（部分）
解説文
ここに展示した回天二型は、光市武田薬品の敷地から発掘されたもので、光市甲飛会から借用したものです。
回天 操縦席 上部ハッチ
更新日：2007/10/28