Last Up Date 2006.06.03          

日記を物語る 2006年05月INDEXホームに戻る 

            


05月30日(火曜日)

曇りのち雨。午前中は原稿に向かう。午後から明治大学。「日本語文献精読」は月曜に同じスピードで進んでいます。

05月31日(水曜日)

晴れのち曇り。朝起きて「朝日新聞」の文化欄を開くと「不敬文学と呼ばれた昭和10年代 源氏物語 あちこち「削ル」」。知り合いの皆さんが何人も登場。主役さんは先週もご一緒しましたが、元気ハツラツの若い人。これはみんなの励みになりますね。

明治大学。所定の一単元を全クラス終えて来週はまたまたレポート提出となります。青山学院女子短期大学のふたつの演習は、二年生から発表が始まる。本文注釈も、テーマの「「お香」と『源氏物語』」もなかなかよかったです。専攻科では僕の論文を精読しました(汗)。夕方から慶應で「小右記」の会。大詰めの注釈原稿の整理を、慶應史学の諸君にもお手伝い頂くこととなりました。宜しくお願いいたします。


05月01日(月曜日)

快晴。昨日今日と相次いで、浜口俊裕先生より『枕草子の新研究 ―作品の世界を考える』(新典社.2006.05/\11600+税)を、 伊藤好英先生より『折口学が読み解く韓国芸能 まれびとの往還』(慶應大学出版会.2006.05/\3800+税)を拝受しました。浜口先生の御論はさっそく拝読しました。また伊藤先生は兼任でご出講の二大学で僕と同じ担当科目を持ち、しかも同じ郷里と言うこともあって、危なく穴の空きそうになったM花散里・朝顔・落葉宮でも原稿をお寄せいただきました。いずれにせよ、連休中じっくり拝読させていただきます。ありがとうございました。

05月02日(火曜日)

雨のち曇り。昼間は全国の高校生と先生に配布するためのパンフレット「小論文の書き方」を書く。この春入社の新卒エリート君達が高校生のつもりになって書いた(!?)小論文の添削とその解説。そのまま写真製版するためか、字も丁寧、誤字もないのはさすが(教育情報産業なのだから当たり前か)。それ故、評価がやや甘めになっているのはご愛敬。初めて書く人の目線で、と言うのがむつかしいところです。夕方から浅草方面に出向いてあれこれと御仕事。明日から連休です。もちろん原稿たっぷり書きますぞ!

05月03日(水曜日)

五月晴れ。大渋滞を耐え抜き、なんとか信州に帰省すると、そこには美しい故里の光景が僕を待っていてくれました。まず、噴煙を上げる雄大な浅間山。 さらに田んぼに不時着したバルーンに遭遇するというハプニング。農作業中のおばさんも手を休めて、再浮上に格闘するアスリートさんたちを見守っていました。 かくして、バルーンくんは力強く再び空へと帰って行ったのでした。

05月04日(木曜日)

快晴。家族全員が揃いにぎやかに過ごす。お勉強はしませんでした。

05月05日(金曜日)

快晴。ただただひたすら充電。本屋でビジュアルブック二冊購入。

05月06日(土曜日)

快晴。遅れを取り戻すべく、原稿に専念。まずは「小論文の書き方」講座を九枚。さらに『源氏物語』の和歌の現代語訳の見直しと宿題である『太平記』巻二十四冒頭の「有職故実」に関する補注を一枚。午後、息抜きに近所の露天風呂できちんと鋭気を養いました。

05月07日(日曜日)

雨。「朝日新聞」の読書欄下段の新刊情報にふたつの本が登場。いよいよです。それを御覧になったのか、・もと教授大先生からお電話を頂戴する。自称年俸1500万円の仕事をリタイアされた由(実は周知のことですが)。今後のご発展をお祈りします。

阿部泰郎先生より、『『新蔵人物語』絵巻の研究』(名古屋大学比較人文学研究年報別冊、2005年/2006.03)を頂戴していました。『とりかへばや』を継承する異装の中世物語。影印に本文、詳細な注釈に現代語訳まで付された充実の一冊。ありがとうございました。

05月08日(月曜日) Special Thanks 229,000 Hits

曇りのち雨。連休明けの明治大学へ。「日本語文献精読」は丁寧に文章を読む。教科書の旧漢字にも馴れてきてくれました。「論文演習」はある添削原稿を参考に、さらに推敲して各自が文章を練る。文章作法を学んでください。

05月09日(火曜日)

曇り。午後から茨城県古河市内の高校で進路講話。生徒さんの反応が良くてご機嫌。ただし、時間通りに帰らないと遅刻というジレンマの中、ほぼ定刻で明治大学に到着。「日本語文献精読」ではその乗りが持続して、余談をいつもより多発しつつ、予定のところまで辿り着きました。

05月10日(水曜日)

雨。明治大学。要提出者からレポートを受け取りましたが、まさに玉石混淆。そこで、書き方からWeb O-ho Meiji! 経由の提出方法まで説明しました。青山学院女子短期大学のふたつの演習はこちらも発表レジュメの作り方。Web 上データのコピー&ペースト、パワーポイントを利用してのテーマ自由の発表まで。まだまだ時間がありますから、しっかり準備しておきましょう。帰りがけ、連休の土曜日に、酒酔い運転の乗用車が東京メトロ表参道駅の入り口から踊り場まで突っ込んだ事故の痕跡を発見。 まだ、入り口エレベータの脇のパイプは衝突してへこんだまま、緑のテープで補修がしてあったのです(^_-)-☆。しかし、あの狭い入り口に、どうやって車が収まるのか?世の中には不可思議なことがあるものです。

05月11日(木曜日)

雨。待望の本が完成と言うことで出版社編集部を二軒をハシゴ。勉誠出版では社長さんに三期完成のご挨拶をし、『太平記』の初校を戻す。『人物で読む源氏物語』三期はカバーもなお美麗にして読み応えがあるはずです。持参したおみあげは、近所にある皇室御用達 和菓子 大吾「杏餅」。白玉のような美しさ。さらに翰林書房で自著『光源氏物語 學藝史 右書左琴の思想』と対面。カバー帯の四季の花々が美しく、ことばにならない歓びを感じる。 これらはともにひとりでは決してなしえぬ作業。協力してくださった多くの皆さんに感謝しつつ家路につき、ささやかな祝宴をしたのでした。

05月12日(金曜日)

快晴。夕方、ジムに出掛けた他は終日自宅で原稿整理。献本が届いたようで報告のメール、電話等多数。こちらこそ、宜しくお願いいたします。

05月13日(土曜日)

雨。東洋大学で創立四十周年の中古文学会へ。僕も会員になって二十年でした(自分でもかなりびっくりです)。井上円了記念博物館における特別資料展では、実に十数年ぷりに伝阿仏尼等筆本と再会。しばし感慨に耽る。パンフレットにもこの本にまつわる論文が列挙され、僕のも二本拾っていただいていました。重要文化財の『狭衣』はさすがに立派な本。本の装丁を褒めていただき、たくさんの論文を頂戴しました。ありがとうございます。

05月14日(日曜日)

雨のち曇り。中古文学会二日目。昨日の夜は熟睡したため、朝は五時半には目覚め、最初の発表からきちんと拝聴。すべて日程が終わった後で若い人から言われました。「今回は一度も発言されなかったんですね?!」。どちらが良いか、今後の参考にさせて頂きますので、ご意見をお聞かせ下さいまし。その後、巣鴨で二次会。またまた、僕の頭をポコポコ叩くお姉様が出没。完全にいじられキャラとなる。さらに三次会に行くと、事務局の慰労会と遭遇。後は例の如し。最後には、爆走トラ次郎が出没。なんとか電車に乗っていただくまで見送り(よろけて乗ろうとして電車のドアにはさまれかけていましたが)、笑いをこらえつつ、それまでにはすっかり酔いも醒めて、大会二日間の全日程を終えました。今度は名古屋でお逢いしましょう。

また、「朝日新聞」の読書欄には勉誠出版が新刊案内としてふたたび登場。総務・営業のみなさん、ありがとうございました。

05月15日(月曜日)

快晴。明治大学へ。「日本語文献精読」は「春は馬車に乗って」読了。久しぶりにホワイトボードを何往復もしてしまいました。「論文演習」は「私の論点、私の視点」。来週はプレゼンテーション。文章内容に加えて人に伝える方法を学んでください。「教育の情報化推進本部」という委員会に申請書を提出して、一太郎のインストールを検討していだだいていましたが、今日からそれが可能となったとのこと。ご報告しておきます。

05月16日(火曜日)

曇りのち雨。午前中は原稿を書く。午後から明治大学へ。最近、歯痛に悩まされているのですが、それが原因で滑舌もかなり悪くなっていることに気付く。「日本語文献精読」ではあらかじめお断りして話を進めました。

05月17日(水曜日)

曇り。明治大学の「日本語文献精読」はこちらも「春馬車」読了。青山学院女子短期大学のふたつの演習は『源氏物語』の概説。それぞれポイントをずらしながら、人物系図を巻毎にたくさん板書しました。

05月18日(木曜日)

快晴。信州は豊科町内の高校で進路講話。体育館に三年生全員が集合して僕の話に耳を傾けてくれました。県内唯一の国立大学の広報さん二名も聴講希望と言うことで、もちろんリップサービスを交えてお話ししました。次の時間は個別の進路相談。聴講していた先の大学の講話を生徒さんに逆取材して勉強させていただきました。

05月19日(金曜日)

快晴。佐久の実家から上越市内の高校へ。市町村合併で旧・東頸城郡が市に編入されたとのことですが、郵便番号も変更されていてナビ検索で目的地を探すのに大変苦労しました。と言うより飯山から新潟へ抜けることがどんなに大変なのかを思い知りました。豪雪地帯故「冬の間は通行止め」と表示があるものの、それは今日現在も有効だったのです。背丈ほどの根雪がまだ道路を塞いでいて、山越えは諦め、津南町経由で三芳山周辺を廻ってなんと三分前にギリギリセーフ。小論文講座を50分。午後四時には帰宅しました。

05月20日(土曜日)

快晴から雨のち曇り。物語研究会へ。二本の発表はともに充実していました。若い人にとても元気がありますね。こちらも景気回復基調。

05月21日(日曜日)

快晴。路上でおかしなトラブルに巻き込まれるも、なんとか脱出。やっとのことで母校で「元輔集」の注釈に参加。三首。帰りがけ、志木の中国飯店で先輩のごちそうになる。美味でありました。(注、地図は移転前のものです。)

05月22日(月曜日) Special Thanks 230,000 Hits

快晴。明治大学へ。「日本語文献精読」は「伊豆の踊子」。しっかり細部までチェックしておいてください。「論文演習」は「私の論点、私の視点」をプレゼンテーション。原稿に加えて、パワーポイントを効果的に用いて話していただきました。満足。

05月23日(火曜日)

曇りのち雨。午前中は原稿。午後から明治大学へ。「日本語文献精読」は横並びで月曜に同じ内容。よく話しかけてくれるクラスのみなさんです。

05月24日(水曜日)

曇り。明治大学の「日本語文献精読」の今週は月例試験の週。二度目でツボを心得ている人多数。よいことです。青山学院女子短期大学のふたつの演習は図書館でのガイダンス。資料の検索の方法をレクチャーいただく。年々、ネット上の情報が多角的に密になっていることを知る。もっと早く知っていれば、と言う情報もたくさんありました。夕方は雷豪雨で、大きな水溜まりが何箇所も出来ていました。すこしばかりジムで汗を流してから帰宅しました。

05月25日(木曜日)

快晴。千葉県銚子市のホテルでの会場ガイダンスに参加。最初の二時間は一校限定、その後、近隣の高校生も参加可能と言う内容。前者の高校へは、この春も伺っており、二年生には進路講話、三年生には小論文まで指導しています。ひとりひとり志望を聴きながら話していると、僕が中学生の頃、当時、全国制覇して勢いに乗るこの高校の野球部と、地元の高校の練習試合を見に行ったことを思い出しました。監督さんは、その後、息子さんに交替、最近まで部長先生は僕の前に座っていた生徒さんのお父さんだったとのこと。明日もあることを聞いたスタッフが僕を早めに帰宅させてくれました。感謝です。

05月26日(金曜日)

晴のち曇り。今日は信州上田市内の高校へ。その昔、父が長野県蚕業講習所(地元国立大学の繊維学部の前身)の学生として通っていた跡地に建てられたと言う、僕にとっては由緒正しき所でした。ガイダンス最集中日と言うことで、先年就任した社長自ら陣頭指揮で開催されたイベントでした。父君の現会長は、昭和から平成にかけて、現職閣僚から時の総理大臣までを辞職に追い込んだ汚職事件の中心人物と寮まで同窓だったとのことですが、こちらは堅実に全国の高校を一校一校回って、信頼を得て今に至るとのこと。僕より若い社長さん自ら僕に挨拶してくださり、あれこれお気遣いいただきました。来週以降も遠征は続きます。

05月27日(土曜日)

雨。三橋先生の肝入りで、明星大学日本文化学部言語文化学科主催の永井路子先生講演会「歴史を造った女たち」へ。『吾妻鏡』に10回ほど登場する、鎌倉三代将軍・実朝の乳母・阿波局の物語をお聞きする。懸賞小説応募から、古記録との出逢い、遺構調査と小説の関係などあっと言う間の楽しい時間でした。雨にもかかわらず、250名ほどの聴衆で会場は満員。永井路子作品の世界を堪能できました。二次会は福生市にある洒落たフレンチレストランで。川端康成から頂戴した埴輪の話、ご親交の深かった吉川英治、海音寺潮五郎、新田次郎、大佛次郎など、歴史小説の大家の話題を、たくさんお聞きできました。帰りは黒板・永井先生御夫妻を安全運転で新宿駅までお送りする。NHKBS1で「毎日モーツァルト」に二回登場。さらにもう一回ご出演の由。要チェックです。

05月28日(日曜日)

雨のち曇り。「朝日新聞」の読書欄下段に勉誠出版の新刊案内またまた登場。ありがとうございます。

05月29日(月曜日)

快晴。明治大学へ。「日本語文献精読」は「伊豆の踊子」を終えて来週レポート提出となりました。「論文演習」は「時事問題」の下書き。よく推敲してください。


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