ヤッターマン(タイムボカン・シリーズ)のドロンボー一家がおくる山岳お役立ちグッズの大紹介だよ〜!
楽々カメラ吊り

- ボヤッキー
- 皆さん、山で一眼レフ・カメラを持ち歩く時、どうしていますか?
首に架けると、首がこりませんか?
肩から斜めに架けると、ジャマじゃないですか?
カメラがブラブラして困りませんか?
ボクチャン、いい事考えちゃったのね。 - ドロンジョ
- なんだい?! そりゃ?
- ボヤッキー
- それが、この"楽々カメラ吊り"なのねー。
長さ30cmくらい
- ドロンジョ
- ただのバックルじゃないかい
- ボヤッキー
- No,No! これをザックの胸の部分に着ければ?! (絵の赤い部分)
ほら、この通り - トンズラー
- さすがでまんねん。
- 説明しよう。
- "楽々カメラ吊り"とは、ザックにカメラを着ける事により首、肩への負担を減らしたものである。また、ブラブラするカメラを手で押さえなくても、ザックのウエストベルトで押さえる事ができるぞ。君も試してみよう!
- 作り方:
- 材料はバックル2個、バックルに通すテープ1m だけだ。 テープがすり抜けないようにちゃんと縫い付けよう。
- 使い方:
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- カメラを首に架ける。
- カメラの紐(ストラップ)を楽々カメラ吊りで留める。
- カメラの紐(ストラップ)を首から外す。
- カメラをザックのウエストベルトで固定する。
- 利点:
- 安い!(400円くらい) 軽い! 行動中すぐにカメラが使える
- 欠点:
- ザックを背負ったり降ろしたりする時、架け替えなければならないのでうっとうしい。架け替える時(カメラを外す時)はカメラを落とさないように注意してね!
シャッター・ボタンがウエスト・ベルトのバックルに当たって押されてしまう事があります。 シャッター・ロックのあるカメラはロックを掛けておこう。 - 作者注:
- 私はテープをバックルに縫い付けるのを東京・新大久保の石井スポーツでやってもらいました。100円くらいかかりました。店員は不審そうな顔してましたけど(^^; (何で長さ調整を出来ないように縫い付けてしまうんだ? って)
また、これをやったままラッセルするとカメラが雪まみれになります。(^^;
楽々カメラ吊り 2

- ボヤッキー
- あぁ、ボクチャン 自分のおつむの良さがオソロシイ。
"楽々カメラ吊り"に続いて"楽々カメラ吊り 2"を開発してしまうなんて。 - ドロンジョ
- なーに言ってるのさ。 そんな事やっている暇があったらとっとと借金返して、次のメカを造るんだよ!
- トンズラー
- その通りでまんねん。 わしもゴミ拾い・・・、ちゃいまんねん、材料集めやりまんねん。
- 説明しよう。
- "楽々カメラ吊り 2"とは、"楽々カメラ吊り"の数々の欠点を改良した物である。
但し、見た目の良さは保証しない。
カメラをしたまま、雪山でラッセルしても大丈夫(?!)だ! - 作り方:
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- 用意する物
- 丸型の吊環 (ロープ・シュリンゲを通す)
- ロープ・シュリンゲ :φ3mm ×1m弱 (カメラを吊る)
- バックル 又は ストラップ :幅 18mm×長さ 1m (カメラ落下防止。ザックに固定)
- ナスカン 又は カラビナ :×1 (カメラを吊る)
- 防水袋 :小 ×1 (カメラが入る大きさ)
- テント用ゴム :×1m弱 (カメラの振れ防止)
- カメラに着いているストラップを吊環から外す。
- 吊環を丸型の物にする。 普通三角型の物が多い。
三角型の吊環でもOKだが、長期的に使うならシュリンゲの擦れが少ない丸型の方が良い。
大きなカメラ屋で吊環だけを売っている。 - 吊環にロープ・シュリンゲを通し、ダブル・フィッシャーマン結びをする。
シュリンゲが長いとカメラの振れが大きくなる。
防水袋に入れて、口が閉まる程。 - バックルはスッポ抜け防止に端を結んでおくか、折り返して縫い付ける。
- 用意する物
- 取付方:
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- カメラをナスカン又はカラビナをザックの肩掛けに固定する。
収納時の固定。 カメラは縦に吊る様になります。 - カメラをバックル又はストラップでザックの上部に固定する。
撮影時の落下防止。 - ゴムをザック肩掛けのストラップの部分に通し、これにカメラをレンズを抱く様に固定する。
ブレ防止の為。
- カメラをナスカン又はカラビナをザックの肩掛けに固定する。
- 使い方:
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撮影する時はナスカン又はカラビナを外す。
収納時はナスカン又はカラビナにカメラを掛けておく。
更にゴムで固定しておくとブレない。 - 利点:
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雪山でラッセルをしても、カメラに雪が入らない。雨も避けられる。
シュリンゲが掛かればどんなカメラでも改造可能!
うっとうしくない。
カメラの振れが少ない。
ザックを降ろす際、"楽々カメラ吊り"の様に吊具を解除する必要が無い。
要するにザックを背負う時も降ろす時も何もしなくて良い。
- 欠点:
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カメラ側にかなり改造を加えるので、山以外をメインで使う人は改造に躊躇するかも。
カメラをザックに固定するバックルが外れてしまうとカメラを 落してしまうので注意!
ザックに固定しているバックルがザックを背負う時、うっとうしい時がある。
シュリンゲを肩から掛けている時はカメラがうっとうしい。 - 作者注:
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以前、"楽々カメラ吊り"でカメラを吊ったまま雪山でラッセルをやり、
カメラを雪まみれにしてレンズに水分が入ってしまった悲しい出来事がありました。
その後、雪山で"楽々カメラ吊り"を使う事はありませんでしたが、やっぱり雪山に カメラを持って行きたくなりました。
そこで、開発したのが、"楽々カメラ吊り 2"です。 また、ザックへの取付/取外を簡単に行える様にしました。
カメラをザックに収納する時は防寒着等にくるんで防水袋に入れています。
ラッセル兼・岩雪ミックス登攀用手袋 (完全防水 & グリップ抜群)

- ドロンジョ
- って、ただのゴム手袋じゃないかい?
- ボヤッキー
- その通りなのよー!
皆さん、ゴアテックスの手袋でラッセルしてビショビショに濡れた事はないですか? ゴアテックスの手袋って完全防水じゃないのよね。
そこで、これ! ゴム手袋の出番なのね! - ドロンジョ
- それじゃ、手が蒸れちゃうじゃないか。
- ボヤッキー
- そこは割り切ってガマンしてもらうんです。
冷たーく濡れるのと、蒸れるのとはどっちがいいですか? - ドロンジョ
- あたしゃ、どっちも嫌だねー。
- 説明しよう。
- "ラッセル兼・岩雪ミックス登攀用手袋"とは、ゴアテックスの限界を超えた完全防水のラッセル用手袋である。
また、岩雪ミックス登攀にも使えるぞ。岩に対してのグリップ性は抜群だ。 - 作り方:
- よくホームセンター等で売っているゴム手袋、そのもの。
肱まである物が雪が入ってこなくて良いでしょう。
また、使えなくなったゴアテックスのオーバーミトンを利用して、デラックス化できます。オーバーミトンを手首あたりで切り、手首から肱までの部分をゴム手袋に縫い付けます。 そして、防水のために風呂釜用防水パテを縫い目に塗ります。 絵の青色の部分をゴアテックスにしたものです。 - 使い方:
- そのまま使う。寒い時は中に薄手のインナー手袋を使おう。
濡れても乾くのは早いぞ。 - 利点:
- 完全防水! 安価
- 欠点:
- ゴアテックスの手袋は必ず持って行くので、"ラッセル兼・岩雪ミックス登攀用手袋"の分だけ荷物が増える。
手が蒸れる。
実際やった事はないが、これで制動確保は無理だろう。 グリップが良すぎてまるで制動が効かない。 - 作者注:
- ラッセルの時いつも濡れて冷たい思いをしていたので、これを考えつきました。
また、岩雪ミックス登攀時にも高価(8000円くらい)なゴア・手袋を使っても、すぐに破けてしまい悲しい思いをしました。
アマチュア無線用・グニャグニャ・アンテナ (430MHz)

- ボヤッキー
- ふっふっふっ・・・私がかつて毎週、メカを作っていた事を忘れちゃいないでしょうね。この天才的頭脳を登山用具開発に向ければ、こんな事もできちゃうのよーん。
- ドロンジョ
- ちょいとボヤッキー、いつも負けてたじゃないのさ。
- ボヤッキー
- そうでした。
- ドロンジョ
- それで、今回のメカ、じゃなくて登山用具は何なのさ?
- ボヤッキー
- アマチュア無線用・グニャグニャ・アンテナです。
エレメント(枝の部分)をグニャグニャにして、折りたためるようにしたのがミソなのよ。
無線はアンテナ次第で遠くまで届くのよー! (ホント)
- 説明しよう。
- "アマチュア無線用・グニャグニャ・アンテナ"とは、山に持って行けるようにグニャグニャ折りたためるアンテナである。
指向性があるので強力だ。 - 作り方:
- FCZ研究所の430MHz2エレ・アンテナ(キット 1000円くらい)を買って来る。
そして、エレメントの部分(元は真鍮の針金)を潤工社のジュンフロンの線材に交換する。
ふつうの線材ではフニャフニャ過ぎてダメである。 しかし、潤工社のジュンフロンは何度曲げてもしっかりその曲げを保つ。 - 使い方:
- アマチュア無線の無線機に着けて使う。送信したい方向に向けて電波を発射するべし。
- 利点:
- ロッド・アンテナ(まっすぐの棒のアンテナ)より指向性があるだけ強力。遭難した時、君の声を届けてくれるかも?! 小型(20cmくらい)、軽量。
- 欠点:
- 作るのに半田ごて、測定器が要る。潤工社のジュンフロンが入手し難い。交信相手の方向が分からない時は使いづらい。(アンテナの方向をグルグル回さなければならない。)
- 作者注:
- 私は、潤工社のジュンフロンを自分の会社(電機工場)からかっぱらって作りました。ジュンフロンは航空・宇宙機器等に使用されており、被覆がテフロンです。
エレメントだけじゃなく、本体もグニャグニャ折りたためる様にしたいです。 フレキシブル基板を使うか、形状記憶合金なんて使えばできそうだが・・・ どこかのアンテナメーカーが作ってくれないかなー。