江戸料理百選タイトル       

一富士、二鷹、三茄子

一富士、二鷹、三茄子
(C)2001年社

 初夢をみる習わしは室町時代からで、吉夢は「一富士二鷹三茄子」といわれています。
「大晦日より元日に至る夢を初夢と称す。されど、今俗二日の夜に宝船をしく也」
初夢は元日の暁に見るのが正しいのですが、大晦日は徹夜で年を越し正月の準備に大忙しなので二日の夜に見る夢を初夢としたようです。
 元日に「宝船売り」が売り歩く宝船の絵には、一艘の帆掛け船に宝物と七福神が描かれています。この他、凶夢を喰うといわれたバク(獏)の絵が書かれたものもあったそうです。
宝船の絵を枕の下に敷き、良い夢を期待しつつ眠りにつきました。

『長き夜の疾うの眠りの皆目覚め波乗り船の音の佳き哉』『守貞漫稿(宝船の絵)』
『なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな』

どちらから読んでも同音の歌によめる廻文歌が書かれていて感心してしまいました。
江戸の庶民はどんな夢を見たのでしょうか。

皆様にも、吉夢をご覧いただきたいと絵のプレゼントにいたしました。
拙い絵ではございますが、印刷して枕の下に入れてご活用ください。 
良い初夢がみられますように・・・。 


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