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[学習指導案]

                         谷口聡史            

 とき  7月8日 1時限目

 ところ 東京成徳大学 204教室

 対象者 国語科教育法受講者

 本時の目標

  ・筆者の小難しい文を理解して簡単な言葉に直せるようにする。

  ・名前の持つ意味を軽く理解する。

 本時の展開例

  テキスト 高校生の国語U

  『名を呼ぶ』2時限目(計4時間)

 

 指導展開案

  「起立、礼、着席。今日は、教科書115ページの『名を呼ぶ』をやります。2回目という事で、前回の続きからです。前回は、筆者の考える、名を呼ぶという行為を、勉強しました。今日はその続き、116ページの9行目からです。その少し前は、新しいものに名を付けることによって初めて、存在することができ、他のものと関係を持つことができる、とあります。それを、逆手にとったもので、化け物の名前を当ててやっつけるという昔話が世界には沢山あります。それでは、116ページ10行目から・・さん読んで下さい。

〜・・さん音読〜

  「1回や2回読んだだけでは全く分からないので、難しい文を簡単に崩していきます。山寺に 〜 化け物は退散する。)

  これは、ただの名前だと思っていたものが、実は意味があって、その意味を当てられてしまったから、恥ずかしい、逃げろ、っていう意味です。例えば、キン肉まんとか、覆面レスラーみたいなものです。

  そこに起こっているのは 〜 還元してみせることでもある。ここを教科書に星印が付いて、問題にしてるので聞きます。・・さん。本文に沿ってここに書かれている意味を分かりやすく説明して下さい。

〜・・さん答える〜

さっきも言ったように、これは、ただ一個人の名前であるかのような名前が、実は意味を持っていることに気づき、その意味に変えてしまうという意味です。答えとしては、「なんちのりぎょ」は、「南の池の年経た鯉」であると、解き明かすことです。

  次も、星印が付いて、質問のある大事そうな場所について聞きます。

  化け物は 〜 保ちきれなくなるのだ。なぜ、保ちきれなくなるのか。・・さん。

  〜・・さん答える〜

  自分の秘密や、格好つけていたことを知られると恥ずかしいですよね。それに謎めいたものが保ちきれない、これにも当てはまるのがキン肉まんです。覆面の下を見られたら死ななくてはならない。そんな感じです。

  次の行、いうまでもなく 〜 提起されることになる。この中でも特に人の命名においては、以降の文に書かれている「類」を意味するものとしての普通名詞と、「個」を指示するものとしての固有名詞、とありますが「類」と「個」とは何かをあとの文を参考にして説明して下さい。 

  〜・・さん答える〜

  類が名字、個が名前。それ以上でもそれ以下でもありません。

  はい、本日はここまでです。最後にもう1度今日のおさらいをします。怪物退散の話。さして意味を持たないような言葉と見せ掛けて名前を告げる怪物に、その隠された意  味を解き明かして、怪物に勝つという話です。それはつまり、名前のしたに隠された謎を言われて、ばれた、恥ずかしい、負けたという意味でした。そして人の命名は、男女や長男、次男などのように「類」を意味するものと、人それぞれの「個」を意味するものがありました。次回はこの事について詳しい話を見ていきます。

  終わります。起立、礼、着席。      

 

 指導内容確認  

  ・指導内容をどの程度理解させられたか。 優・良・可・不可

  ・板書は正確で見やすかったか。     優・良・可・不可

  ・時間配分は適正であったか。      優・良・可・不可

  ・発問と回答はかみ合っていたか。    優・良・可・不可

  ・説明は聞き取りやすかったか。     優・良・可・不可

     

[学習指導案]                 日文3A 谷口聡史

 とき 平成十一年十一月二十五日

 ところ 東京成徳大学204教室

 対象者 国語科教育法受講者

 本時の目標

   ○異世界で活躍する人間の考え方を感じる

   ○「形」と「言葉」との共通点を理解する

 テキスト

   高校生の国語U 「養父の教え」一時限目(計一時限)

 本時の展開例 

   起立、礼、着席。今日は教科書の一番初めの作品を勉強します。この作品は歌舞伎役者の坂東玉三郎が書いたものです。作家や言葉のプロが書いたものではありませんが、違った文化の中で活躍している人ですので、そういった文化も感じつつ勉強して下さい。それでは、10ページを開いて下さい。初めから11ページの終わりまで○○さん読んで下さい。

  〜指名音読〜

  ありがとうございます。続きから14ページの9行目まで○○さん読んで下さい。

  〜指名音読〜 ありがとうございます。続きから最後まで○○さん読んで下さい。   〜指名音読〜 ありがとうございます。それでは初めから見ていきたいと思います。まず10ページの文、8行は、問題提起に近い形で書かれています。6行目の〈形あるいは〈型〉とはなにか、と疑問を提起しています。その疑問を頭に入れつつ先を見ていきましょう。次のページ2行目の「形を習得する修行」と書いてありますが、それはどういった修行だったのでしょうか。○○さん答えて下さい。 

  〜答え・間違っていたら訂正〜 ありがとうございます。稽古の積み重ね、反復が正解です。そして筆者はその稽古に対してどう思いましたか。○○さん。 

  〜答え・間違っていたら訂正〜 反復の理由が分からないことからくる苦痛、形から逃れたいという思い、ですね。そんな筆者に養父である守田さんはいいことを言いました。教科書に書いてある言葉を自分なりに理解して説明して下さい。○○さん。 

  〜答え〜 型を持っている人が型を破ってこそ型破りと言うのであって型がない奴が破ろうとするのは形無しという。年取った人じゃないと言えない言葉ですね。しかし筆者はこの言葉を理解するまで何十年もかかりました。そして次のページからは筆者の考える形について書かれています。一行目に筆者の考える形の答えが書かれています。「形」とは「言葉」のようなものであると書かれていますがその例を本文中からあげて下さい。

  〜答え〜 7行目から10行目の部分です。つまり「形」と「言葉」は共に、自分の内面を表現する、他人に伝える手段であるということが分かると思います。14ページ13行目に昔ながらの様式の世界とありますが具体的にどういう世界のことでしょう。

  〜答え〜 歌舞伎や落語等がそうです。本日は筆者の考えに触れる事が出来たでしょうか。他人の考えに触れることも読書の醍醐味だと思います。皆さんも自分なりの形というものを見つけてみて下さい。終わります。起立、例、着席。

 

 指導内容確認

   ・指導予定の内容をどの程度理解させられたか。 優・良・可・不可

   ・板書は正確で見やすかったか。        優・良・可・不可

   ・時間配分は適正であったか。         優・良・可・不可

   ・発問と解答はかみ合っていたか。       優・良・可・不可

   ・説明は聞き取りやすかったか。        優・良・可・不可

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