日常茶飯

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#53 
目次

月末無題

 昔の言い伝えに夜中に爪を切るもではないと子供の時分に聞かされれた覚えがあるが、 夜中にソフトをインストールするものではない。 うっかり、インストール中にエラーが起きると、一晩中それに付き合わされて迷惑する。 失敗したのはこちらに原因があると思いがちだけれども、 ソフトを作った方が悪いに決まっていると思いたい。

 一年前か二年前だったか判然しないけれど、プログラミング言語Javaのバージョンが5になったとき、 ダウンロードしてバージョンアップすると途中でエラーが起きた。 だからバージョンを元の状態に戻して、それからはその儘(まま)にしていた。 その後セキュリティ・ホールが見つかったと云うので、 古いバージョンの修正版を米国SUNのサイトに探しに行ってインストールしたけれど、 それからはバージョンは4の儘にしていた。

 きのう夜、Java5の7つめのアップデート版が出た。 ためしにインストールしてみると何も問題なかった。 矢っ張り、こっちが悪いのではなかった。 あわてるものではない。
'06年05月31日

寸法

 四月の下旬に家具屋に注文した本棚が漸(ようや)く先週末に届いた。 一ヶ月近く掛かったわけで随分待たされた。 在庫が切れていて、工場の生産を待つかたちになって、間に大型連休が入ったので遅れに遅れたのだろう。 そうなるとは思ってはなかったので、古い本棚は早々と処分して仕舞った。 買い換えの本棚が来るまで、本は段ボール箱に詰めていた。 部屋に段ボール箱の山をずらずらと並ばせていた。

 本を段ボール箱に詰めて都合が悪いのはビッシリと詰まらないのである。 出来るだけたくさん入れたいのだけれど隙間が出来る。 段ボール箱のサイズは昔から決まっているのだろう。 どう云う様に決まったのか知らないけれど、何も本を詰めるためではないだろう。 本は重いから、隙間が多い方が軽くて運びやすいと云うこともある。 しかし、詰め込んで置いておくだけの立場からすれば、出来るだけ効率よく詰めたい。

 最近は、荒物屋(ホームセンター)に行くと、A4サイズやB4サイズの段ボール箱を売っている。 つまり書類用のもので、試してみると本では矢張り具合が悪い。 普通の段ボール箱でもそうだけど、始末に悪いのは文庫本である。 ところが、その文庫本。 色々と試して気づいたのが郵便局で売っている小包の箱である。 ピッタリ収まる。 只、小包用だから小さいのである。 それを延長したような箱があればよいが。

 先日、小包を郵便局に出しに行ったら、熱心に大きさを測っている。 巻き尺で一度測って、もう一度確かめて、機械に入力して料金は幾らですと云う。 郵送料は重さではなく、寸法で決まると云う。 クロネコも近々そうするらしい。 少しは、見込みがあるかも知れない。 それで、本をビッシリと詰め込める箱が出てくればいいのだけど。
'06年05月29日

無償提供

 マイクロソフトがVisual C++ 2005 の Express Edition を発売後一年間限定で無償提供していたのは知っていたけれど、 その一年と云う条件を取っ払ったそうだ。
 日経ソフトウエアの7月号附録にVisual C++ 2005 Express日本語版のCD-ROMが付いてる。 本体の雑誌には余り用はないけれど、附録が目当てで買った。

 マイクロソフトのホームページは長いこと見たことはなかったが、なるほど一年間の限定はやめたと自慢げである。 ところが、どう云うことだろう。 このサイト、ブラウザのFirefoxで開くとどのリンクも開かない。 いつからこうなったのだろう。 仕方がないのでIEで開いて設定の方法を見て、 その上で附録のCD-ROMからインストールした。

 ドライブにCD-ROMを挿入すると、「必要なファイルを一時ディレクトリにコピーしています」 と云うダイアログボックスが現れて暫く待たされた。 それから、使用許諾契約書に同意して、なんやらかんやらと、インストールが始まる。 これが長い。 一時間以上かかったンじゃないかな。 終わって待ちくたびれて仕舞って、で何するんだっけ。
'06年05月27日

手続きに入る

 来月から駐車違反の取り締まりが厳しくなる。 新聞によると、 民間の監視員が違反車両を確認し、車からちょっと離れただけで取り締まりの対象となるらしい。 放置駐車とは、運転者が車から離れていて、すぐに移動が出来ない状態を云うらしい。 それで、コンビニはドライバーを2人体制にすると云う。 運送業界では配送センターに荷物を降ろし、台車や自転車で配達先に回ることにするらしい。

 警察が委託するのは警備業やビル管理業の法人で、 従前はタイヤにチョークで印を付けて暫く様子を見ていたのが、 監視員が放置駐車を見つければ直ちに手続きに入ると云う。 この「手続きに入る」と云うのがおもしろい。 如何にも役所的な表現である。 どのように「手続きに入る」のか。 デジタルカメラで車体を撮影し、携帯端末にナンバーを打ち込み、ステッカーをフロントガラスに貼れば違反が確定する。 5分から10分で終わると云う。 これじゃア個人も、うっかり出来ないのだなあ。
'06年05月26日

文七元結

 本所達磨(だるま)横町に住む左官の長兵衛。 鏝(こて)を持たせれば右に出る者はいないと云う名人肌の職人だが、これが大の博打好きで、 大きな借金を抱えた挙げ句、道具まで質に入れる始末。 そんな長兵衛のひとり娘のお久(ひさ)は、暮れも押しつまったある晩に、 吉原の大店(おおだな)「佐野槌(さのづち)」を訪ね、 女将(おかみ)に自分の身と引き換えに借金の用立てをして欲しいと訴えた。

 明くる日の晩に、佐野槌の女将に呼ばれた長兵衛。 「いくらあったら、お前さん、仕事にかかれんだい?」と問い質されて、「五十両ありゃア」と。 「そう。そいじゃア、あたしが、その五十両貸してあげよう」と女将。 「来年の大晦日まで待ってあげるから、それまでにお前(まい)さん、五十両のお金を返しておくれ。 ただしこの娘(こ)は預かっとくよ。 心配することァないよ。 何も見世へ出そうってんじゃないよ。 あたしのそばに置いといて、身の回りのことをすっかりやってもらう。 生花(おはな)だの、茶の湯だの、裁縫(おはり)だの、色んなことを一通りこの娘に仕込んであげるから」。 「そのかわり」、ここで女将の口調は改まる。 「ねえ、長兵衛さん。大晦日を一日でも過ぎるっていうと、あたしも鬼になるよ。 この娘を見世へ出す。 お客をとらせるよ」。

 朝早く目が覚めたが、朝ご飯までには時間があるし、何にもすることがない。 そこで古今亭志ん朝の『文七元結(もっとい)』を聴いていた。 思わず聴き入って仕舞った。 これまで何度か聴いてはいたが、こんなに引き込まれることはなかった。 一時間以上する大ネタだが、志ん朝の『文七元結』は随所にくすぐりがあって笑わせる。 感動的な山場が幾つもあって、話はちっともだれることがない。 CDで聴くのだけど、志ん朝の仕草や噺の情景が目に浮かぶようであった。 兎に角みっちり聴かせてくれる。

 さて、五十両の金を懐(ふところ)に入れて吉原を出た長兵衛さん。 吾妻橋(あずまばし)まで来たとき、若い男がいまにも身投げしようとしている。 思わず引き止めて訳を聞くと、 男はべっ甲問屋「近江屋」の手代で文七と云う。 水戸屋敷から集金した五十両を帰りにすられたと云うのである。 ご主人に申し訳のため川に飛び込んで死のうと思いつめた文七に、 長兵衛は懐の五十両を与えてしまうのだが、ここは山場である。 見ず知らずの男にそう簡単に五十両をやれるものではないのだが、その演出が実に見事である。 長兵衛は、この五十両がどう云う金かを話して聞かせて、文七に渡そうとする。 「そんないわれのあるお金を、あたくしは、余計いただくわけにはまいりません」と拒む文七。 「たとえお久は、女郎ンなったって、死にゃアしねェんだい。 なっ?おめえはどうしても死ぬってェから、おれァ、くれてやるんだ」と、 業を煮やした長兵衛は、五十両の入った財布を文七の顔に叩きつけて家に帰って仕舞う。

 文七は近江屋に戻り、主人の卯兵衛(うへえ)に五十両を差し出すが、 既に水戸屋敷から五十両が届けられていると云う。 すられたのではなく、忘れてきたのだ。 「た、た、大変なんでございます。今年十七になる娘がお女郎になって…」と、慌てふためく文七に、 卯兵衛は吾妻橋での一件を残らず告げさせる。 「何ィ?通りがかりの方が?お前に五十両の金を恵んで?… 世の中にァ、そう云う人がいるんだなァ。 あたしたち商人(あきんど)にゃ考えられねェや」と感心する卯兵衛。 ここも山場で、卯兵衛と番頭とで、文七にお久と佐野槌の名を思い出させるくだりとなる。

 明くる日、卯兵衛は酒屋から酒の切手と角樽(つのだる)を買いもとめ、文七を伴って達磨横町の長兵衛の家を訪ねる。 長兵衛の家では昨夜から夫婦喧嘩が続いている。 「どこのなんて人にやったんだいッ」。「な、名前(なめえ)なんぞない人(しと)だよッ」。 そこに卯兵衛が現れて、昨夜の礼をいって五十両を返すが、長兵衛は粋(いき)がって金子(きんす)を受け取らないのである。 が女房にケツをつねられてバツが悪そうに受け取る。 「あのォ、それから、これは金が出ましたほんの身祝いでございます」と、卯兵衛が酒を差し出すと、 長兵衛、酒は遠慮なく貰うらしい。 「おーお、樽もついてんでございますか?ヘイヘイ、ヘイッ、ありがとございァす」。 そうこうしているところに、「酒の肴が届いたようで」と卯兵衛。 長兵衛の家の前に駕籠(かご)が着いた。 駕籠の垂れをスッと上げると、中から出て来たのがお久である。 文金の高島田、小紋縮緬の着物に繻子の帯を締めて、化粧をして出てくるその艶(あで)やかなこと、 丸で花が咲いたようで。 「親方。このお肴、お気に召していただけましたかな」と云う卯兵衛に、 「ヘイ。大好物でござん…」と嬉し泣きの長兵衛。 女房とお久は抱き合ってうれし涙にくれたと云う。 このお久と文七が一緒になって、後に至って麹町に元結屋(もっといや)の店を出したと云う、 『文七元結』の一席。
'06年05月22日

雨模様

 五月になって、まとまった晴れは連休の間だけで 後は晴れても曇ったり、翌日なると雨になったりする。 このまま梅雨になるのか知ら。 除湿機を廻すと水がよく溜まる。

 ぐずつく天候のせいか衣料品が売れないと云う。 尤も天候の影響を受けない高級品や身の回り品は好調な売れ行きだそうだ。 予報では日曜は回復するらしい。
'06年05月19日

消耗品

 先日、初物のスイカを食べた。 梅雨の前に食べるのは初めてだ。 糖度は12度。 よく熟れて甘かった。 真夏の暑い頃に食べていたときと同じ味である。 去年はどうだったかと考えてみるに、この時季にスイカが現れたと云う覚えはないが、旨かった。

 それはどうでもいいとして、電子機器は突然壊れるから困る。 いや、壊れたのではないけれど、こう云うものは突然なので矢っ張り困る。 デジタルカメラのバッテリーのことである。 4年以上使っているけれど、つい最近まで目一杯充電できたのに、 きのう充電していると直ぐに終了して仕舞い、見るとちっとも充電されていない。 リチウムイオン電池は消耗品なので寿命がある。 4年で切れるのが妥当かどうだか判らない。
'06年05月18日

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