日常茶飯

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目次

性分でして

 実物をみた上でないとモノは買う気がしないから、<通販生活>など出来ない性分である。

 せんじつ夕飯のときに、文春文庫の発売日なのを思いだして、あとで雨の中を近所の本屋に出掛けた。 この本屋はさいきん夜9時まで開いているようになった。 目当ては小林信彦さんの『本音を申せば』。 「週刊文春」連載の<クロニクル的エッセイ>で、内容は4年前の2004年の一年分。 アテネ五輪の年だったし、新潟県中越地震が起きた物騒な年でしたね。 週刊誌はみないので、4年前の出来事を想い出しながら読むのが愉しみになっている。

 閑話休題(それはさておき)。 その近所の本屋は小さな店である。 新潮文庫、文春文庫、講談社文庫や角川文庫などの新刊は揃えているが、 中公文庫、ちくま文庫はめったに扱わない。 これらは値段が高いし(文庫が平気で千円を超えるようになったのいつ頃からか)、 余りポピュラーじゃない。 それで、大型書店がある街に出たついでに、と云うことになる。 近所の小さい書店でも予約すればそれで済むのだろうが、 冒頭に述べたように実物をみないと駄目な性分なのは困ったもんだ。
'08年04月14日

日本沈没

 TBSの映画「日本沈没」をみた。 何もみたいと云うのではなく、柴咲コウがでているからと云う程である。 テレビ局が出資し、その他が参加出資すると云う近ごろの映画である。 映画会社も名を連ねているが、映画会社が単独で制作できない時代である。 いま邦画が洋画を上回っているのは、一時的なのかも知れないが、 本来の映画産業が消えて、こんな映画の作り方でヒットしているのは別に悪くはない。

 でもね地震が起きなくても電車が不通になる。 それは珍しくない。 遭遇して困るのは、何が起きているのかわからない、情報が途絶えるのである。 これ程不安なのはないのであるが。 そう、一番の情報源はテレビなのに、それをきちんと描かない。

 「日本沈没」でも、東京の放送局が機能不全になるだろうに、とは思いもよばない。 キー局が不全になればどうするのか、その構えはあるのか。 TBSがそれを考えないのは、思慮不足と思うが、まあ所詮(しょせん)これは娯楽番組なのだろう。
'08年04月13日

カートリッジ

 2年以上前から浄水器を使っている。 ポット型のドイツ製の浄水器<ブリタ>であるが、ポット自体はオマケみたいなもので、 濾過するフィルタのカートリッジが本命、つまりこの会社の収益源でなのである。 カートリッジは円筒状をしていて8週間で交換する。 スーパーに行けば4個入り(ひとつはオマケ)が3千円程度で売っているから、日に13円。 似たような宣伝をしていたが、天然水のペットボトルより安い。

 10年ほど前には、据え置きの容器に水を入れて電気でがらがら掻き回し濾過するものがあったが、 いつの間にか消えて仕舞った。 いまでは水道の蛇口と繋がって、蛇口から出る水を濾過するものがあるが、 あれは場所を取るし不細工だし、値段もはる。 それで<ブリタ>にした。 で、効果はと云うと、はじめて緑茶を飲んだときはびっくりする美味しさだった。 ところが、翌日になると何だかよくわからないと云うほど。

 きょねんだったか、ブリタのカートリッジの形が変わった。 円筒ではなく平たいもので、それで以前のものを<クラシック>と呼ぶのである。 いまのところは、2つの規格でカートリッジを売っているのだけれど、 そのうち<クラシック>は消えるのだろうか。

 そんな、ぼやきを思いだしたのは、朱肉のいらない判子<シャチハタ・ネーム>で、 これが十年以上使っていたのだけど、インクが切れた。 自分で買ったのか貰ったのかも判然しないハンコで随分使ったのは間違いない。 買い換えようとスーパーに行くと、ぐるぐる回す判子である。 ところが、ぐるぐる回してよくみれば<シャチハタ>のカートリッジがあるじゃないか。 買い換えるつもりでいたが、そうではなかった。

 それが、買い換えのカートリッジが2種類あってどっちだろう。 店員さんはいたのだけどいなくなって困ったなと思ったが、こっちだろう、と選んで帰った。 結果は正解で、それでもカートリッジがふたつ付いている。 ひとつあれば十年はもったのだから、もう一本は余分だなと思った。281円である。 裏書きを見ると、カートリッジはインキが印面に浸透するまで12時間必要ですと。 その上 <交換しても印影が回復しない場合は、さらにもう一本新しいインキカートリッジを補填してください> と云うのである。
'08年04月04日

困ったもので

 プロバイダのメールは、数年前とはチェックのやり方が違うようになった。 以前はメールソフトだけだったのに。 それがいまではWebブラウザでメールサーバにアクセスして相手と件名を確認して、 それからメールソフトでメールを取り込む。 こんな面倒なことをするのはスパム(迷惑メール)のせいで、 スパムブロックの網をすり抜けて来るのが増えたためである。

 メールソフトでメールをチェックすれば毎日のように、スパムがぞろぞろ現れる。 そのうえ<まともなメール>がスパム扱いされて、届かないことがある(こっちが問題なんです)。 案外、どうでもいいようなメール(失礼)はきちんと届いてます。 一方で<まともなメール>がときどき届かない。 スパム扱いされたメールは、メールサーバーの別の場所(檻)に一週間保管されて廃棄される。 それで、送られて来たメールに気づかないことは何度とあった。 なにも、自慢しているのではない。 いや、困ってるのだ。

 プロバイダのスパムブロック・サービスが機能していない訳ではない。 スパムは日に、百何十通は来ていて、網をすり抜けるものは十何通だから多くはブロックされている。 すり抜けても気にはならないが、<まともなメール>が来ないのは気になる。
'08年04月02日

烏兎匆匆

 きょうから四月で、何だか知らないけれどあっという間に月日は過ぎるなぁ。 春なのに西高東低の気圧配置で、風が吹いて寒いなと思ったが、 夕方テレビをみると三陸沖に発達した低気圧は、丸で台風のように渦を巻いている。 北海道は猛吹雪。

 天気みたいに実は立腹している政治なのだが、後日と云うことで別のことを書く。

 旧稿に書いた古今亭志ん朝のDVD集「上巻」は、 上下巻で演目44演目と書いたと思う(書きっぱなしなので確かめていない)が、 監修の京須偕充さんの文章によると、<41演目44高座>なのだそうで、 考えてみれば高座の数と演目は一致する必要はない。 確かに、京須さんが手掛けたCD版「志ん朝復活--色は匂えと散りぬるを」のシリーズでは、 「お若伊之介」は79年の口演と01年のものとふたつある(以前書いたが、ともに名演)。 成る程、同じ趣向なのだろう、「下巻」は今秋に出るそうだが中身は知らないが、 <二巻を構成順に通してご覧になれば、志ん朝は六十歳から次第に若返り、 三十四歳からまた六十歳へと成熟していく>

 一日が終わって、寝酒をきゅぅーと一杯、呑みながら志ん朝さんの一席を観るのは、 贅沢なひとときである。 それで翌朝、気分よく目覚めることが出来る。 「下巻」は楽しみである。 やがて夏になり秋になるだろう。 それにしても、政治は最悪だな。
'08年04月01日

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